-エヴァ×心理学-

アスカが精神崩壊する過程と理由を心理学的に考察!心の弱さの原因とは?

新世紀エヴァンゲリオンの人気ヒロインの惣流・アスカ・ラングレー

元祖ツンデレキャラとしても有名な彼女ですが、作中で精神崩壊を起こしたヤンデレキャラクターとしても有名です。本記事では、アスカがなぜ作中で精神崩壊を起こしたのか、その過程や状況を心理学的に分析し、アスカの心の弱さに迫りたいと思います!

加えて、アスカがどうすれば精神崩壊を防げたのか心理学の研究を参考に解説します。自分がメンタルが弱い、プライドが高く生きづらいと感じている人は特に最後までご覧ください!

管理人
管理人
基本全員が病んでいるエヴァの中でもダントツでメンタル脆いのはアスカ何だよな~
委員長ちゃん
委員長ちゃん
後半は本当に見るに堪えなかったよね~

アスカの基本的な性格を解説


惣流・アスカ・ラングレーは、エヴァンゲリオン弐号機の専属パイロット。幼少期からエヴァンゲリオンの適格者としての英才教育を施され、14歳にして大学を飛び級で卒業するなど頭脳明晰。外見も美少女と、非の打ち所がありません。

そんなアスカがなぜ男性ファンを虜にするのかを心理学的に解説した記事は下記です。是非併せてご覧ください。

ツンデレ可愛い!惣流・アスカ・ラングレーが男を魅了する理由を心理学で解説「あんたバカぁ?」のセリフでお馴染み、新世紀エヴァンゲリオンのヒロイン、惣流・アスカ・ラングレー。(新劇場版では「式波・アスカ・ラングレ...

以下ではそんな、メンタル以外はパーフェクトガールなアスカの基本的な性格を解説していきます。

普段は社交的で明るい女の子


外面は基本的には社交的で快活な女の子です。

10話「マグマダイバー」では、弐号機で溶岩内に突入する際に、ふざけながら溶岩に突入する様をシンジに見せたりと、陽気な一面も多い。

見て!見て!シンジ!ジャイアントストロングエントリー!第10話:『マグマダイバー』

ただ、口調や物言いはストレートできつく、アスカの名言の「アンタばかぁ!?」やシンジに向かって「本当につまんない男ね」などと冷たく言い放つ時は、容赦ないツンっぷりを見せつける。

委員長ちゃん
委員長ちゃん
この辺りの言い方は本当に怖いよね~容赦ないというか・・・

そんなシンジのことを後々好きになるから油断できません!アスカがシンジに惚れた理由を心理学的に解説していますので、ぜひご覧ください。

アスカがシンジを好きになったのは心理学的に必然!?好きが加速する条件とは?新世紀エヴァンゲリオンの完璧美少女、惣流・アスカ・ラングレー(新劇場版では式波・アスカ・ラングレー)。 勝気で天才美少女のアスカが...

勝気で負けず嫌い


とにかく勝気で負けず嫌い。同じヱヴァパイロットの碇シンジや綾波レイに対しては、常に敵意をむき出しにして張り合います。絶対に、彼らの下についたり、後塵を拝するなんてことは許しません。

例えば、第11話で停電を起こしたNERV本部に綾波レイ、アスカ、シンジの3人で向かう際は下記のような、幼稚園生のような発言をしています。

グループのリーダーを決めましょう!当然私がリーダー!意義はないわよね?

リーダーはわたしよ!勝手に仕切らないで!私がリーダー何だから黙ってついてくればいいのよ!

また、第16話でシンクロ率テストでシンジに負けた時は、ロッカーを殴って悔しがるほど

碇ゲンドウのお気に入りで、恋敵(?)でもある綾波レイには、シンジ以上に敵意をむき出しにします。「えこひいき」などとあだ名をつけたり、食って掛かるシーンが多く見受けられます。

管理人
管理人
感情むき出しのアスカと感情の無い綾波レイでは、水と油ですな。

幼少期の頃に母親と死別した過去をもつ


アスカのメンタル面の脆さの大きな要因になっているのが、母親との死別です。

母親はアスカが幼少期に、エヴァの実験が原因で精神崩壊をし、自殺しているのです。精神崩壊をした母親は人形を娘と思い込み、アスカのことを全く見ようとはしなくなりました。最終的には、自ら命を絶ち、その際は人形を道連れにしようとしていました。

父親の再婚で義理の母ができるものの、アスカは決して打ち解けることはなく、誰にも頼らず生きていくことを望み、早く大人になることを強く願うようになります。この大人への憧れが投影されているのが、加持リョウジへの想いです。

【エヴァ】加持リョウジに学ぶ!科学的にモテる男の特徴とは?新世紀エヴァンゲリオン一の色男キャラの加持リョウジ。 作中でも渋い大人の魅力で多くの女性ファンを釘付けにします。その魅力には、現実...

