新世紀エヴァンゲリオン

シン・エヴァンゲリオンに残された有力な考察まとめて解説!残された謎とは?

エヴァンゲリオン新劇場版シリーズの最終章である、シン・エヴァンゲリオン劇場版の公開に向けて、エヴァに残された謎や伏線、有力な考察をまとめて紹介していきます!

シン・エヴァンゲリオン劇場版の予習にもなりますので、ぜひ最後までご覧ください!

※後半分では、公開後に明らかになった謎や考察を解説しています。ネタバレを含むので、シン・エヴァンゲリオン劇場版を見ていない人は「※ネタバレ注意」と書かれている箇所以降には注意ください!

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目次

エヴァの世界に残された謎・考察まとめ

空白の14年間で何が起きたのか

エヴァ「破」とその次作「Q」には14年間の空白の期間が存在しています。

エヴァ「破」のラストでは、エヴァ初号機が綾波レイ(リリスの魂) を取り込んで、疑似シン化第2形態になりサードインパクトを起こしかけたところを、エヴァMark6に乗っ現れたカヲルが、カシウスの槍で初号機のコアを貫いて停止させました。

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その後に流れた次回予告では、下記の通りに語られています。

  • レイとシンジを取り込んだまま凍結されるエヴァ初号機
  • 廃棄される要塞都市
  • 幽閉されるネルフ関係者
  • ドグマへと投下されるエヴァ六号機
  • 胎動するエヴァ八号機とそのパイロット
  • 遂に集う運命を仕組まれた子供達

いつものミサトの語りによる次回予告ですが、エヴァ「破」を見終えた人は、この詳細がエヴァ「Q」で描かれることを期待したと思いますが、世界は一気に14年後の世界に飛んでしまい、主人公の碇シンジ同様に、視聴者も浦島太郎状態になりました。

上述の内容が実際に起こったのか保証はありません。破とQには公開までに3年の期間があり、その間に脚本を変えた可能性も否定はできません。

また、シンジが引き起こした『ニアサードインパクト』が止められており、実際に世界を崩壊させた『サードインパクト』は、ドグマに投下されたエヴァMark6とリリスの接触によって起きたものという考察も存在しています。

ただ、いずれの説も明確な根拠はなく、推測の域を出ません。

ただ、この空白の14年間がシン・エヴァンゲリオンの世界を作っており、この14年間に触れずにこれ以上突き進むと視聴者をどんどん置いてけぼりにしてしまうので、早期の説明が待たれます・・・

エヴァの呪縛の正体とは?

エヴァ「Q」においてアスカの口から「エヴァの呪縛」という新しいワードが飛び出しました。

14年の歳月が経過しているにも関わらず、アスカは全く外見が変わっていませんでした。アスカはそれを「エヴァの呪縛」と語っていました。

真希波・マリ・イラストリアスも見た目がほとんど変わっていないことから、エヴァパイロット特有の症状と見られます。

今現在、「エヴァの呪縛」の正体は、エヴァとの融合が進み過ぎて、人間ではない人外の存在になってしまうことと推察されます。

アスカは「破」でバルディルに侵食された3号機に搭乗していた際に、人間ではいられなくなる危険水域である、プラグ深度100まで降下していました。

バルディル侵食の一件で、アスカは、使徒の精神汚染の可能性を踏まえて隔離されることとなり、14年後のQではすでにエヴァの呪縛にかかっている状態でした。

14年経っても見た目の年齢が変わらなかったり、時折、目が青い光を放つなど、人外の特徴を備えている点からも、エヴァの呪縛は人を使徒など人外のものに変えるものなのでしょう。

アスカが人のことを『リリン』と呼んで、まるで自分とは異なる存在であるかのように、語っている点も有力な根拠になります。

このエヴァの呪縛は物語の核心に迫る重要な概念であり、詳細の説明が待たれます・・・!

ネブカドネザルの鍵の正体とは?

エヴァ「破」で、加持リョウジは碇ゲンドウに「ネブカドネザルの鍵」なるものを渡していました。

旧劇場版で加持さんがゲンドウに渡したのは『アダム』であり、ここで旧劇と新劇で差異が生まれています。

加持さんがゲンドウに渡す際に『予備として保管されていたロストナンバー。神と魂を紡ぐ、道しるべですね。』と語っていました。

旧劇場版では、ゲンドウが自らが主導で人類補完計画を実行するために、加持リョウジから託されたアダムを手に移植して、綾波レイ(リリス)との禁じられた融合によるサードインパクトの発動を試みました。(綾波レイに拒絶されて失敗しました)

そのため「ネブカドネザルの鍵」も、ゲンドウが碇ユイ再会のために使用する何かであることは間違いなさそうです。

加持リョウジの言う、「神と魂をつなぐ」というのは、「神」はアダム、リリス、もしくはアダムから作られたエヴァとも解釈ができます。「魂」は人(ゲンドウ)の魂、アダム・リリスの魂とも解釈できます。

このことから「神(エヴァ)と魂(ゲンドウ)をつなぐ」を解釈すれば、エヴァにダイレクトエントリーできる鍵が「ネブカドネザルの鍵」という考察が有力です。

また、ゼーレのモノリスに、「ネブカドネザルの鍵」らしきものが突き刺さっているような描写もあり、「ロストナンバー」とはモノリスの欠番という説もあります。

「ネブカドネザルの鍵」は「Q」では一切触れられておらず、空白の14年間の間に何らかの用途で使用されて用済みとなっている可能性もありますが、シン・エヴァンゲリオンで真相が明かされることが待たれます。

