登場初期から、不可解な言動が多く、その能力含めて、多くが謎に包まれていたマキマ。
今回は、チェンソーマン第一部最終話までの内容も含みつつ、マキマの正体、狙い、能力、強さについて解説していきます。
また、マキマが最後どうなったのか、生まれ変わりや転生、最後に登場した少女との関係も含めて解説していきます。
マキマの正体とは?
(c)藤本タツキ/集英社
マキマの正体は、75話「9.12」で明らかになりました。
マキマの正体は、人間ではなく、「支配の悪魔」でした。
「支配の悪魔」の能力は、自分より程度の低いと思う相手を支配することができるというものです。
また、マキマは内閣総理大臣との契約によって、自分自身の死を適当な日本国民の事故死や病死に置き換えられる契約になっているそうです。
マキマが、銃で撃たれても死なないのは、この総理大臣との契約によるものです。総理大臣も悪魔か、もしくは何かしら強力な悪魔と契約をしていると考えられますね。
支配の悪魔「マキマ」の能力・強さ
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前述の通り、支配の悪魔の能力は、自分より程度の低いと思う相手を支配することができるというものです。
「自分が思う」というのは基準が曖昧ですが、天使の悪魔に対しては「私に服従しなさい」という言うだけで、完全に支配下に置くことができていました。
また、早川アキに対しても、「これは命令です」「契約するといいなさいと」とマキマが言うと、早川アキは完全に正気を失い、マキマの配下に置かれてしまいました。
ただ、チェンソーマンに対しては、「私が勝てば支配できる」と言っていたので、自分よりも強い相手は支配はできないようです。
マキマは、支配下においた人・悪魔の能力を使用することができます。
銃の悪魔と戦闘した時は、自分が支配下においた、天使の悪魔、早川アキが生前契約した未来の悪魔、沢渡アカネが生前契約した蛇の悪魔など複数の悪魔の力を使用して、銃の悪魔を倒しました。
さらに覚醒したチェンソーマンと戦闘した際は、公安対魔特異5課として、自分が支配下においた複数の武器の悪魔たちを使役していました。
その中には、マキマが殺したはずの爆弾の悪魔・レゼ、中国の刺客であるクァンシ、デンジが倒してその後行方不明だったサムライソードが含まれていました。
おそらく、すべてマキマが処理した後、自分の支配下に組み込んでいたと考えられます。メンバー全員がマキマ大好きな感じで気持ち悪かったです・・
マキマは、総理大臣との契約による実質的な不死と、この支配下に組み込んだ悪魔の能力を利用する数の暴力でチェンソーマンを圧倒しました。
作中での強さは、実質最強といっても過言ではないでしょう。チェンソーマンがいくら強くても正面切って戦っても、マキマは実質不死なので死ぬことはありません。
チートみたいな性能の持ち主です・・・
マキマの目的・狙いとは?
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マキマは、チェンソーマンの力を使って、より良い世界を作りたいと語っていました。
チェンソーマンには、食べた悪魔を存在ごと人々の記憶から完全に消去するという能力があります。
例えば、チェンソーマンの世界においては、「ナチス」「核兵器」などは、すでにチェンソーマンに食べられ、存在した記憶ごと世界あから消えているのです。
このチェンソーマンの力を利用して、「死」「戦争」「飢餓」など、この世からなくなった方がより恐怖を消し去り、より良い世界を作りたいと考えたのです。(あのマキマが?本気か?って感じですね・・)
マキマは、戦闘の最中にチェンソーマンに喰われても、自分はチェンソーマンのファンだから、彼の一部になれるなら、これほど光栄なことはないとしていました。
マキマにとっては、勝っても、負けても、どっちに転んでも得しかない、そんな勝負をしていたのです。(抜け目ないですね・・・)
マキマがデンジにした仕打ち
マキマは、チェンソーマンを手に入れるため、デンジにポチタと交わした契約を破棄させる必要がありました。
マキマは、そのために、デンジにあえて、仕事やおいしい食事、家族(早川アキ、パワー)も用意して、幸せな生活を送らせました。
デンジをたっぷりと幸せにした上で、その幸せを全て破壊することで、デンジが普通の生活を送れないくらい、一生立ち直れないくらいに精神的なダメージを負わせようとしたのです。
マキマは、決してデンジが幸せになれないよう、たとえ今後、友達を作ってもすぐ殺す、家庭を持っても奥さん、子供を長生きさせないと恐ろしい発言をデンジにしました。
さらにマキマは、デンジが心に封印して記憶からも消していた、自分が父親を殺してしまったという事実を思い出させました。
最初は、自殺とされていましたが、実は酔っ払って殺されそうになったデンジが、父親を殺していたのです。
パワーを殺すのを手伝い、早川アキも殺してしまい、自分の父親も殺して、「そんな人間が普通の生活なんて望んでいいはずがないよね?」とマキマは追い討ちをかけました。
今までの幸せがすべて、自分を不幸にするためにマキマから与えられたものだと知り、さらに封印していた記憶も呼び起こされたデンジは、茫然自失で抜け殻のようになってしまいました。
マキマの真意とは?
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チェンソーマンの力を使って、戦争や飢餓のない、より良い世界を作りたいと語ったマキマ。
デンジにあれだけ酷い仕打ちをしていて、こんな崇高な理想を描いていたなんてにわかには信じがたいですよね・・・
ただ、マキマ(支配の悪魔)には、それ以外の望みがあったようです。
ポチタがデンジに、『支配の悪魔はずっと他者と対等な関係が築きたかったんだ。』『恐怖の力でしか関係を築けない彼女にとっては、家族なようなものにずっと憧れていた。』『それで間違った方法だけどそういう世界を作りたかったんだ。』と語っていました。
マキマが、戦争や飢餓のない、より良い世界を作りたいという根源には、「他者との対等なつながり」「家族への憧れ」があったのです。
マキマの家が、犬だらけだったのも、家族への憧れの現れだったのかもしれません。
マキマは死亡した?生まれ変わった?
デンジは、パワーの血で作ったチェンソーによって、マキマの胴体を切り裂き、さらにパワーの血をマキマの体内で暴れさせることで、不死による治癒を遅延させました。
これだけではマキマを倒せないと考えたデンジは、なんとマキマをバラバラにして、余すことなくご飯にして食べてしまったのです。(カニバリズム・・・)
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かなり衝撃的なラストでした。マキマをバラバラに解体するシーンは、さすがに少年漫画ゆえか、描写はありませんでしたが、不死身でなかなか死なないマキマを解体するというのは想像しただけで怖いですね・・・
そして、チェンソーマン第一部の最終話で、ナユタという支配の悪魔が登場しました。
悪魔は、現世で死ぬと地獄に堕ちて、さらに地獄で死ぬと、また現世に現れるとされています。
つまり、支配の悪魔であるマキマは、デンジに食されたことで死亡し、地獄に堕ち、さらに地獄で死んで、ナユタとして転生・生まれ変わったのです。
中国で発見されたのを岸辺が盗んでいたのです。
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デンジは指を噛まれた際に、マキマさん!?と驚きました。かつてデンジは、マキマに指を噛まれたことがあり、その時の感覚を覚えていたのでしょう。
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しかし、それはマキマではなく、ナユタとして転生した支配の悪魔でした。
そして、岸辺はデンジにナユタを任せて、デンジはナユタと暮らすこととなりました。