新世紀エヴァンゲリオンに登場する渚カヲルのかっこいい魅力を心理学の知見をまじえつつ徹底解説していきます!
碇シンジに語りかけるその語り口は非常に哲学的で難解。エヴァの物語の核心に迫るような発言もするなど、その言動には見るものを惹きつけるミステリアスな雰囲気が漂っています。
本記事を読めばそんな渚カヲルがいかにかっこいいのかがよくわかるので是非最後までご覧ください・・・!
目次
渚カヲルとは?
使徒「タブリス」
©カラー/EVA製作委員会
渚カヲルは、TVシリーズでは24話から登場した第17使徒で、旧約聖書でいう”自由意思を司る天使”にあたる使徒「タブリス」です。
その外観は、灰色の髪色に赤色の瞳に、白すぎるほどに白い肌が特徴的な、常人離れした外観をしています。中性的なイケメンで、シンジとのボイーズラブ的な絡みが特徴的・・・笑

また、使徒ということもあり、人間を俯瞰的にみるような非常に達観したものの見方をしています。
『人間は寂しさを永遠になくすことは出来ない人は一人だからね』『生と死は当価値なんだ、僕にとってはね自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ』などと、シンジに語り掛ける言葉は非常に抽象的で難解です。



TVシリーズ、漫画版、劇場版で設定や登場シーンに若干の差異はあるが、音楽を好み、主人公のシンジと交流を深めたのちに、死亡するという流れは概ね共通しています。
エヴァという物語のカギを握る重要人物?
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
エヴァの考察としてエヴァの世界は何度もループしているという説があります。
そしてそのエヴァのループを渚カヲルだけが、記憶を持ったままの状態で何度も繰り返しているというのです。
その根拠としては、カヲルがまだ面識がないはずのシンジに向かって『また3番目とはね。変わらないな君は』『今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ』といった、すでに何度もシンジと接触しているようなニュアンスの発言をしている点にあります。
また、カヲルの声優を担当する石田彰さんは劇場版Qの収録後に下記の様に語っていたようです。
『前のサイクルとは違う筈なのに、何度やってもやはり同じ轍を踏んでしまう。それでも線路のポイントを違うところに切り替えてみたい。大きなものの流れに対して、なんとかあがいてみたいという想いがあって、生き残るべきシンジの身代わりになっていくんでしょうね』
「前のサイクル」「何度もやっても」という発言は、まさにループを繰り返しているという上記の説つながりますが、果たしてどうなのでしょうか・・・
渚カヲルの正体とループ説については下記で詳しく解説しているので併せてご覧ください・・!



渚カヲルのかっこいい魅力を心理学で解説!
女顔の美形のイケメン
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
渚カヲルエヴァンゲリオンの世界において最もイケメンといっても過言ではありません。
美形イケメン過ぎて、シンジ君とのホモホモしい絡みも全く不快に見えないから不思議です。
むしろ『カヲシン』などと呼ばれて、渚カヲルとシンジとのペアリングはファンの間でも地味に人気が高いようです。
渚カヲルのような女顔の美形イケメンはより人を惹きつけるという研究があります。
英国セント・アンドリュース大学の研究によって、男性の写真を『4割くらい女性化した顔』がもっとも魅力的という研究結果が出ています。
研究者は、ゴツゴツとした男らしい顔よりも、女性的な顔はより優しく見えるからこそ魅力的に映るとしています。
日本においてもかわいい系のイケメンが多いジャニーズが人気なのことからも女顔のイケメンが人気なのはわかりますよね。
知性を感じさせる点
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
渚カヲルは、使徒であるために非常に含蓄のある名言を作中残しており、語り口は非常に抽象的で難解です。
例えば下記のような名言です。
『生きていくためには、新しいことを始める変化も大切だ』
『他人を知らなければ裏切られることも、互いに傷つくこともない。でも、寂しさを忘れることもないよ』
『魂が消えても、願いと呪いはこの世界に残る。意志は情報として世界を伝い、変えていく。いつか自分自身のことも書き換えていくんだ』
こういった非常に抽象的で難解な言葉をすらすらと話す渚カヲルからは高い知性を感じさせます。
頭がいい人、知性的な人はモテるというのはなんとなくわかると思いますが、心理学的にも知性的な人は魅力的に映るというデータがあります。
西オーストラリア大学の実験で、383人の男女が対象して「どんな人を魅力的だと思うか?」と質問をして、魅力的な性格ランキング付けてしたところ『知性』が2位にランクインしました。
さらに一番魅力的に映るのはIQ120の人だということもわかったそうです。
渚カヲルはひとIQが120くらいあってもおかしくなさそうですよね・・・!
実際に渚カヲルの知性を感じさせるような言動は、人を魅了する重要な特徴なのです・・・!
謎の多いミステリアスな男
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
渚カヲルは、未だにその正体がわからない非常に謎の多いキャラクターです。
初登場時から、使徒でありながら碇シンジに友好的で、劇場版:Qでは落ち込んでいる碇シンジを立ち直らせるため、非常に献身的な優しさを見せました。
しかし、その真意は定かではなく、まぜ渚カヲルがシンジに対して優しくするのかもわかっていません。(友情か、恋情か、同情か、ほかの目的があるのか・・・)
また、上述の通り、エヴァという物語の真実を知っているであろう伏線を匂わせており、その言動には多くの含みや謎が隠されています。
渚カヲル同様に、真希波・マリ・イラストリアスも、新劇場版:破から登場したものの、未だその正体は謎に包まれており、作中では碇ユイの関係者ではないという説が囁かれるなど、その正体に注目が集まっています。



人間には本能的に情報探求心があり、このように正体がわからない、謎が多く残るものに人は興味を惹かれる習性があります。これを心理学ではツァイガルニック効果といいます。
現実の世界でも、どこから陰のあるミステリアスな人に惹かれるのは、こういった心理効果が影響しています。
渚カヲルはその正体に加えて、語り口も非常に難解で抽象的であり、余計にミステリアスさが増していますが、こういった渚カヲルのミステリアスな雰囲気も人を惹きつけるかっこいい魅力の一つです。
渚カヲルのかっこいいシーンまとめ
物憂げの地球を見つめるかっこいい渚カヲル
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
ミステリアスな雰囲気がかっこいい渚カヲルです。何を考えて地球を見つめているのでしょうか・・・
風呂に入るカヲルとシンジ
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
お風呂に入るカヲルとシンジ。
カヲルとシンジの初対面シーン


引用:(C)カラー/EVA製作委員会


水上に浮かぶ羽はえたオブジェに座り、第九を口ずさむカヲルは神秘的な印象がありました。
槍の形状が同じことに考え込む渚カヲル


珍しく考え込んだ表情がかっこいい渚カヲルです。
死を覚悟してシンジに別れを告げるカヲル
引用:(C)カラー/EVA製作委員会
自らがフォースインパクトのトリガーになってしまったことで、DSSチョーカーが発動。
自らの死を覚悟して、悲しむシンジに別れを告げる物憂げな表情がかっこいい渚カヲルです。