呪術廻戦138話『禪院家』のネタバレ・考察やっていきます!
前回の137話で、渋谷事変後の世界の様相が明らかになりました。偽夏油の解き放った幾千万もの呪霊たちで東京は壊滅状態。もはや人が住むことも許されない魔境と化していました。
前回137話のネタバレはこちらをご覧ください・・!

呪術廻戦138話のネタバレ
禪院家のお家騒動
場面は呪術界御三家の一つの禪院家。
『で死んだん?』と女中と思われる女性に、禪院真希の安否を尋ねる特別一級呪術師・禪院直哉。
©芥見下々・集英社
『べっぴんさんやけど真希ちゃんはアカンあれは男を立てられヘン』『三歩後ろを歩かれへん女は背中を刺されて死んだらええ』
『その点真衣ちゃんは立派やね』『真希ちゃんと同じ顔、同じ乳、強がっとるが自分が女やと心底理解しとる』と真希と真衣を自分勝手な論理で評価する禪院直哉。
禪院直哉が部屋に入ると、特別一級呪術師の禪院扇と禪院甚壱が待ち構えており、禪院扇が『遅いぞ、何をしていた『実の父親が峠を彷徨っているときに・・・・!!』』と禪院直哉を睨みつけました。
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『ごめんちゃい♡』『でも別にええやろ俺が来んでも来やんでも』『次の禪院家当主は俺なんやから』と禪院直哉。
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『俺の兄ちゃん方は皆ポンコツやし、叔父・・・弟のアンタもパッとせぇへん、その娘は論外』『甚壱君はなぁ・・・顔がアカわ、甚爾君と逆やったらよかったのにな』と禪院甚壱本人を前にして、明け透けに語る禪院直哉。
それを聞いていた禪院甚壱がアッパーを放ちましたが、サッと躱す禪院直哉。さらに、刀を首を突き立てる禪院扇。
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『パパが峠を彷徨ってんねんで堪忍したってや』と余裕そうに語る禪院直哉。
するとフルダテという男が現れ、禪院家当主・禪院直毘人が死亡したことを告げました。(渋谷事変で漏瑚 (じょうご)に燃やされたのが致命傷になったと思われます)
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そしてフルダテは全員の前で遺言状を読み始めました。
『一つ禪院家27代目当主を禪院直哉とす』『一つ高専忌庫及び禪院家忌庫に保管されている呪具を含めた全財産を直哉が相続し』『禪院扇、禪院甚壱のいずれかの承認を得たうえで直哉が運用することとす』
これを聞いた禪院直哉はチっと舌打ちをしつつも『まぁええか』と納得していました。
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しかしフルダテは続けて『だだし』『なんらかの理由で五条悟が死亡または意思能力を喪失した場合』『伏黒甚爾との誓約状を履行し伏黒恵を禪院家に迎え、同人を禪院家当主とし全財産を譲るものとする』と禪院直毘人の遺言状を読み上げました。

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それを聞いた禪院直哉は『あ?』とフルダテを睨みつけました。
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伏黒恵を当主とするという遺言を聞き終わった後、禪院直哉は『やっぱアカンわタマなしやあの2人』『よぉ知らんガキが当主になっても俺よりマシやとなんもせん気や』と女中に不満を語る禪院直哉。
女中に、伏黒恵は東京で両面宿儺の器である虎杖悠仁と一緒にいると聞いた禪院直哉は、『二人まとめて殺してやる』と静かに語りました。
『今の東京は魔境や人がいつどう死んでも関係あらへん』『殺してしまえば後のことはどうとでもなる』『禪院家当主は俺や』と語った禪院直哉。
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虎杖悠仁と脹相
場面は少し遡って、渋谷事変直後の九十九由基。
『すまないあの時は迷った』『ここまで事態が進んでしまったのであれば一度泳がせて様子を見るべきなのではと』『気づいたかな私は君たちの味方というわけではないんだ』『ただ世界から呪霊をなくしたいだけのしがない美女さ』と、虎杖悠仁に自分は味方ではないと語る九十九由基。
『お詫びと言ってはなんだがあの場にいた子達は私と私の仲間が責任をもって送り届けるよ』『私もいい加減天元と向き合わないとね』『君はどうする?』と虎杖悠仁に尋ねた九十九由基。
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そして、そんな九十九由基の言葉を思いだしていたであろう現在の虎杖悠仁。階段に座って項垂れていました。
そこに『悠仁、ケガの具合はどうだ』と尋ねながら近づく脹相。
『黒閃をくらったとこ以外はまぁ平気』と虎杖悠仁。
『多分宿儺の影響だ、アイツの力が大きくなってるのを感じる』と脹相。
『悠仁、俺に気を遣うな。高専に戻っていいんだぞ、俺も燃相達の亡骸を回収したいしな』と脹相。
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『つかってねぇよ』『俺が戻りたいかどうかの問題じゃねぇんだ』『宿儺が伏黒を使って何か企んでる』『それに俺は人をいっぱい殺した』『俺はもう皆と一緒にはいられない』と自分を責める虎杖悠仁。

