新世紀エヴァンゲリオンの超人気ヒロイン・綾波レイ。
アヤナミストという言葉が登場するほどに熱狂的なファンを獲得し、後のアニメにも多くの影響を与えた綾波レイですが、なぜそこまで多くの男性ファンの心を捉えることができたのか?
今回は、男たちを虜にする綾波レイのかわいい魅力を心理学の知見を交えつつ考察し、綾波レイの人気の秘密に迫りたいと思います・・・!
目次
- 新世紀エヴァンゲリオン「綾波レイ」とは?
- 綾波レイはなぜ人気!?かわいい魅力を心理学的に考察
- 綾波レイのかわいい名言・名シーンまとめ
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン①:あなたは死なないわ…。私が守るもの。
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン②:私が死んでも代わりはいるもの
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン③:ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいかわからないの。
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン④:碇くんと一緒にいると、ぽかぽかする
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン⑤:碇くんの臭いがする
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン⑥:ありがとう。感謝の言葉。初めての言葉。あの人にも言った事なかったのに
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン⑦:私はあなたの人形じゃない
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン⑧:この子たちは、この中でしか生きられないもの。私と同じ
- 綾波レイのかわいい名言・名シーン⑨:私、にんにくラーメン、チャーシュー抜き
- まとめ
新世紀エヴァンゲリオン「綾波レイ」とは?
クール系美少女キャラ
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
綾波レイは、3月30日生まれの14歳。薄いブルーのショートボブが特徴的な美少女です。主人公・シンジと同じ、第3新東京市第弐中学校2年A組に通っています。

EVA零号機の専属パイロットで一人目の適格者であったためファーストチルドレンとの異名をもっています。
推定の身長は157cm前後で、推定のカップ数はC~Dで、ウェストは細くくびれており、男性が好みそうな理想的な体系をしております・・・!
初登場シーンでは、エヴァの起動実験の暴走事故で大怪我を負って包帯ぐるぐる巻きというインパクトのある登場をしたのが非常に印象的でした。
性格はとても大人しく、必要以上の会話は一切しません。感情表現も乏しく、表情もほとんど変わらないためロボットのような印象も・・・
引用:©カラー/EVA製作委員会
感情的でプライドの高いもう一人のヒロイン惣流・アスカ・ラングレーとは真逆の性格と言っていいでしょう。そんなツンデレが可愛いアスカの魅力を下記で解説しています。



そんなロボットのような綾波レイも主人公の碇シンジとの出会いを通して、徐々に人間らしい感情表現をするようになります。
生活感がなさすぎる殺風景な住まい
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
部屋の内装は、うちぱなっしコンクリートがむき出し独房のような雰囲気。必要最低限の家具しか置いておらず、生活感を全く感じさせない異様な雰囲気を漂わせています。
カーテンも昼間でも閉めきっており、光がほとんど入らない。
生活必需品以外で唯一あるのが、零号機の起動実験時に割れてしまった碇ゲンドウの眼鏡だけです。
綾波レイの物への執着がない、無機質な性格がよく表れた部屋と言えます。この部屋に訪れたことがある碇シンジとトウジもその殺風景さに驚きを隠せないようでした・・・
綾波レイの正体は⁉碇ユイのコピー!?
人間味をあまり感じない綾波レイですが、その正体は人間ではありません。
綾波レイは、第二使徒リリスの魂を持ち、肉体は初号機に取り残された碇シンジの母、碇ユイのサルベージで得られたユイとアダムの遺伝子が半分ずつ受け継がれた人工物です。それゆえに、外見は碇ユイと非常に酷似しています。
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
セントラルドグマの地下プラントには綾波レイのクローン肉体が存在している、綾波レイが死んだときには、魂を移し替えることで復活が可能。記憶もバックアップを取っているために、記憶を引き継いでいくことが可能です。
綾波レイ自身も自分の複製の存在は認知しており、それゆえに自分の命を軽んじる傾向があり、切ない彼女の境遇が男心の太古より続く保護本能くすぐります。
テレビ放映版の終盤で、セントラルドグマで、綾波のクローンが大量に培養されているのを目撃したシンジは大きなショックを受けます。
さらに、綾波レイへの嫉妬に狂った赤木リツコが、クローンの綾波レイの肉体を大量破壊するシーンは非常にショッキングでした・・・
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
新劇場版シリーズから登場し、綾波レイのオリジナルである碇ユイとの関係を匂わせる、真希波・マリ・イラストリアスの魅力を下記で分析しているので併せてご覧ください!



