新世紀エヴァンゲリオン

【エヴァ】渚カヲルの名言を心理学で解説!残酷な社会を生きる知恵が満載!

その甘いルックスで多くの女性ファンをもつ、新世紀エヴァンゲリオンの人気キャラクター渚カヲル

作中の渚カヲルは、引っ込み思案でネガティブな碇シンジを勇気づけるために、多くの名言を残しています。人間ではない使徒という存在ということもあり、俯瞰的で含蓄のある言葉が多いです

今回はそんな渚カヲルの名言を心理学的に解説していきつつ、ストレスの多い過酷な現実社会を生きる上で役立つ知識も併せて紹介していきます・・・!

のびぃ
のびぃ
使途ならではの俯瞰的な視点から人間心理を突くカヲル君の名言はとても含蓄があります。必見です!

目次

渚カヲルとは?

渚カヲル©カラー/EVA製作委員会

精神崩壊を起こしたアスカの代わりにゼーレからNERVに送り込まれたフィフスチルドレンですが、その正体は、第17使徒ダブリスで、その魂は第一使徒アダムのもの。

傷心している碇シンジに近づき、優しいく含蓄のある言葉を投げかけて魅了していきます。新劇場版の『新世紀ヱヴァンゲリヲン:Q』では、意気投合したシンジとカヲルでピアノの連弾を披露しています。

常に柔和な態度で、優しい語り口をしています。しかし、語る言葉は抽象的で難解なものが多いく、その真意をくみ取るのは中々難しい・・・

エヴァの物語の革新を知る数少なりキャラクターの一人で、そのセリフから伏線めいた言い回しが多くエヴァファンの中でも考察の対象になっています。

渚カヲルの正体と、カヲルが示唆するループ説については下記で詳しく解説しているので併せてご覧ください・・!

かっこいい渚カヲル
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使徒としては、攻撃能力は低いものの強力なATフィールドを展開することができ、空中を浮遊することができます。アダムを魂をもつので、アダムベースのヱヴァンゲリヲンなら自由自在に操縦することができます。

新劇場版の『Q』では、エヴァの覚醒に伴うDSSチョーカーの作動によって、シンジの目の前で首を吹き飛ばされて死亡するという、シンジにとっては非常にショッキングな形で死亡しました。

死に際には、渚カヲルの死を悟って愕然として涙するシンジに対して『そんな顔をしないで。また会えるよ、シンジ君』という優しい言葉を遺しています。

渚カヲルの魅力を心理学的に解説しているので併せてご覧ください・・・!

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心理学的にも正しい!渚カヲルの名言を解説!

それでは、心理学の研究をベースに渚カヲルの名言を解説していきます!

渚カヲルの名言:歌はいいね、歌は心を潤してくれる。リリンが生みだした 文化の極みだよ。

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

シンジと初対面した際に渚カヲルが口にした名言です。渚カヲル屈指の名言であり、渚カヲルの名言といえばこのセリフを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか!

リリンとは人間のことを指します。使徒である渚カヲルにとって人間特有の文化である音楽は興味惹かれる対象であり、作中ではピアノを弾くシーンが印象的に描かれています。

実際の音楽の起源は有史以前にさかのぼることができ、最初の音楽は歌声とされています。古代人にとっては、宗教的な儀式において重要な役割を果たしていたとされています。

また、現代社会においても音楽は非常に有用な効果があり、好きな音楽を聴くとストレスを軽減する効果が証明されていたり、音楽セラピーはうつ病にも効果があるという研究も存在しています。

参考:音楽は間違いなくメンタルにいい!では、どれぐらい鬱と不安に効くんだろう?という話

音楽は聞いて楽しむだけではなく、落ち込んだ気持ちを癒すことができる、まさに渚カヲルのいう通り「心を潤してくれる」のです。



渚カヲルの名言:他人を知らなければ裏切られることも、互いに傷つくこともない。でも 寂しさを忘れることもないよ。

プラグスーツを着た渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

他人との関わりを拒絶する碇シンジに向けて、シンジの心を慰めつつも優しく窘めるように話した名言です。ヱヴァンゲリヲンという作品の主題として、人との関わりや心の交流があります。

科学的な研究では、孤独は人に大きな悪影響を及ぼすという研究が出ています。ブリガムヤング大の研究では、過去の70件のデータをメタ分析した結果として、孤独が死亡率を26%高め、社会からの孤立は死亡率を29%高めるなどの数値を発表しています。