AAAヴンダーの真の実力

葛城ミサトを艦長とする巨大戦艦ヴンダーがエヴァ「Q」から登場しました。

元々は、アダムスの器である「エヴァMark.09」がその主でしたが、ヴィレが操縦する際は、「エヴァ初号機」をメインエンジンとして組み込み利用しているようです。

アダムスとは複数形で語られていることから、セカンドインパクトのシーンで現れた4体の巨人のことと推測されます。

エヴァ「Q」では初陣でネーメズィスシリーズと戦って見事に勝利していました。ネーメズィスシリーズはパターン青であったことからも使徒に近い存在であり、ヴンダーは少なくとも使徒を殲滅できる力をもっているようです。

ヴンダーは、ATフィールドを用いた体当たりも可能で、その戦闘能力は「神殺しの力」と呼ばれており、ヴィレの主戦力であることは間違いありません。

エヴァ初号機がメインエンジンになっているということで、今後碇シンジがヴンダーの操縦に関わってくることは間違いなさそうです。

「神殺し」の力がどれほどのなのか、真の実力がシン・エヴァンゲリオンで明らかになることでしょう。

エヴァ世界のループ説の真実

エヴァという物語大きな仮説がこのループ説です。

エヴァの世界は何度も繰り返しており、そのたびに世界が徐々に異なる様相を呈し来ているという仮説です。

旧テレビシリーズと新劇場版では、キャラクターの設定や行動まで微妙な差異が見られており、ループのたびに世界が徐々に変化してきていることの影響と推察できます。

このループ説の有力な根拠が劇中における渚カヲルの発言です。

例えば、新劇場版では、初対面のはずのシンジに対して『また3番目とはね。変わらないな、君は。逢える時が楽しみだよ、碇シンジ君』『さぁ、約束の時だ。碇シンジ君』『今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ。』などと、すでに何度も出会っているかのような発言をしています。

また、「序」で月面の棺から目覚めた渚カヲルは、9つ並んだ棺桶のうち左から5番目の棺桶から目覚めました。左側の4つの棺桶はすでに開いている状態でした。これは今回のループが5回目のループであるとことの示唆とも考えらえます。

このループ説はエヴァの考察の中でも、エヴァ世界の根本にかかわる大きな問題なので、シン・エヴァンゲリオンで何かしらの答えがでることを願うばかりです。

登場人物に関して残された謎・伏線・考察まとめ

碇ユイの真意・目的

エヴァの世界の黒幕ともいわれる碇ユイも未だ多くの謎に包まれたキャラクターです。

旧劇場版などの情報も踏まえると、碇ユイは『人の生きた証を永遠に残す』ため、自らエヴァ初号機に取り込まれたと考えられています。

また旧TVシリーズにおいて、碇ユイには、秘密結社「ゼーレ」のバックボーンがあったとされており、ゲンドウがユイに近づいたのも「ゼーレ」とのコネクションがあったからでした。

ただ、この設定は旧シリーズのものであり、新劇場版で引き継がれているかどうかは不明です。

新劇場版:Qで、冬月がシンジに対して、ユイがエヴァの実験で消失した事実、綾波レイがユイのコピーであり、ユイと同じくレイも初号機に保存されており、すべては碇ゲンドウの計画だと語りました。

一しきり語り終えた後で冬月が『これでいいんだなユイくん』と呟いていました。

碇ユイが、シンジに父親の計画や想いも含めて事実を知ることを望んでおり、その意向をなぜか知っていた冬月がシンジに真実を告げる役目を果たしたと推察できます。

新劇場版における、碇ユイの願いや目的はどこにあるのか、未だ謎のままです。

物語の重要な核を握る人物の一人なので、碇ユイについての詳細な描写が待たれます・・

アスカの眼帯の正体とアスカの使徒化説

エヴァ「破」の3号機の実験事故で、アスカは使徒による精神汚染の可能性を考慮して、隔離されることとなりました。

その次に登場したエヴァ「Q」では左目に眼帯をした状態でした。

アスカがなぜ眼帯をしているのか、空白の14年間の間に何かが起きた可能性もありますが、真相は未だ謎のままです。

また、時折この眼帯の奥が青く光っており、その光の模様が「破」で登場した「使徒封印呪詛文様」に近い模様をしており、左目に使徒を封印しているのではないかという考察が浮上しています。

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アスカは、エヴァ3号機の実験の際に、侵食型の使徒であるバルディルに3号機を乗っ取られ、そのまま「人ではいられなくなる」危険水域であるプラグ深度100まで下降してしまいました。

このときに、プラグ深度100まで下降したことで、エヴァの呪縛にかかり、さらに、使徒バルディルに侵食されていたことで、その身に使徒を宿してしまった可能性もあります。

エヴァ「Q」で、アスカはシンジと14年ぶりに再会した際に、ガラスの壁を殴りました。するとガラスの壁にひびが入っていました。およそ14歳の少女と外見が変わらないアスカにしては異常な力といえます。