碇ゲンドウとの怪しい関係とは?
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
綾波レイは登場時から、碇ゲンドウと行動を共にしており、その関係性には司令官とパイロット以上のものを匂わせています。
上述の通り、綾波レイの体は、碇ゲンドウの妻、碇ユイのものであり、碇ゲンドウは碇ユイが恋しくて仕方がないのである。ゲンドウが人類補完計画を進める大きな目的の一つが、補完した世界でユイと再会するためでもあります。
そのユイの忘れ形見ともいえる綾波レイを特別視するのは当然ともいえます。零号機の搭乗実験で、綾波レイがエントリープラグごと吹っ飛ばされたときには、自分の手の火傷もいとわずに、エントリープラグの扉をこじ開けて綾波レイを救出しています。



この碇ゲンドウの寵愛を気に食わない、アスカは綾波レイのことを「えこひいき」と呼んで、敵意をむき出しにしています。
綾波レイも碇ゲンドウのことを特別に思っており、綾波レイ救出時に割れたゲンドウの眼鏡を大事に保管していたり、碇ゲンドウにだけ笑顔を見せる瞬間などもありました。
また、碇ゲンドウを悪く言う、碇シンジを叩くという行動にでるなど、その想いの強さが窺いしれます。
碇シンジのことが好き?
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
碇ゲンドウは、あくまで綾波レイに碇ユイを投影しているのに対して、碇シンジは綾波レイを綾波レイ自身として大切に扱ってくれています。その碇シンジとの交流を通して、綾波レイは次第に碇シンジに対して好意を見せるようになります。
それが恋愛感情であったかどうかは明言されていませんが、「碇くんといると、ぽかぽかする」などといった発言もあり、碇シンジを特別視しているのは間違いないといえます。
その綾波レイの碇シンジへの特別な思いを敏感に感じ取ったのが、同じくシンジに好意を寄せるアスカです。
新劇場版では、シンジに料理を振る舞う綾波レイに対抗して、アスカも料理を作るシーンがあるなど、本当にシンジはモテまくりです・・・笑
しかし綾波レイの体は、碇シンジの母親がベースになっているので、ある意味で禁断の愛ともいえます・・・
人気声優の林原めぐみさんが声を担当
ちなみに、声は人気声優の林原めぐみさんが担当しています。
綾波レイ以外ですと、ポケットモンスターのロケット団のムサシ、名探偵コナンの灰原哀などが代表的です。
林原さんのクールボイスがあってこそ、綾波レイというキャラが生きるといっても過言ではないくらいのハマり役です。
しかし実際のご本人は、綾波レイとは真逆でよく喋られる、ロケット団のムサシの方が近い性格をしています。笑
音楽界への影響
社会現象を巻き起こした綾波レイは多くの男性を作りました。その影響は音楽業界にも及び、綾波レイをモチーフにした楽曲が有名ミュージシャンによって作成されました。
BUMP OF CHICKENのアルバム『FLAME VEIN』に収録された人気曲の『アルエ』は、ボーカルで作詞・作曲を担当する藤原基央が綾波レイをモチーフにして作成された楽曲として有名です。
サビの「ハートに巻いた包帯を僕がゆっくりほどくから」という歌詞は、心を閉ざした綾波レイの心境と、包帯ぐるぐる巻きでボロボロで登場したシーンをイメージさせます。曲名の『アルエ』はイニシャルの「R.A」からきています。
他にも、銀杏BOYZのアルバム『DOOR』には「あの娘は綾波レイが好き」というタイトルの曲が収録されています。LUNA SEAは『IN SILENCE』のカップリング曲の「Ray」は作曲者のSUGIZOがエヴァファンであり、綾波レイのために作ったとされています。
綾波レイはなぜ人気!?かわいい魅力を心理学的に考察
ロボットのようにクールな綾波レイですが、その不思議な魅力はどこからくるのでしょうか?心理学的な知見も交えつつ解説をしていきます。
綾波レイのかわいい魅力①:化粧気の少ない透明感のある外観
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
綾波レイの外見は化粧気がほとんどなく、薄いブルーのショートボブが似合うほど非常に白い肌をしているなど、その外観は非常に透明感があります。
心理学では、こういった化粧の少ない透明感のある外観を「スパースネス性」た高いと表現し、より男性が好む外見の特徴であることが分かっています。
パリ大学の研究で男性はメイクの濃い美人よりも、「ナチュラルメイクのシンプルで透明感のある顔=スパースネス性の高い顔立ち」を好むということがわかっています。
つまり、綾波レイが赤木リツコのように化粧をしてしまうと、その魅力は薄れてしまう可能性があるのです・・・・!