参考:孤独が早死にを引き起こす6つの理由

人はどこまで行っても社会的な生き物であり、他人との交流を拒絶して孤立を深めることは、身体的にもネガティブな要素が大きいのです。

裏切られる、傷つくリスクもありますが、そういったリスクを避けて逃げてばかりいてはもっと大きなリスクを抱え込むことになるのです。

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渚カヲルの名言:人間は寂しさを永遠になくすことは出来ない。人は一人だからね。ただ、忘れることが出来るから、人は生きていけるのさ。

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

お風呂の中で碇シンジに言った名言。人との関わりを避け、距離を置く碇シンジの心情を察した上での渚カヲルの発言です。

忘れることが出来るから、人は生きているのさ。」というのはまさにその通りで、最近の科学研究では、脳の中には記憶の喪失をうながずメカニズムが備わっていることがわかってきたそうです。

トロント大学の研究では、「記憶の機能とは、価値ある情報だけをキープして、より最適な決定をくだすこと」としており、情報を断捨離して良い決断をくだすために、喪失の機能は欠かすことができないそうなのです。

参考:「物忘れ」は脳がおとろえた証拠ではない!

つまり脳は、より良く生きていくために、物事を忘れていくためにできているのです。

大切な人の死に直面した時に、徐々に心の整理がついていくのも、脳の喪失の機能があるから、悲しい感情や記憶、思い出を徐々に減らしていっているからといえるでしょう。

渚カヲルの名言:生きていくためには、新しいことを始める変化も大切だ。

笑顔の渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

躊躇する碇シンジをピアノの連弾に誘うときの名言です。臆病で自分に自信がないシンジ君は人間関係だけではなく、新しいことに挑戦することにも引っ込み思案な模様。そんなシンジ君に対して、抽象的ではあるが含蓄のある言葉でピアノに誘っています。

現代社会は非常に変化が激しく、現状維持しかできない人も企業も、衰退していく一方です。状況はめまぐるしく変化し、当たり前に通用していた考え方や習慣、技術はすぐに廃れて新しいものに刷新されていきます。

このような社会を生きていくには、常に自らを変化させて状況に適応していく柔軟性が必要不可欠です。この点は昨今のキャリアを考える上でも欠かせない観点です。

また、そもそも人間は「現在」が一番不幸になりやすいという研究があります。現状の幸福にはすぐに慣れる一方で、過去の記憶を美化することで、現状への不満を生じさせるのです。この常に現状に不満を抱かせる思考が、人間社会を発展させてきたのです。

参考:人間はいつだって「今が一番不幸せ」

この考え方に拠れば、現状に留まることすなわち、不幸にとどまることとイコールになります。

新しいことを始めると、最初はうまくいかずにストレスがたまることも多いです。そのストレスを恐れて新しいことに挑戦しない人も多いのではないでしょうか。

シンジはまさに、人からの拒絶や失望を恐れて、他人との交流を避けようとします。

スタンフォード大学の心理学博士ケリー・マクゴニガル氏ストレスはむしろ歓迎すべきもので、ストレスを避けることは人にネガティブな影響を与えるとしています。



渚カヲルの名言:償えない罪はない。希望は残っているよ、どんな時にもね

渚カヲルと碇シンジ引用:(C)カラー/EVA製作委員会

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q において、ニアサードインパクトを起こした碇シンジに対して、やり直しの可能性を示唆する渚カヲルの名言です。

自らの行動が世界を半壊にまで追い込むという絶望的な現実を前に打ちひしがれるシンジ。

こういった状況においては、希望なんて一切ないように感じてしまうものです。

しかし、諦めない限りは必ず希望が残っており、100%希望がないと言い切ることは神様でもない限り誰にもできないのです。

シンジのように大きな失態を犯して絶望に打ちひしがれたときに思い出したい名言です。

渚カヲルの名言:反復練習さ。同じことを何度も繰り返す、自分が“いいな”って感じられるまでね

渚カヲルと碇シンジ引用:(C)カラー/EVA製作委員会

新劇場版:Qのピアノのシーンで「どうしたらもっとうまく弾けるのかな?」という問いかけに対して答えた名言です。

新しい物事を習得するには1万時間もの練習が必要と言われたりしますが(1万時間の法則)、ピアノだけではなく、あらゆる物事を身に着けるには反復練習が欠かせません。

ただ、近年の研究では、ただ同じくことを繰り返すだけではなく、内容に少し変化を与えた方が、脳が活性化して習得のスピードと正確さが高まるということがわかってきたそうです。