また、アスカは母親からの承認を得られなかったことで、他人からの承認を強く望むようになります。

管理人
管理人
この承認欲求が精神崩壊の火種になってくるのです・・・それにつていは後述します。

アスカの精神が崩壊していく作中の流れ

第8話「アスカ、来日」:勝ち気で社交的な帰国子女として登場


NERVのドイツ支部から来日したアスカ。日本人らしからぬストレートな物言いで周囲の度肝を抜く、キツイ帰国子女として登場。

この時は、プライドの高さや自己中な性格は伺えるもの、まだまだメンタルを病む気配は見られません。

第9話「瞬間、心重ねて」:メンタルの弱さが徐々に見えてきます・・・


アスカといえば、この第9話のユニゾン作戦を思い浮かべるファンは多いのではないでしょうか?

分裂した第7使徒を倒すためのユニゾン攻撃を実現するために、シンジとアスカは完璧なユニゾンのマスターが必要となり、音楽による同調訓練を行う回。

シンジとユニゾンが上手くいかずに苛立つアスカを尻目に、綾波レイがシンジと完璧なユニゾンを見せつける。プライドを傷けられたと感じたアスカは、泣きながら部屋を飛び出す

それに対して、トウジの「鬼の目にも涙や」の一言。ギャグ的な発言ですが、アスカのトゲトゲした外面の裏に隠れた、脆いガラスのハートを当意即妙に言い表しています。さすがフォースチルドレン(笑)

管理人
管理人
ここで徐々に、メンタルの弱さ。打たれ弱い一面が露わになってきています。

第16話「死に至る病、そして」:シンジにシンクロ率を抜かされる


第12話では、アスカとはまだまだ差があったシンジ。ただ、シンジがその成長速度を赤木リツコに褒められているときは、露骨に苛立ちをあらわにしていました。自分を差し置いて誰かが褒められるのが許せないのです。

しかし、第12話で「父親に認められること」というエヴァに乗る理由を見つけてシンジはさらにその成長を加速。シンクロ率テストで一位の成績をとり、ついにアスカを追い抜く、天才シンジ。

シンジに抜かされた時のアスカ、悔しさ余ってキャラ崩壊したのコメントが下記。

まいっちゃたわよね~、あっさり抜かれちゃったじゃな~い。ここまで簡単にやられると、ちょっーと悔しいわよねー・すごい!素晴らしい!強い!強すぎる!あぁ~無敵のシンジ様~!これであたし達も楽できるってもんじゃないの!まーね、私たちも、せいぜい置いてけぼり食わないようにがんばらなきゃ~

ガタガタになったプライドを必死に保とうと平然を装うも、全く動揺を隠しきれていないアスカが何とも可愛い(笑) 綾波レイがこのアスカの長セリフに一瞥もくれずに「さよなら」と去っていくところが、余計に辛い。

綾波レイが去った後には、ロッカーを殴って悔しがり、本音を露わにしています。

管理人
管理人
なかなか目立った結果や成果が出せなくなり、アスカは次第に追い込まれていきます。もっといえば、強迫観念から自分で自分を追い詰めていくといっても良いかもしれません。
委員長ちゃん
委員長ちゃん
だんだんと壊れてきてるね・・・

第19話「男の戦い」:第13使徒ゼルエルに完敗


アスカは追い込まれていました。シンジにシンクロ率も負けて、目立った戦績も挙げられていない。プライドの高いアスカにとっては、耐えられない状況でした。何としてもでも成果を上げて、周りにもう一度自分の力を示し、認められることがアスカに必要不可欠でした。

しかし結果は惨敗。何一つダメージを与えられずに、弐号機は大破します。

ゼルエルは暴走した初号機の力で破壊。結局シンジが力を示し、アスカは何もできずにシンジの活躍を見てるだけでした。

アスカは言い訳の一つもなく、シンジに負けたことでひどく落ち込みます

第22話「せめて、人間らしく」:第15使途アラエルの精神攻撃でまた敗北

シンジに連敗したことも影響し、精神が不安定になりシンクロ率も大きく低下。「ここで成果を出せなければ弐号機を下される」と口に出しながら、背水の陣で第15使徒アラエルに挑みますが、またもや敗北。そして、直前に口論をし、犬猿の仲である綾波レイに助けられるというダブルパンチ

管理人
管理人
もうやめてあげて!アスカののライフポイントはゼロよ!