ガラスも鏡のような感じではなく「ドン」という鈍いが音がしており、防弾に近い高硬度の材質のようだったので余計に異質です。

アスカが搭乗した3号機を侵食したバルディエルは、侵食した対象の身体能力を向上させる力があります。アスカの怪力がこのバルディルによる身体能力の向上のせいという考察が有力です。

また、エヴァ「Q」のラストでアスカが、使徒であるカヲルと同じように、人間のことを「リリン」とまるで自分とは異なる存在であるかのうように読んでおり、この点もアスカ使徒化の考察を裏付ける有力な根拠になっています。

眼帯の理由、光る眼、怪力、エヴァの呪縛など、アスカに関してもかなり謎が多い状況です。

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真希波・マリ・イラストリアスの正体

マリの正体も新劇場版シリーズにおいて非常に大きな謎です。

マリは、そもそも製作者サイドの意図として、エヴァ「序」まで旧TVシリーズと同様の展開を見せていた新劇場版シリーズの流れを破壊するために投入されたとされており、新劇場版の物語の展開に重要な役割を果たすのは間違いないのです。

マリの正体については、碇ユイと関係の深い人物ではないかという説が有力視されており、その根拠は、綾波レイに対して『あんたのオリジナルはもっと愛想があった』と、まるでオリジナルの碇ユイと面識があるような口ぶりをしていました。

また、碇ゲンドウを『ゲンドウ君』と君づけで呼ぶなど、ゲンドウともかつて親しい仲であったかのような態度を見せていました。

実際、漫画版のエヴァの最終巻で、マリは16歳の時に飛び級で大学に進学し、碇ユイやゲンドウたちと同じ研究室で研究をしていたという過去が描かれていました。

漫画版のエヴァの設定が、どこまで新劇場版シリーズに関係しているかは不明ですが、マリが物語の超重要人物の碇ユイと関係の深い人物であることはかなり有力な状況です。

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渚カヲルの真意とループ説

渚カヲルの正体自体は、第17使徒ダブリスであり、アダムの魂を持つ点で第1使徒である、ということで明らかになっていますが、なぜ渚カヲルが碇シンジに好意をもって親しく接するのか、渚カヲルの真意については深く語られていません。

旧TVシリーズにおける渚カヲルは、碇シンジと最初は友好関係を築きましたが、途中は使徒の本分を果たすため、セントラルドグマのアダムと接触してサードインパクトを引き起こそうとしました。

しかし、新劇場版における渚カヲルは、終始シンジの味方であり続けるなど、そのキャラクター性に変化が見られました。

渚カヲルが単なる個人的な興味と好意からシンジの手助けするのか、それとも何かもっと特別な理由が存在するのか、渚カヲルの真意は定かではありません。

また、前述したとおり、渚カヲルは唯一記憶を保持したままエヴァの世界のループを経験しているという考察があります。

新劇場版において初対面であるはずのシンジに対して、『また3番目とはね。変わらないな、君は。逢える時が楽しみだよ、碇シンジ君』『今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ。』などと既知の仲であるかのような発言をしている点が、有力な根拠として考えられます。

世界のループ説を含めて、渚カヲルは真意や本当の目的は、エヴァという物語の根幹に関わるものであり、多くのエヴァファンが気になる謎になっています。

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シンジは誰と結ばれるのか?

碇シンジが、最後に誰と結ばれるのか、はたまた、だれとも結ばれずに終わるのかも、エヴァファンにとっては大きな関心ごとではないでしょうか。

最有力候補としては、旧劇場版においてサードインパクト後の世界で唯一残ったアスカ、次点では、綾波レイですが実質母親のユイのコピーなので微妙かもしれません・・・

そして大穴は、渚カヲルという『カヲシン』ファン歓喜のエンドも可能性としてはゼロではありません。渚カヲルは碇シンジの絶対的な味方であり、シンジもそんなカヲル好いているようでした。

新劇場版になった、式波は旧劇場版と比べても明確にシンジに対する好意を見せており、それゆえに、純粋な人間であるアスカとシンジが結ばれるような、ニュアンスを残して終わるような気がしますが、果たしてどうなるか・・・

エヴァの恋模様がどう決着するのかも非常に楽しみな点であります。

※※※※※※※※※追記、以下ネタバレになるのでご注意ください!※※※※※※※※※

※追記・ネタバレ注意※シン・エヴァンゲリオン劇場版のネタバレ・考察・謎の解説

下記からはネタバレを含みつつ、シン・エヴァンゲリオン劇場版にて明らかになった事実、新たに浮上した謎や考察を一挙に解説していきます。

すべての謎や伏線に対するアンサーを期待したものの、そこはエヴァンゲリオン。さらなる考察の余地を残していきました・・・

加持リョウジはどうなった!?

加持リョウジが命を懸けてサードインパクトを止めた

シンジの搭乗した初号機がトリガーとなって引き起こされたサードインパクトは、渚カヲルの搭乗したエヴァMark6の投じたカシウスの槍によって止められたかに見えました。

しかし、実際のところサードインパクトは、加持リョウジがその命を賭して止めたということが明らかになりました。加持リョウジがどのようにしてサードインパクトを止めたかは謎でしたが、その際に加持リョウジは死亡していました。

葛城ミサトと加持リョウジの間に息子が生まれていた

加持リョウジと葛城ミサトの息子である加持リョウジが登場しました。実は、サードインパクト発生時にすでにミサトのお腹には加持リョウジとの息子がいました。

葛城ミサトは、加持リョウジとともにサードインパクトを止めてそこで加持リョウジとともに死を選ぼうとしていましたが、お腹に新た命を宿していたということもあり、赤木リツコに止められていたようです。

加持リョウジの死因がいまいちわからないですね・・・なぜ死ぬ必要があったのか、シンジのサードはカヲルが止めたかに見えましたが、なぜまたサードが発動したのか、謎が残ります・・・

アスカの左目の謎の答えとは!?