化粧品ブランドのKATEとのコラボで口紅をした綾波レイが話題になりましたが、綾波レイは化粧気がないままの方がかわいいのです・・・!
©カラー/EVA製作委員会
綾波レイのかわいい魅力②:守ってあげたくなるような脆さや儚さがある
©カラー/EVA製作委員会
恋愛心理学で世界的に有名な心理学者のジョン・グレイ博士の著書『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』によると、男性は、女性に必要とされたときに大きな人生の意味を感じ、女性にとってヒーローになりたいという思いがあるそうです。
つまり、男性がより惹きつけられる女性は、自分が守ってあげられる隙や弱さを感じさせる、自分がヒーローとして守ってあげたくなる女性なのです。
参考:一人になりたい男、話を聞いてほしい女 – ジョン・グレイ
綾波レイは、その淡くて線の細いキャラクターデザインや、初登場が包帯ぐるぐる巻きのボロボロの状態だったりなど、どこか脆さや壊れやすさを感じさせるキャラクター性をしています。
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
また自分自身が大量生産品で代替可能な存在であり、自分の存在意義はエヴァに乗ること以外にはないという自己軽視的なの考え方をもっています。
それゆえに第14使徒ゼルエル戦で見せたような無茶な自爆攻撃をしかけるなど、自分の存在をないがしろにしがちな傾向があります。
©カラー/EVA製作委員会
こういった、自分の存在をないがしろにしてしまう綾波レイの脆さや壊れやすさ、悲しき境遇は、女性にとってのヒーローになって守ってあげたいという男性の保護欲求を生じさせ、『俺が守ってあげたい』と思わせてしまうのです。
「守ってあげたい」と思わせるというのも綾波レイのかわいい魅力なのです・・・!
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
綾波レイのファンであるBUMP OF CHICKENの藤原基央さんが綾波レイことを思って作詞作曲した「アルエ」の歌詞の中にも保護欲求が現れています。
例えば、「ハートに巻いた包帯を僕がゆっくりほどく」「僕はいつでもそばにいる」「僕がこれからそばにいる」などは、まさに俺が守ってあげたい・大切にしてあげたいという保護欲求がよく表れており、綾波レイのキャラクター性が、いかに男性の保護欲求を刺激いているかがわかります。



綾波レイのかわいい魅力③:つかみどころのないミステリアスさ
©カラー/EVA製作委員会
綾波レイは、その出生から謎の多いキャラクターであり、また感情表現に乏しく、必要以上の会話も一切しないため、特に作品序盤は、何を考えているのか、その行動や感情の真相が非常につかみにくいキャラクター性をしています。
人は、不確かさで謎が残るものにより興味を惹かれてしまうという心理があり、これを心理学ではツァイガルニック効果と呼びます。
例えば、アニメの次回予告が、続きが気になるようなタイミングで終了するのも、このツァイガルニック効果を狙ったもので、全容がわからない謎が残るタイミングで、続きをお預けにすることで、より人からの興味を引くことができるのです。
綾波レイも、例えば、シンジに裸を見られたりおっぱいもまれても全く表情が変わらない。女の子の部屋とは思えない独房のような部屋に住んでたりと、その表情や言動に謎や不可解さを残ります。
©カラー/EVA製作委員会
すると、・・・綾波レイって何を考えているんだろう、綾波レイってどんな子なんだろう、といった形で疑問や引っかかり生まれて、無意識のうちに綾波レイへの興味が強まっていってしまうのです。
そして、そのミステリアスさの中から徐々に、かわいい女の子らしい一面が垣間見えてくることで、、より綾波レイというキャラクターが魅力的に見えてくるのです。