アラエルの精神攻撃から生還したアスカを気遣うシンジに対して、アスカは下記のように強い拒絶の態度を示します。

みんな嫌い!みんな嫌い!大嫌い!

成果を出せないアスカを強く責める人は誰もいません。アスカは自分自身の力のなさ棚上げして、周囲の人間に責任転嫁して力のない自分と向き合うことから逃げています。

第23話「涙」:ミサトの家にも帰れず、不登校に

アスカのプライドは粉々になり、完全に自暴自棄に。葛城ミサトの家にも帰れず、不登校になり、ヒカリの家でゲームに興じるその様に嘗ての輝きはありません・・・

そして、エヴァ関係者ではないヒカリにだからこそ漏らせる本音を吐きます。

私勝てなかったんだエヴァで。もう私の価値なんてなくなったの。どこにも。

嫌い、大嫌い、みんな嫌い。でも一番嫌いなのは私。

母親を失って以来、エヴァに乗り、力を示すことただ一点に自分の存在価値を置いていたアスカにとって、エヴァで活躍できなくなることは、存在価値の喪失を意味していました。エリートとして育ってきたアスカにとって完全に挫折です。

さらに、第16使途アルミサエルが現れ、エヴァ弐号機で出撃する際は、下記のようなことをいう有様。

私が出たって足手まといなだけじゃないの。どうでもいいわよ、もう。

かつての自信満々だったアスカはどこにもいません。そして極めつけはシンクロ率が低下し過ぎて、出撃すらできなくなってしまいます。

第24話「最後のシ者」:完全に精神崩壊・・・


冒頭でヤツレた姿で、浴槽に浸かる姿が衝撃的・・・完全に廃人と化して下記のうわ言をつぶやく。

シンクロ率ゼロ、セカンドチルドレンたる資格なし。もう私がいる理由もないわ・・・
誰も私を見てくれないもの・・・パパもママも誰も・・・私が生きてく理由もないわ・・・

委員長ちゃん
委員長ちゃん
これは衝撃的だったね・・・

アスカはなぜ精神崩壊した?心理学的に解説!

これまでアスカが精神崩壊を起こしていく過程を、TV放映版をベースに解説してきました。
それを踏まえて、アスカに根付く性格的な問題から、精神崩壊を起こした理由を解説していきます。

強すぎる自己承認欲求に苦しむ

アスカは母親に自分を見てもらえなかったことが原因となって、他人からの承認を強く求めるようになっています。

誰かに自分のことを見ていてもらいたい。その思いが異常なほどに強いのです。

そして、その承認欲求を満たす一番の手段がエヴァに乗ることでした。しかし、そのエヴァで連敗し、見下していたシンジにも追い抜かれる有様。当然成果を出していなければ、周囲から褒められることもありません。そうなれば、承認欲求は全く満たされずに苦しむことになります。

承認欲求は人間であれば大なり小なり持っているものですが、この承認欲求を、フロイト、ユングと並んで心理学の三大巨頭と呼ばれるアドラーは完全に否定しています。

アドラー心理学の本として大ヒットした『嫌われる勇気』において、承認欲求は否定されるべきものであり、他者の顔色を窺い、他者の期待を満たすだけの人生は、結果として他人の人生を生きることになってしまうとしています。

かけがえのない自分自身の人生を承認欲求を満たしたいがために他人に捧げるのは馬鹿げているといえません。他人に褒めてもらえるか、他人に見てもらえるか、他人の気持ちドリブンなままでは永遠に幸せになることはできないでしょう。

また、他人からの承認を生きがいにすることは自分の人生のコントロール感覚を喪失することと同義と言っても過言ではありません。他人が認めるかどうかは結局他人次第であり、こちらではコントロールできません、そんな不確かで曖昧なものに自分自身の存在意義をゆだねるこは、不幸にほかなりません。

3年連続でハーバード大学の人気教授に選出されたブライアン・R・リトル氏は、著書『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』にて下記のように述べています。

私が最初に見つけた研究結果が示していたのは、「自分の人生を自分でコントロールしているという感覚が、心身の健康を促進する」という、現在では十分な確証が得られている知見です。『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』p148

アスカは、他人に見てらいたくてエヴァに乗り、自分ではコントロールできない他人からの承認や称賛を求めて、結果苦しんでいます。

心理学的にも承認欲求は人を不幸にしてしまうものなのです。私たちができることは、他者からの承認を求めて他者の期待を満たすために行動するのではなく、自分自身のために行動することです。他人がどう思うかは知ったことではないのです。

これを端的に顕した名言が、新劇場版:破のゼルエル戦での葛城ミサトの名言です。

行きなさい!シンジ君!誰かのためじゃない!あなた自身の願いのために!