アスカは左目に封印を施しており使徒化が可能だった

アスカが左目に何かを封印しているという考察は合っていました。

シン・エヴァンゲリオン劇場版で、フォースインパクトのトリガーになるエヴァ第13号機を活動不能にしようとしたところ、アスカの搭乗するエヴァ新二号機は、エヴァ第13号機に怯えて自らATフィールドを展開してエヴァ第13号機への攻撃を防ぎました。

そんな状況を打開して、エヴァ第13号機を活動不能にするため、アスカは左目の眼帯を外しました。すると、アスカの左目から何か封印物のようなものが飛び出してきました。

その封印物がアスカの左目から抜き取られると、アスカは第9使徒と識別される状態となりました。第9使徒は新劇場版:破でアスカを精神汚染した使徒です。

アスカは、エヴァ新2号機の搭乗した状態で、自らを使徒化させることで、天使の力を引き出しました。二号機は、エヴァ:破で覚醒した初号機が見せた光の腕を出現させていました。アスカはこの形態を裏コード999(スリーナイン)と呼んでいました。

光の腕が出現して天使の力を発動させた、新2号機は、疑似シン化形態のような神々しい姿となり凄まじい力を発揮しましたが、目覚めたエヴァ第13号機に倒されました。

そして、使徒化したアスカは、ゲンドウの目論むフォース・インパクトの生贄にされてしまいます。

アスカの正体はまさかの・・・

アスカは式波シリーズというクローンだった

シン・エヴァンゲリオン劇場版において最も衝撃的な事実の一つが、アスカも式波シリーズというクローンだったということです。

式波のアスカは、エヴァ第13号機との戦闘の最中に、オリジナルと思わしきアスカと二号機のエントリープラグ内で対面し「私のオリジナル」と発言していました。

このオリジナルは果たして、どのタイミングのアスカなのかがはっきりしていません。

旧劇場版の惣流・アスカ・ラングレーなのか、第9使徒に精神汚染をされる前のアスカなのか。

ただ、式波シリーズという命名から、新劇場版で登場した式波・アスカ・ラングレーは、最初からクローンだった可能性が高いです。

そして、クローンの式波と全く同じ顔をしたオリジナルとされるアスカは、碇ユイと同じように、エヴァの初期実験で携わっていた研究者なのかもしれません。

オリジナルは惣流・アスカ・ラングレーである可能性もありますが、そもそもいつどのタイミングで惣流・アスカ・ラングレーがエヴァ二号機内に取り込まれていたのか謎が残ります。

このアスカのオリジナルの存在は、シン・エヴァが残した大きな謎の一つです。個人的には、一番気になります・・・!

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ネブカドネザルの鍵は何のために?

ネブカドネザルの鍵によってゲンドウは人外の存在に

ネブカドネザルの鍵によって、ゲンドウは人外の存在になっていました。

役割としては、旧劇場版でアダムと融合したのと近い意味合いでしたが、ネブカドネザルの鍵で進化したゲンドウは、銃撃で頭部を打ち抜かれて脳みそをぶちまけても死なないスーパー超人になっていました。

さらに、エヴァ第13号機に搭乗して操縦することも可能になっていました。

ネブカドネザルの鍵が何なのかははっきりとはわかりませんが、碇ゲンドウを人外の存在にして、エヴァにエントリーできるようにさせるという考察は合っていました。

AAAヴンダーの真の実力

AAAヴンダーには隠された能力というか、役割がありました。

それは、「ガイウスの槍」というロンギヌス、カシウスにつぐ第三の槍を生み出す材料になるという点でした。

これは、ミサトやリツコらが最初から分かっていたわけではなく、ゲンドウたちネルフ側がAAAヴンダーと同等の機体を用いて槍を構築していたのをヒントに、土壇場で作り上げたものでした。

この「ガイウスの槍」を碇ゲンドウと交戦中のシンジに届けることで、アディショナル・インパクトを食い止めました。

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エヴァの世界のループ説の答えは?

エヴァ世界はやっぱりループしていたっぽい?

エヴァの世界のループ説ですが、明確にループしているという表現はありませんでした。

しかしシンジ自身が「カヲルくんと何度も会ってる」と発言をしており、また渚カヲルが何度も月面の棺から目覚めているということも明らかになりました。

しかも、その棺は、円を描くようにして並んでおり、ある意味渚カヲルは無限ループするように、何度も棺の中から目覚めていたようです。

渚カヲルが生命の書にシンジの名を書き加えたと語っていました。この生命の書がどういう書物なのかはっきりしませんが、生命の書にシンジの名を書いたことで、シンジを中心に何度も世界はループできるのかもしれません。

ただ、ループしているかが明確に言及されていない以上、どのようにしてループが発生しているのか、どれだけの世界を渚カヲルはループし続けていたのかはわかりません。

そして作中終盤で、渚カヲルはその役目をシンジに引き継ぐというような表現をしていました。

これは、ループがこの回で最後であり、渚カヲルは棺から何度も蘇り世界をやり直すという運命から脱することができたのかもしれません。

シン・エヴァンゲリオン劇場版のラストで、駅のホームに一般人のようにたたずむレイとカヲルらしき人物の姿が描かれていましたが、これはカヲルが普通の人間としての人生を歩み始めたことを表しているのかもしれません。

真希波・マリ・イラストリアスの正体とは!?