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『脹相こそいいのか?俺はお前の弟も殺したんだぞ』と、かつて、脹相の弟である血塗 (けちず)と壊相(えそう)を殺したことを語る虎杖悠仁。
それを聞いて脹相は『アレは事故だ』『壊相(えそう)も塗 (けちず)も俺の立場なら同じようにしたはずだ』『赦す赦されないじゃやない兄弟とはそういものだ』と語り、虎杖悠仁を責めようとはしませんでした。
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『・・・行こう』『今はとにかく呪霊を減らさないと』と虎杖悠仁が脹相に語り、そして、虎杖悠仁と脹相、さらに虎杖悠仁の命を狙う特級呪術師・乙骨憂太と禪院直哉、4人の姿が描かれて138話終了です・・・!
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呪術廻戦138話の考察
特別一級呪術師とは?
138話で新しいキャラクターが登場しましたね・・!
禪院直哉、禪院甚壱、禪院扇、いずれも禪院家の人間で、特別一級呪術師という階級でした。
“特別”1級呪術師というのは作中で登場したのは初めてだと思いますが、特級と1級の間に位置する超実力者なのか、はたまた禪院家という御三家に属するがゆえに与えられた階級なのか定かではありません。
ちなみに、呪術廻戦に大きな影響を与えている『NARUTO』にも、上忍ではない、特別上忍という階級が存在していました。
上忍はカカシ先生やマイトガイなど文句なしの強者がその地位についていました。
一方で特別上忍は、尋問のスペシャリスト森乃イビキなど、総合的な強さはそこまで強くないものの、特別なスペシャリティを備えた忍者が特別上忍についているようでした。
呪術廻戦の特別一級呪術師も、特級と1級の間というよりも、何かしらの特別な事情を有した呪術師の可能性が高そうです。
九十九由基が味方ではなかった
古代の神話から現代の漫画まで、あらゆる物語の原理原則として、基本的に主人公には試練や苦境が訪れます。
そして、そんな苦境にたたされた主人公とセットで登場するのが導き手となる「賢者」という役割のキャラクターです。賢者に導かれることで主人公は苦境を乗り越えるのです。
ワンピースにおけるシルバーズ・レイリー、NARUTOの自来也などが賢者にあたります。この役割は物語の状況によって変わります。
虎杖悠仁にとっての賢者は、当初は五条悟、そして七海にうつり、渋谷事変で真人に心を折られた際は東堂葵が賢者としての役割を担い、虎杖悠仁を導きました。
渋谷事変において、五条悟は封印され、七海は死亡し(おそらく)、東堂葵も片腕を失い戦線離脱しました。
そして、処刑の対処となり、特級の乙骨や特別一級呪術師の禪院直哉に命を狙われるという大苦境に陥った虎杖悠仁には、導きてとなる賢者の存在が必要不可欠です。
かつての東堂葵の師匠たる九十九由基が次の「賢者」としてのポジションを担うかと思いきや、虎杖悠仁に『君はどうする?』と判断を委ねて消えてしまったようです。
この状況では「脹相」が「賢者」として虎杖悠仁の導き手となるか、もしかしたら別のキャラクターが登場する可能性も考えられます。高専3年で、五条悟が「やがてぼくに並ぶ」と称していた「秤(はかり)」が登場するかもしれません。
いずれにしても、今の虎杖悠仁では、特級の乙骨はもちろん、特別一級呪術師の禪院直哉にも勝てないと思われるので、パワーアップを導く賢者の登場が待たれる状況です・・・!