シンジも「碇ゲンドウに認められる」ためにエヴァンゲリオンに乗っていました。誰かのためではなく、自分がどうしたいかを考えて行動することを後押しする名言です。この自分のために行動するというのは、心理学で「内発的動機」といい、他律的な動機よりも、より強く人を駆動する動機となるのです。その点については、下記でまとめていますのでご覧ください。

【エヴァ】葛城ミサトの名言を心理学的に解説!強く生きるヒントがココに。新世紀エヴァンゲリオンの人気キャラクター葛城ミサト。 「サービス!サービス~!」の名言で有名な彼女。作中では、女性でありながらエヴ...

自己愛が未成熟で、他人と比較して傷つく

アスカは非常に傷つきやすい性格をしています。特にそのプライドの高さから、他人に敗けることが心底許せない性格をしています。

アスカは、常に他人と比較をして不明不満を抱いています。

  • 碇司令官から贔屓される綾波レイが気に入らない。
  • 自分の時は助けないのに、同じ状況の時に綾波レイを助けるのが許せない贔屓だ(アルサミエル戦)。
  • 碇シンジに勝てない自分が許せない。(シンクロ率、ゼルエル戦、アラエル戦)。

他人との比較の中でしか、自分の存在価値を見出すことができない状態を、自己愛性パーソナリティ障害といいます。

自己愛性パーソナリティ障害の特養は下記の点にまとめることができます。

  • 自己愛が未成熟でありのままの自分を受け入れ愛することができていない
  • その未成熟さの現れが「自己の誇大化」「他者からの評価に対する過敏さ」「共感性の薄さ」になる

アスカはまさに、ありのままの自分を受け入れることができていません。

シンジに敗北した自分使徒に連敗した自分醜態さらして綾波レイに助けられた自分。これひっくるめてありのままの自分として受け入れ、愛することができれば、アスカは異常なまでのシンクロ率低下を引き起こさなかったかもしれません。

自己愛の欠如と他人との比較癖は、親との死別のせい?

アムステルダム大学の実験においては、他人との比較することに価値を置く人間をナルシストと定義しています。

そしてこの他人と比較しない人間に育つにはどうしたらいいか下記のように述べています。

両親と教育者は、他者との比較で子供をほめるのではなく、純粋な愛情と賞賛を子供に向けるべきだ。そうすれば、両親や教師は、子供たちに「他人よりも良いか悪いか」ではなく、自分自身へちゃんと価値を置けるようになるだろう。

つまり、最終的にはアスカは親との死別が原因となり、自己愛性パーソナリティ障害、アムステルダム大学の定義でいうナルシストに陥ってしまったのです。

委員長ちゃん
委員長ちゃん
これはアスカちゃんを責められないよね・・・

アスカに必要!ありのままの自分を受け入れるセルフ・コンパッション

強い承認欲求をもち、自己愛性パーソナリティ障害に陥っているアスカに必要なのは、ありのままの自分を受け入れるセルフ・コンパッションです。

セルフ・コンパッションとは心理学界で注目される概念で、「俺はできる!」など根拠のない自信を磨くのではなく、ありのままの自分をよしとして受け入れ慈しむことをいいます。自分自身への思いやりの気持ちを育むのです。

アスカは、成果をだせない自分自身を嫌いになるのではなく、エヴァで成果を出せない自分自身を受け入れることから始めるべきなのです。そうすることでより冷静に現実と向き合うことができ、次のアクションに移っていくことが可能になるのです。

参考:自信を持ちたい!とか言う前に、まずは「セルフコンパッション」から鍛えるべし

委員長ちゃん
委員長ちゃん
根拠のない自信よりも、まずは自分を大切にするセルフ・コンパッションを鍛える必要があるね

まとめ

いかがでしたでしょうか?

自己承認欲求と他人との比較癖が強い人は、アスカのように精神崩壊を起こしやすいので気を付けましょう!

アスカにしても現状の性格は幼少期の体験に大きく影響を受けており、アスカの精神崩壊からは幼少期の親の愛情がいかに大切かがわかりますね。

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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