真希波・マリ・イラストリアスの正体は、ユイとの同級生で間違いない

真希波・マリ・イラストリアスの正体については、その正体を推察できる描写がいくつかありました。

しかし、冬月のことを「先生」と読んだり、ユイを「ユイさん」と親しげに呼んでいたり、またシンジを出産した直後の碇ユイの過去描写に、マリらしき人物の描写があることからも、マリの正体は、碇ユイやゲンドウの大学の同級生であることは間違いなさそうです。

学生時代にの碇ゲンドウを飲み屋でからかうようなマリらしき人物が描かれていたので、ほぼ確定と言っていいでしょう。

これは、貞本作画の漫画版の設定とほぼ同じです。

加えて冬月が「イスカリオテのマリ君」と呼んでいました。

「イスカリオテ」は、新約聖書のイエスの弟子のうち特に選ばれた十二人、いわゆる使徒の一人「イスカリオテのユダ」から来ていると考えられます。イスカリオテのユダはユダはイエスを裏切ったことから、裏切り者の代名詞として扱われることが多いそうです。

マリは、冬月から「イスカリオテ」と呼ばれていますが、マリは元々冬月の生徒であり、ゲンドウの同級生であり、その先生や同級生と敵対するというのはある意味、「裏切り」であり、それゆえに「イスカリオテ」と呼んだのかもしれません。

つまり、ここで「イスカリオテ」という言葉が出たのは、マリは元々はゲンドウや冬月の協力者や仲間であったが、マリが袂を分かつ形でヴィレ側についたということを表したいのかもしれません。

渚カヲルの真意として、シンジを幸せにしたいというのはガチだった

シンジがエヴァのいない世界に上書きを進める中で、渚カヲルらエヴァパイロットの心を補完してエヴァの呪縛から解き放っていきました。

その中で、渚カヲルがシンジのことを「僕は君で君は僕」「だから惹かれた」「幸せにしたかった」と語っていました。

渚カヲルの正体は、最後まで謎が残りましたが、シンジを幸せにして、さらにそれによって「自分自身を幸せにしたかった」というのが渚カヲルの真意のようです。

碇シンジ=自分自身」「碇シンジの幸せ=自分の幸せ」というのが、渚カヲルの心の図式だったようです。

ロンギヌスの槍とカシウスの槍、エヴァ第13号機第と初号機のそれぞの意味

シン・エヴァンゲリオン劇場版において、ロンギヌスの槍は「絶望」を意味し、カシウスの槍は「希望」をそれぞれ象徴ことがわかりました。

ゲンドウは絶望のロンギヌスを持ち、シンジは希望のカシウスの槍をもって対峙して戦いました。

(ユイのいない)現在の世界に絶望したゲンドウと、世界に新たな希望を見出したシンジの対比が見事に象徴されています。

また、ゲンドウいわく、エヴァ第13号機第は「絶望」を象徴し、エヴァ初号機は「希望」を象徴するそうです。

これはロンギヌスとカシウスの対比と同じです。

シン・エヴァのラストの、シンジとゲンドウの戦いは、まさに散々苦しんだけどみんなの優しさに触れて世界に「希望」を見出したシンジと、人を恐れ拒絶しユイを失い世界に「絶望」したゲンドウの戦いでした。

だからこそ、シンジは希望を象徴するエヴァ初号機とカシウスをもち、ゲンドウは絶望を象徴するエヴァ第13号機とロンギヌスで戦ったのです。

「希望」と「絶望」の戦いだったのです。

アディショナル・インパクトってなんぞ?

-ゲンドウが画策した、フォースインパクトを超える新世界を創造するインパクト-

シン・エヴァンゲリオン劇場版で初登場した概念です。

フォースインパクトを超えたさらにもう一つのインパクトであり、碇ゲンドウが画策したものでした。

これはゼーレのシナリオにもなく、ミサトらヴィレ側も全くの想定外のものでした。

アディショナル・インパクトは、マイナス宇宙に存在するゴルゴダオブジェクトに磔にされたエヴァンゲリオンイマジナリーに槍を突き刺して発動するインパクト

ゲンドウはこのアディショナルインパクトで世界を書き換えて、ユイと再会しようしていました。ゲンドウが望むのは、ATフィールドのない、すべてが等しく単一な人類の心の世界。浄化された魂だけの世界です。

ゴルゴダオブジェクトとは、人ではない何かが、アダムスの6本の槍とともに、神の世界に残したとされる始まりの約束の地。そこには碇ユイもいたとゲンドウは語っています。

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セカントインパクトで海の浄化、サードインパクトで大地の浄化、フォースインパクトで魂の浄化という役割だったようです。

しかし、シンジが、AAAヴンダーから創りだされた「ガイウスの槍」を用いて食い止めました。

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ユイはどこにいたの!?