なので、ただ同じことをひたすら繰り返すよりも、少しでも変化を加えつつ練習していくのがよいでしょう。

参考:あらゆるトレーニングの成果を2倍にアップさせる超シンプルな秘訣、それは「リコンソリデーション」

渚カヲルの名言:常に人間は心に痛みを感じている。心が痛がりだから、生きるのも辛いと感じる。ガラスのように繊細だね。特に君の心は。

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

第弐拾四話 最後のシ者における渚カヲルの名言です。

人間社会における最も強い心の痛みは、他者かの「拒絶と別離」でしょう。

碇シンジは「他者と関わる」ことを常に恐れて心の壁を作っています(ATフィールド)。

それはひとえに、他者から拒絶された時の恐怖心や不安があるからこそ他人対して心を開くことができないのです。

しかし一方でシンジは、完全に他人を見限ったわけではなく、他人と関わりたいという願望も捨てきれずにいます。

こういった他人を恐れるが、関わりたいというアンビバレントな葛藤に揺れ動くシンジの心はまさに『ガラスのように繊細』なのです。

渚カヲルの名言:そうして辛い感情の記憶ばかりをリフレインさせてもいいことは何も生まれないよ

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

新劇場版:Qで、自分が世界を半壊させ、助けたはずの綾波レイも消えていたという絶望を前に自暴自棄に陥っていた碇シンジ。

絶望して『もう嫌だ』『何もしたくない』と一人自暴自棄になったシンジに対して、諭すように語った名言です。

リフレイン」とは繰り返すことです。

人間の脳は、同じ悩みや後悔を繰り返すことで大きなダメージを負い、それが「うつ病」などの精神疾患につながることが分かっています。

これを「反芻思考」と言います。過去の過ちや後悔を延々と考え続けることは、何も生まないどころか脳を破壊する自傷行為なのです・・・!

この「反芻思考」を止めるには、過去の過ちを犯した自分を受け入れ許してあげるセルフ・コンパッションという概念です。

シンジは過去の過ちを犯した自分自身を受け入れ許してあげることで、過去の過ちをリフレインする「反芻思考」を止めて前に進むことができるようになるのです。

渚カヲルの名言:人は無から何も作れない 人は何かにすがらなければ生きて行けない

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

第弐拾四話 最後のシ者における渚カヲルの名言です。

『人は何かにすがならなければ生きてい行けない』というのは、何かしら心の拠り所がないと人は生きていくことはできないと解釈ができます。

ハーバード大学の研究で、信仰心がある人の方が33%も長生きするという研究があり、「辛い時にすがれるもの」「心の拠り所となるもの」がある人は、「拠り所のない人」よりも健康で長生きができるそうなのす・・・!

日本は特に無宗教などと言われ信仰心が薄い国ですが、ある意味不安を感じやすくメンタルが弱い種族である日本人こそ、心の拠り所となる宗教のようなものが必要なのかもしれません。

参考:「信じる者は救われる」などと言いますが、信心深いと33%も長生きするそうですよ

渚カヲルの名言:碇シンジ君今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ

渚カヲル引用:(C)カラー/EVA製作委員会

新劇場版:破のエンドロール後に、ロンギヌスの槍をエヴァ初号機に突き刺して降り立ったカヲルが放った名言です。

この名言の『今度こそ』という言葉には、エヴァの確信に迫るような解釈の余地を残しています。

エヴァの考察で、エヴァの世界はループしており、渚カヲルだけが全てのループの記憶を持っており、何度もシンジを救おうと試みているがゆえに『今度こそ』というワードが使われたのではないかという説があります。

このように渚カヲルには多くの謎が残されています。

人は謎が残るものや全容が見えないものに惹きつけられる習性があり、これを心理学ではツァイガルニック効果といいます。

綾波レイのようなミステリアスなクール系ヒロインが人気なのも、このツァイガルニック効果が影響しているのです・・!

渚カヲルの名言:いつも、君の事しか考えていないから

渚カヲルと碇シンジ引用:(C)カラー/EVA製作委員会

新劇場版:Q において、「……すごいや。何でもわかっちゃうんだ」というシンジに対する返答とした放った名言です。

さらっとイケメン発言をする渚カヲルに対して、碇シンジ君も満更ではない顔をしていました・・・笑

渚カヲルの名言:僕は君に会うために生まれてきたのかもしれない。

渚カヲルと碇シンジ引用:(C)カラー/EVA製作委員会

TVシリーズ第弐拾四話 最後のシ者にて、「人間が嫌いなのかい?」と問うカヲルに対して、「ただ、父さんは嫌いだった」と返答したシンジに対して、語った名言です。

ちなみに上記の名言は、新劇場版Qでは「僕は君と会うために生まれてきたんだね」とより確信めいた表現に変わっており、ループを重ねる中でより一層シンジに対する想いが強まっているのかもしれません・・・

まとめ

さすがは使途。語る言葉には非常に示唆に富んでいます。

人間が生きる上で必要な、人との関わり、忘却のシステム、変化することの大切さなど、渚カヲルの名言からは多くの生きる上での知恵を学ぶことができます。

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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