綾波レイのかわいい魅力④:クーデレのギャップ効果
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
当然、ただクールなだけでは魅力的なキャラクターにはなり得ません。綾波レイは、心を許した人間だけには、貴重なかわいい女の子の表情を見せてくれるのです。
作中序盤は、その相手は碇ゲンドウだけでしたが、徐々に主人公の碇シンジとも打ち解け、時に赤面したり、照れたりと非常にかわいらしい女の子の表情を見せてきます。
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
綾波レイは、ベースが無機質な性格であり、そのギャップでより一層、、たまに見せる人間らしい表情が可愛く見えてしまうから不思議です。
これは心理学でいうゲインロス効果などとも呼ばれ、事前に与えられた情報と次に与えられた情報に差があるほど、その差がより際立って感じられる心理効果です。
多くの男性ファンのハートを射抜いた、ヤシマ作戦における綾波レイの笑顔アップがめちゃくちゃく魅力的だったのも、普段滅多に笑わないという前提があって、そこに飛び切りの笑顔アップが映し出されたからこそ、その魅力が倍増したのです。
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
また、この特別な表情や感情を、できる限り主人公以外には見せないというのポイントです。
これがカヲルくんや加地さんなど、他の男にも簡単に見せるようなビッチ感が出ちゃうと、処女信仰の強い日本のオタク男子の心をくすぐるのが難しくなります。
コードギアスのシーツーはルルーシュ、ハルヒの長門はキョンだけに、特別な表情や感情を見せるからこそ、希少性の高い魅力が生まれるのです。
綾波レイのかわいい魅力⑤:無機質なクール系ヒロインは当時としては珍しかった
©カラー/EVA製作委員会
90年代当時としては、クールな無機質系ヒロインが珍しかったという点があげられます。
綾波レイ以降は、涼宮ハルヒの憂鬱の長門有希や、コードギアスのC.Cや、進撃の巨人のミカサなど知名度の高い、クール系なヒロインがいますが、90年代の当時としては、綾波レイほど知名度のあるクール系ヒロインは皆無だったと考えられます。
そういった、クールキャラとしての希少性が、視聴者に鮮烈な印象を与えて、作品のヒット共に綾波レイを国民的なヒロインキャラクターに押し上げたのです。
綾波レイのかわいい名言・名シーンまとめ
綾波レイの人気が心理学的にも根拠のあるものだということを見てきました。
次から、そんな綾波レイの萌える名言を紹介します。
綾波レイのかわいい名言・名シーン①:あなたは死なないわ…。私が守るもの。
©カラー/EVA製作委員会
第六話「決戦、第3新東京市」で、ヤシマ作戦に望む際、死の可能性を口にした碇シンジに対して、綾波レイが放った名言です。
普段は無口で、すべてに無関心な綾波レイからこんなことを言われたらノックアウト間違いなしです。
ある意味主人公を守る系のヒロインも90年代当時としては珍しかったのかもしれません・・・
綾波レイのかわいい名言・名シーン②:私が死んでも代わりはいるもの
第拾九話「男の戰い」で、第14使徒ゼルエルに取り込まれた綾波レイを助けようとした碇シンジに対して、綾波レイが放った名言です。
大量生産生された人工物であるという悲しき境遇を匂わせるこの発言は、男の「守りたい」という気持ちをくすぐります。
綾波レイのかわいい名言・名シーン③:ごめんなさい。こういうときどんな顔をすればいいかわからないの。
©カラー/EVA製作委員会
第六話「決戦、第3新東京市」で、ヤシマ作戦が成功し、高熱で溶けかかった零号機からレイを助け出し、泣いているシンジに対して、綾波レイが放った言葉。