ユイはやっぱりずっと初号機の中にいた

ユイの魂が初号機の中にあるというのは旧劇の頃からの設定ですが、新劇場版でも同様でした。

アディショナル・インパクトを食い止めるため、初号機にガイウスの槍を突き刺そうとしたシンジを押しのけるようにして、ユイが現れました。

その姿は、エヴァ初号機のコアへのダイレクトエントリーの搭乗実験で喪失する際に装着していた実験用スーツのままでした。

その姿を見たシンジは「綾波・・・」と一瞬思いましたが、すぐに母親であり、母親は常に側にいたということを自覚していました。

シンジの発言から、ユイは、ずっとこの時のために初号機の中にいたようなのです。

インパクトが最終段階に辿り着き、初号機とシンジが世界の命運を握ったタイミングで息子の手助けをするために、ユイは初号機の中にいのたです。

そして、ユイはシンジに代わって、初号機のコアを「ガイウスの槍」で貫き、さらに背後のエヴァ第13号機のコアをも貫いて、インパクトを止めました。

ゲンドウが本当にユイにしてあげたかったこととは?

ゲンドウはユイを見送りたかった?

碇ゲンドウは、ユイがいない孤独に耐えられず、ユイと再会を果たすために人類補完計画を進めてきたことを、シンジに語りました。

アディショナル・インパクトの発動で、碇ゲンドウの願いは成就したかに見えましたが、ミサトたちが「ガイウスの槍」を生み出し、シンジに送り届けたことで、ゲンドウの目論見は頓挫しました。

そして、上述の通り、ユイが初号機と第13号機のコアを「ガイウスの槍」で貫いたとき、その姿は、ユイと、そのユイを後ろから抱きしめるゲンドウの姿に変わりました。

その際、碇シンジは「父さんは母さんを見送りたかったんだ」と語っていました。

ゲンドウは、再会を果たすだけではなく、初号機の中に置かれたユイの魂を開放させるという目的を持っていたようなのです。

自分の寂しさや孤独に耐えられなかったという理由だけではなく、初号機に封じられたユイの魂の開放を望んでいたという、ゲンドウの印象がよくなりそうな新事実です。

旧劇場版のラストでは、初号機はそのまま宇宙空間に飛び立つ結果となった一方、シン・エヴァでは、エヴァが存在しない世界となったので、ユイも初号機から解放され、ゲンドウの目的は果たされたといえましょう。

アスカのオリジナルの正体とは!?

惣流・アスカ・ラングレーが登場?すべてのループの魂は一つになった?

シンジが世界を創り変える過程で、旧劇場版のラストと思われる浜辺で、アスカとシンジが語り合うシーンが描かれました。

その際、シンジは、ネルフとの戦闘に出撃する前のアスカに「好きだった」と言われたことがうれしかった、自分もアスカが好きだったと語り掛けました。

そこにいたアスカは、旧TVシリーズと同じ赤いプラグスーツを着ており、しかも明らかに大人になったアスカでした。

おそらくエヴァの呪縛がなく28歳に肉体が変化したアスカでした。

もし式波・アスカ・ラングレーであれば、白いプラグスーツを着ているはずであり、眼帯もしているはずですが、どれもありませんでした。

シンジに好きだったといったのは式波でしたが、シンジと浜辺で話しているのは惣流でした

しかし、惣流は話の流れをすべて理解しているようで、シンジに「好きだった」と言われたときは、照れて横を向いていました。

これは、別の世界線(ループ)の惣流も式波も魂が一つになったことの示唆とも考えられます。

綾波レイも、ゼルエルとの戦闘で消失したと思われる綾波レイが、なぜか第3村にいたトウジの子どもの名前が付いた人形を抱いており、すべての綾波シリーズの魂も一つになっていたと考えられます。

エヴァのペアリングはまさかの結末!?

このカップリング問題は、シン・エヴァンゲリオン劇場版を見たオタクたちの心を大きく揺さぶったのではないでしょうか?

作中の描写を素直に解釈するのであれば、下記のようなペアリングが登場しました。

・シンジ&マリ

・綾波レイ&渚カヲル

・アスカ&ケンスケ

シンジ&マリに関しては、ラストの描写で駅のホームいた28歳になったと思われるシンジの元にマリが訪れて、シンジがマリと手を繋いで階段を駆け上がっていく描写がありました。

綾波レイ&渚カヲルに関しては、同じく、駅のホームの描写で、渚カヲルと綾波レイらしい男女二人が、私服姿で映っていたことから、このペアリングの考察がささやかれています。

アスカ&ケンスケに関しては、最も意外性があり、アスキストは絶望を覚えたのではないでしょうか。(僕はショックでした・・・笑)

アスカは28歳になったケンスケをケンケンと親し気に呼んでおり、また、アスカの心が補完される描写で、幼少期のアスカを撫でるケンスケの姿が描かれ、さらにシンジがアスカの心を補完して救う際に、”アスカにはケンスケがいる“的な描写があるなど、明確な描写はありませんが、アスカ&ケンスケのペアリングを裏付ける状況証拠はかなりあります。

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シンジとアスカが結ばれるという考察が有力でしたが、シン・エヴァンゲリオン劇場版内で、ゲンドウ達との最終決戦に向かう前、アスカはシンジに対して「好きだった」と過去形で語っており、今現在恋愛感情はないような表現をしていました。

