-エヴァ×心理学-

【エヴァ】渚カヲルの名言に学ぶ!ストレス社会を生きる知恵

引用:(C)カラー/EVA製作委員会

その甘いルックスで多くの女性ファンをもつ、新世紀エヴァンゲリオンの人気キャラクター渚カヲル

作中の渚カヲルは、引っ込み思案でネガティブな碇シンジを勇気づけるために、多くの名言を残しています。人間ではない使徒という存在ということもあり、俯瞰的で含蓄のある言葉が多いです

今回は、そんな渚カヲルの作中での名言の中から、心理学などの科学的な研究を根拠にしつつ、ストレスの多い現代社会を生きるうえで実際に役に立つ言葉を厳選して紹介します。

管理人
管理人
使途ならではの俯瞰的な視点から人間心理を突くカヲル君の名言はとても含蓄があります。必見です!

渚カヲルとは?

精神崩壊を起こしたアスカの代わりにゼーレからNERVに送り込まれたフィフスチルドレンですが、その正体は、第17使徒ダブリスで、その魂は第一使徒アダムのもの。

傷心している碇シンジに近づき、優しいく含蓄のある言葉を投げかけて魅了していきます。新劇場版の『新世紀ヱヴァンゲリヲン:Q』では、意気投合したシンジとカヲルでピアノの連弾を披露しています。

常に柔和な態度で、優しい語り口をしています。しかし、語る言葉は抽象的で難解なものが多い。エヴァの物語の革新を知る数少なりキャラクターの一人で、そのセリフから今後の展開を予期させるような意味深なものが多い。

使徒としては、攻撃能力は低いものの強力なATフィールドを展開することができ、空中を浮遊することができます。アダムを魂をもつので、アダムベースのヱヴァンゲリヲンなら自由自在に操縦することができます。

新劇場版の『Q』では、エヴァの覚醒に伴うDSSチョーカーの作動によって、シンジの目の前で首を吹き飛ばされて死亡するという、シンジにとっては非常にショッキングな形で死亡する。死に際には、渚カヲルの死を悟って愕然として涙するシンジに対して『そんな顔をしないで。また会えるよ、シンジ君』という優しい言葉を遺している。

心理学的にも正しい!渚カヲルの名言を解説!

それでは、心理学の研究をベースに渚カヲルの名言を解説していきます!

歌はいいね、歌は心を潤してくれる。リリンが生みだした 文化の極みだよ。

シンジと初対面した際に渚カヲルが口にした名言です。渚カヲル屈指の名言であり、渚カヲルの名言といえばこのセリフを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか!

リリンとは人間のことを指します。使徒である渚カヲルにとって人間特有の文化である音楽は興味惹かれる対象であり、作中ではピアノを弾くシーンが印象的に描かれています。

実際の音楽の起源は有史以前にさかのぼることができ、最初の音楽は歌声とされています。古代人にとっては、宗教的な儀式において重要な役割を果たしていたとされています。

また、現代社会においても音楽は非常に有用な効果があり、好きな音楽を聴くとストレスを軽減する効果が証明されていたり、音楽セラピーはうつ病にも効果があるという研究も存在しています。参考:音楽は間違いなくメンタルにいい!では、どれぐらい鬱と不安に効くんだろう?という話

音楽は聞いて楽しむだけではなく、落ち込んだ気持ちを癒すことができる、まさに渚カヲルのいう通り「心を潤してくれる」のです。

他人を知らなければ裏切られることも、互いに傷つくこともない。でも 寂しさを忘れることもないよ。


他人との関わりを拒絶する碇シンジに向けて、シンジの心を慰めつつも優しく窘めるように話した名言です。ヱヴァンゲリヲンという作品の主題として、人との関わりや心の交流があります。

科学的な研究では、孤独は人に大きな悪影響を及ぼすという研究が出ています。ブリガムヤング大の研究では、過去の70件のデータをメタ分析した結果として、孤独が死亡率を26%高め、社会からの孤立は死亡率を29%高めるなどの数値を発表しています。

参考:孤独が早死にを引き起こす6つの理由

人はどこまで行っても社会的な生き物であり、他人との交流を拒絶して孤立を深めることは、身体的にもネガティブな要素が大きいのです。裏切られる、傷つくリスクもありますが、そういったリスクを避けて逃げてばかりいてはもっと大きなリスクを抱え込むことになるのです。

碇シンジの名言『逃げちゃダメだ』は逆効果!?正しいセルフ・トークとは?新世紀エヴァンゲリオンの主人公の碇シンジ。 碇シンジといえば、『逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃...

人間は寂しさを永遠になくすことは出来ない。人は一人だからね。ただ、忘れることが出来るから、人は生きていけるのさ。

お風呂の中で碇シンジに言った名言。人との関わりを避け、距離を置く碇シンジの心情を察した上での渚カヲルの発言です。

「忘れることが出来るから、人は生きているのさ。」というのはまさにその通りで、最近の科学研究では、脳の中には記憶の喪失をうながずメカニズムが備わっていることがわかってきたそうです。

トロント大学の研究では、「記憶の機能とは、価値ある情報だけをキープして、より最適な決定をくだすこと」としており、情報を断捨離して良い決断をくだすために、喪失の機能は欠かすことができないそうなのです。参考:「物忘れ」は脳がおとろえた証拠ではない!

つまり脳は、より良く生きていくために、物事を忘れていくためにできているのです。

大切な人の死に直面した時に、徐々に心の整理がついていくのも、脳の喪失の機能があるから、悲しい感情や記憶、思い出を徐々に減らしていっているからといえるでしょう。

生きていくためには、新しいことを始める変化も大切だ。

躊躇する碇シンジをピアノの連弾に誘うときの名言です。臆病で自分に自信がないシンジ君は人間関係だけではなく、新しいことに挑戦することにも引っ込み思案な模様。そんなシンジ君に対して、抽象的ではあるが含蓄のある言葉でピアノに誘っています。

現代社会は非常に変化が激しく、現状維持しかできない人も企業も、衰退していく一方です。状況はめまぐるしく変化し、当たり前に通用していた考え方や習慣、技術はすぐに廃れて新しいものに刷新されていきます。このような社会を生きていくには、常に自らを変化させて状況に適応していく柔軟性が必要不可欠です。この点は昨今のキャリアを考える上でも欠かせない観点です。

また、そもそも人間は「現在」が一番不幸になりやすいという研究があります。現状の幸福にはすぐに慣れる一方で、過去の記憶を美化することで、現状への不満を生じさせるのです。この常に現状に不満を抱かせる思考が、人間社会を発展させてきたのです。

参考:人間はいつだって「今が一番不幸せ」

この考え方に拠れば、現状に留まることすなわち、不幸にとどまることとイコールになります。

新しいことを始めると、最初はうまくいかずにストレスがたまることも多いです。そのストレスを恐れて新しいことに挑戦しない人も多いのではないでしょうか。シンジはまさに、人からの拒絶や失望を恐れて、他人との交流を避けようとします。スタンフォード大学の心理学博士ケリー・マクゴニガル氏ストレスはむしろ歓迎すべきもので、ストレスを避けることは人にネガティブな影響を与えるとしています。

まとめ

さすがは使途。語る言葉には非常に示唆に富んでいます。

人間が生きる上で必要な、人との関わり、忘却のシステム、変化することの大切さなど、渚カヲルの名言からは多くの生きる上での知恵を学ぶことができます。

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
\ Follow me /