この後、碇シンジが「笑えばいいと思うよ」と言って、あの破壊的な笑顔シーンが爆誕しました。
この笑顔シーンは、上述のとおり強いゲインロス効果を生み出しました。無機質で冷たい少女という綾波レイの情報を与えられていた視聴者にとって、ふいに見せられた「かわいい笑顔」は、通常の何倍以上にも可愛く見えてしまうのです。
綾波レイのかわいい名言・名シーン④:碇くんと一緒にいると、ぽかぽかする
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」で、碇シンジをどう想っているかをアスカに問いただされたときの綾波レイの名言。無機質で機械のようだった綾波レイがシンジに明確な好意を表現しており、ゲインロス効果もあって、余計に綾波レイ愛おしく見える名言。
綾波レイのかわいい名言・名シーン⑤:碇くんの臭いがする


初めて初号機に乗ったときの綾波レイのセリフ。匂いという生々しく身体的なものを感じる綾波レイの発言は、どこかエロさも感じさせます。
綾波レイのかわいい名言・名シーン⑥:ありがとう。感謝の言葉。初めての言葉。あの人にも言った事なかったのに
©カラー/EVA製作委員会
第17話『四人目の適格者』で、学校を休んでいた綾波レイの家に、碇シンジが訪れ、部屋の掃除をしてくれたシンジに向けて咄嗟に「ありがとう」と口にした綾波レイ。
自分自身の咄嗟にでた「ありがとう」という感謝の言葉を噛みしめているシーンの名言。あの人とは碇ゲンドウであり、ゲンドウ以上に碇シンジを特別視し始めていることの顕れともいえます。
綾波レイのかわいい名言・名シーン⑦:私はあなたの人形じゃない
旧劇場版『まごころを、君に』より、人類補完計画が発動し、「ユイの元に連れていってくれ」と綾波レイに手を伸ばすが、その碇ゲンドウを拒絶します。
綾波レイが自分自身の殻を破って、リリスと一体化することで、シンジと対面する道を選びます。
綾波レイのかわいい名言・名シーン⑧:この子たちは、この中でしか生きられないもの。私と同じ
新劇場版での綾波レイの名言です。
セカンドインパクト後に絶滅してしまった海洋生物を見に行った時に、碇シンジが「狭いな。もっと広いとこで泳げばいいのに」と言ったのに対して、綾波レイが語った言葉。
エヴァに乗ることでしか、存在価値を示せないと感じている綾波レイが、エヴァの乗ることでしか生きている価値がない自分と、狭い水槽の中でしか生きられない自分を重ね合わせて語っているシーンです。
上述した、「私が死んでも代わりはいるもの」などと同じ、自分自身の価値を低く見積もる綾波レイの名言です。こういった自分自身をないがしろに考える綾波レイを男は「守ってあげたい」と思ってしまうのです。
綾波レイのかわいい名言・名シーン⑨:私、にんにくラーメン、チャーシュー抜き
©カラー/EVA製作委員会
葛城ミサトに、シンジやアスカと一緒にラーメンを奢ってもらった時の名言です。
このセリフは由来は、庵野秀明が偏食で肉・魚を食べられないところから来ているそうです。エヴァ放送当時に、「にんにくラーメンチャーシュー抜きのカップラーメン」が発売されるほどの影響力です。
綾波レイがお肉大好きで、肉をむしゃむしゃ食べていたらイメージが崩れますよね・・・
まとめ
いかがでしたでしょうか?
つかみどころのないミステリアスさ、守って挙げたくなるような脆さや壊れやすさ、そして、特定の人間にだけ見せる特別な感情や表情など、綾波レイの作中の言動やキャラクター性には巧みに男性心理を掴む要素が盛り込まれているのです。
ここに加えて、エヴァという作品の面白さや爆発的なヒット、そしてアニメ版放映当時は、まだクールな無機質系ヒロインは希少性が高かったという時代背景も相まって、綾波レイは爆発的な人気を獲得できたといえます。