また、アスカの心が補完される際、旧劇場版のラストと同じ浜辺でシンジとアスカが二人きりになった際、シンジはアスカに対して「好きだった」と語り、14歳時代の二人は両想いだったようなのです。

しかし、それはあくまで14歳の中学生だったころの話です。あれから14年が経って実質28歳。ネルフとの最終決戦前に、シンジに「好きだった」と語ったアスカはその後すぐ「でも私だけ大人になった」と語っていました。

シンジもアスカも大人になり、エヴァという物語に決着をつけるうえで、彼らの14歳という淡い青春時代の恋愛にも決着をつけたとも見ることができます。

青春時代の恋愛が永遠に続くなんてことはなく、その後、全然違う相手と結ばれるなんてことは現実ではよくある話。ある意味、リアリティのある恋の終わりと言えます。

このシン・エヴァンゲリオン劇場版が、シンジやアスカ達が大人になる話と考えればなおさら。

28歳になったアスカは、補完後の世界で、ケンスケのもとに帰り結ばれたのかどうかは定かではありません。残りはファンのみんなの脳内で補完していくほかないでしょう。

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渚カヲルの正体はまさかのあいつだった!?

渚カヲルはゲンドウだった!?

シン・エヴァンゲリオン劇場版で、ゲンドウはピアノが好きということが判明しました。

そして、ゲンドウの乗る13号機がエヴァ初号機と対峙する前、シンジの乗るエヴァ初号機を待っていた際の、13号機の待ち姿は渚カヲルがTVシリーズで碇シンジと始めて会った時のポーズと一致していました。

(13号機が、なぜか女々しくて気持ち悪いポーズしてるなと思いましたが、製作サイドが、渚カヲル=ゲンドウであることを、できる限りにわかりやすく伝えるためだったのだと思います)

さらに、裏宇宙において、加持リョウジが渚司令と呼んでいる渚カヲルの姿は、碇ゲンドウと似た服装をしており、加持リョウジと話している場所も、かつてゲンドウと加持リョウジが話している場所と同じ場所でした。

つまり、渚カヲルは、碇ゲンドウの父性の具現化であり、息子である碇シンジに対する愛情を注ぐことができるコミュニケーション能力の高い理想のゲンドウの姿なのです。

渚カヲルが、無条件でシンジに優しくして包み込むような接し方をするのは、ゲンドウから、すっぽり優しさだけを切り出した存在だからです。一方で、ゲンドウ本体には、その部分がすっぽり抜け落ちていたために、厳しく突き放すような態度しか取れなかったのです。

まさに、光と闇であり、両極端なのです。

エヴァQにおけるピアノのシーンの伏線がここで回収されたのです。

ラストでの綾波レイ(ユイのクローン)と、渚カヲル(ゲンドウの父性の権化)のカップリングというのは実は、非常にしっくりくるのです。

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シンジが神で、マリは証人?

シンジがエヴァの存在しない新しい世界を創りだした神となり、マリは世界の創造を見届ける証人としての役割を果たした。

シン・エヴァンゲリオン劇場版の結末は、シンジが、エヴァの存在しない世界を創りだして終了しました。

記憶を保ってループする役目を、渚カヲルからシンジにバットンタッチしたような描写がありましたが、この最後の描写では、その世界でシンジだけがエヴァが存在していた世界線の記憶を保って存在していたと考えられます。

そして、渚カヲルや綾波レイらしき人物にはその記憶はないのではないでしょうか。

世界を作り変えるだけの力を持ちえたシンジの計らいによって、カヲル、レイ、アスカといったエヴァパイロットたちはそれぞえれ平凡な普通の日常を送れるようになっているのかもしれません。

最後、マリがシンジのもとに現れて、シンジの首のDSSチョーカーを外している描写もあり、マリだけがエヴァがいたころの記憶を維持しているとも考えられます。

旧劇場版のラストで唯一アスカだけが体を保って他人として存在できたように、マリだけがシンジと同様に記憶を保持して、作り直された世界に存在しているのかもしれません。

マリは、旧TVシリーズの流れを破壊して、新劇場版を新しい流れに導くために導入された新キャラクターでした。(公式の見解)

マリには上述の通り「裏切り」という役割があると同時に、そのマリという名前は「マグダラのマリア」から来ているという考察があります。

マグダラのマリア」は、神であるイエス・キリストに仕え伴侶となった女性で、さらに「イエスの死と復活を見届ける証人」ともされています。

シン・エヴァンゲリオン劇場版において、エヴァの存在しない新世界を創造した碇シンジは、まさに「」と呼ぶにふさわしい存在です。

世界創造の証人という役割をもつマリという異分子がエヴァの世界に現れたことで、エヴァの世界は終焉に導かれたとも考えられます。

そして、シンジとマリのカップリングというのも、マリがイエスの妻「マグダラのマリア」を由来としているのであれば、世界を創ったシンジとのカップリングというのも納得できます。

冬月が言った「裏切り」の意味をもつイスカリオテというマリの異名は、冬月やゲンドウ達に対する裏切りという意味だけではなく、アスカとシンジのカップリングや、綾波とシンジのカップリングという王道の結末を期待したファンに対する裏切りというメタ的な意味も含まれているとも考えられます。

以上です。

シン・エヴァンゲリオン劇場版でも明確に答えが提示されていないものも多く、非常に考察の余地が大いにあります。

ただ、ファンの補完によって出来上がっているのが、エヴァという作品でもあるので。脳内で補完していくほかないのでしょう・・・

終劇。

※シン・エヴァのラストランの舞台挨拶で、庵野監督が渚司令の正体について言及していたのようなので、下記で追記します!

渚司令は精神イメージではなく、空白の14年間に確かに存在していた

シン・エヴァの上映ラストランに併せて行われた舞台挨拶で、庵野監督が、渚司令について言及していました。

なんと、渚司令は、裏宇宙が見せていた精神イメージなどではなく、シンジが眠っていた空白の14年間に実際に存在していたらしいのです。

空白の14年間の間に、ゲンドウと冬月は、ネルフを失脚し、その後任として、渚が司令を努めて、その補佐を加持リョウジが務めていたそうなのです。

エヴァ破のラストで、エヴァQの次回予告が流れましたが、誰かに銃をつける加持リョウジの姿が描かれていましたが、その相手は、ゲンドウだったのかもしれません。

なるほど・・・そうなのか・・・といってしまえばお終いですが、ここで何点か疑問が残ります。

加持リョウジはいつ死んだの?

一つ目が、加持リョウジは、サードインパクトを止めるために死亡したと描写されていましたが、そうなると加持リョウジが死んだサードインパクトは渚司令誕生以降に起きたものとなります。

そうなると、加持リョウジが、死んだサードインパクトは、シンジが引き起こしたサードインパクトではないということになります。

では、いったい加持リョウジが、死んだサードインパクトは、いつ、どのように、誰が引き起こしたのでしょうか。

渚司令がサードインパクトを起こした?

空白の14年間の間に、ゲンドウが失脚し、その後釜に渚司令が就たということですが、14年後のエヴァQではすでに、渚カヲルはゲンドウ・冬月サイドにいました。

ゲンドウ・冬月サイドで、碇シンジを迎えていました。この時点では、すでにネルフの渚司令ではありませんでした。

渚カヲルが、何らかの理由から、サードインパクトを引き起こして、そのサードインパクトを止めて、加持リョウジが死亡した可能性もあります。

ただ、渚カヲルが、なぜサードインパクトを起こしたのかは、不明です。渚カヲルは、シンジが全てであり、シンジが第一です。シンジファーストの男です。

ループを繰り返し、シンジファーストとなった渚カヲルに、サードインパクトを引き起こすメリットがあるようには思えません。

渚カヲルが、エヴァQでゲンドウサイドにいたのは、シンジを救うためだったと考えられます。渚カヲルは、シンジのために世界をやり直そうとしており、ゲンドウと目的を同じにしているように見えませんでした。

渚カヲルがサードインパクトを起こしたというのも、考えにくいですね・・・

ゲンドウがサードインパクトを起こした?

そうなると、空白の14年間のどこかのタイミングで、インパクトを最も望むゲンドウが、何らかの方法でサードインパクトを発動。

それを止めるために、加持リョウジが死亡し、その流れで、渚カヲルはゲンドウサイドと行動を共にするようになったという形でしょうか。

インパクトを最も起こしそうな男といえば、ゲンドウかもしくは、ゼーレでしょう。

ゼーレの最後の刺客である渚カヲルは、もはやシンジファーストの男なので、サードインパクトを起こすメリットも特にない。

じゃぁやっぱり、ゲンドウが引き起こしたと考えた方がしっくりきそうです。

渚司令は別のループの存在?

渚司令は、新劇場版・序・破・Q・シンと続いてきたストーリーの渚とは、別のループの渚カヲルという説です。

渚司令が現れたのは、シンジが新世界の創造を行う過程で、エヴァパイロットたちの心を補完していくシーンでした。

その中では、別の世界線と思わしきキャラも出てきています。

例えば、シンジの補完の世界のなかで、アスカは、旧劇場版のラストを彷彿とさせる赤い海で、惣流時代のプラグスーツを着ており、式波というよりも惣流に近い姿でした。

また、綾波レイに関しても、新劇場版・破でゼルエルと一体化して初号機に封印されて髪が伸びまくってた綾波レイが、なぜか、別の黒い綾波レイが鈴原家で可愛いがっていた赤ちゃんを模した人形を抱いていました。

シンジの補完の世界では、パラレルだったり、別部の個体だった綾波シリーズ、式波シリーズすべてが、一つの存在、一人のアスカ、レイ、カヲルとして補完されていました。

つまり、渚司令は、別の世界線の渚カヲルだとしても何ら不思議ではないのです。

渚カヲルは、一人繰り返される世界の記憶を保持しながら、シンジが幸せになる世界を実現させるために、何度も何度も、世界をやり直していました。

そのうちの一つの世界線では、渚司令として、加持リョウジを補佐として、ネルフの司令官をやっていたのかもしれません。

その世界線における空白の14年間というのは、本編とはやや異なる様相を呈していたのかもしれません。

つまり、渚司令とその補佐をしていた加持リョウジは、別の世界線であり、本編における加持リョウジは、エヴァ破の直後に起きたサードインパクトを止めて死んでいたのかもしれません。

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管理人
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大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。二次元考察と心理学の智識、一挙両得のメディアを目指してます。
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