ツンデレキャラって魅力的ですよね?
普段は、素気なくても、たまに見せる「デレ」がすごい威力ですよね!
そんな多くのアニメファンを魅了するツンデレキャラですが、その魅力は心理学のゲインロス効果という現象で説明することができます。
今回は、そんなツンデレキャラの魅力に心理学的な観点から迫ってみたいと思います。
目次
代表的なツンデレキャラをご紹介
代表的なツンデレキャラを紹介していきます!
普段、気の強いキャラクターがデレるというパターンは多くありますが、その中でも人気作品の中からツンデレキャラの代表的なキャラクターをご紹介します。
涼宮ハルヒ (涼宮ハルヒの憂鬱)
涼宮ハルヒの憂鬱シリーズの主人公「涼宮ハルヒ」です。
普段は気の強い女子高生で、宇宙人に会いたいという自分の欲望を叶えるために、主人公の男子高校生「きょん」を振り回します。
普段は強気なハルヒですが、時折見え隠れるする主人公「きょん」への思いや恋愛感情が、キャラクターの魅力を引き立ててます。
実は、精神的には不安定な部分があり、超常的な力をもつハルヒの精神が乱れると世界の存続自体が危うくなるという、何ともすごいキャラです。
戦場ヶ原ひたぎ (物語シリーズ)
西尾維新のライトノベルが原作、物語シリーズのヒロイン「戦場ヶ原ひたぎ」です。
ツンの部分が凄まじく、初登場時には、自分の秘密を知った主人公(後の恋人)阿良々木暦(あららぎこよみ)に、口封じのため、ほっぺたをホッチキスで刺したり、カッターを口に突っ込んで脅すなど、かなりのツンっぷりを発揮します。笑
さらに暴言も凄まじく、モラハラで訴えられるレベルのディスりを連発します。メンタル持ちません・・・笑
ただ、恋人になってからのデレは凄まじく、独占欲や、自分の感情をどストレートにぶつけてきて、これまでのツンを帳消しにするような威力を発揮します。笑
そんな彼女にも、母を新興宗教にとられた暗い過去などを背負っており、そういった弱みを見せないための自己防衛として弱みを見せないようにしています。そういった、脆い一面が戦場ヶ原ひたぎというキャラクターに深みを与えています。
惣流・アスカ・ラングレー (新世紀エヴァンゲリオン)
新世紀エヴァンゲリオンのヒロイン、アスカです。
エヴァンゲリオンといえば、綾波レイが有名ですが、アスカも負けず劣らずの人気です。
綾波レイが物静かで謎を秘めた女の子であるに対して、対照的にアスカは、活発で元気、自分の思いをストレートに表現する女の子です。
普段は、強気の女子で自信満々です。そんなアスカが時折みせる弱さや、碇シンジへの思いは、なんとも言えない可愛らしさがあります。
メンタル面は非常にもろく、作中では精神崩壊を起こして廃人と化しています・・・そんな浮き沈みの激しいアスカの言動に、ファンは感情を揺さぶられてしまいます。
逢坂大河 (とらドラ!)
どらドラ!の逢坂大河も有名なツンデレキャラクターです。
ツンデレキャラクターを演じさせたら天下一品の釘宮理恵さんがCVを担当しています。
木刀を振り回す粗暴で乱暴な性格を持ちつつも、主人公の高須竜児に恋をする乙女な姿は非常に魅力的です。普段は不愛想で自分勝手、粗暴な性格だからこそ、恋する乙女な姿がより一層魅力的に映るのです。
ボア・ハンコック (ワンピース)
ジャンプ漫画の王者「ワンピース」のボア・ハンコックも立派なツンデレキャラクターです。
海賊女帝のボア・ハンコックは、普段は高飛車で高慢ちきで、あらゆる人間を見下す、まさに女帝の名にふさわしいキャラクター性を全面に出していましたが、ルフィに恋をしてからは、照れ屋で献身的な乙女の姿になるという凄まじい豹変ぶりをみせました。
この恋するボア・ハンコックは非常に魅力的で、多くの男性ファンが魅了されました。
ワンピースにおいては、同じく、ホールケーキアイランド編に登場した、四皇ビッグマムの娘シャーロット・プリンも最初は、サイコパスな殺人鬼でしたが、サンジに恋をしてからは、ハンコック同様に恋する乙女になり、非常に可愛らしいキャラクター性をあらわにしました。
尾田先生の描くツンデレは、非常に極端です。(笑)
ツンデレの魅力的になる、ゲインロス効果とは?
ゲインロス効果とは、主に下記のような効果を示します。
人の心理状況において、プラスとマイナスの変化量が大きいほど、人の心に影響を与える度合いが大きくなる効果のことを指します。 つまりは、相手に対して、最初にマイナスの印象を与え、その後にプラスの印象を与えた方が、より良い好印象を抱かせることができる、ということです。
引用:ゲインロス効果とは
つまり、普段素っ気なかったり、気の強い女性が、急に甘えてきたり、女性らしさを見せると、そのプラスポイントは通常よりも大きく上がるということです。
これはヤンキーが、子犬を助けるとすごく良いやつのように見えたり、映画版ジャイアンが良い奴に見えるのと同じ原理です。笑
上記にあげたツンデレキャラの特徴として以下が共通しています。
- 普段は気が強く、素っ気ない
- 実は、心が弱かったり、暗い過去を抱えている
- ふとした時に、甘えや弱さがでる
男性は、女性を守らないければならないという太古より続く保護本能を持ち合わせています。
普段は強い女性が、ふとした時に見せる、弱さや甘えは、男ごころを大きくくすぐるのです。
また、この弱さを”自分だけ”に見せてくるとより強い効果を発揮します。それは、心理学でいう自己開示の効果や、好意の返報性という原理が働くからです。
自己開示の効果は、自分自身の秘密やプライベートな話をするほど互いの距離が縮まるという心理効果です。
好意の返報性は、好意を向けられると、その好意に報いたくなるという心理です。好きになられるとその人が気になるのはこの好意の返報性が原因です。
ツンデレキャラは、基本的に主人公キャラだけに、限定期に自己開示を見せたりします。主人公キャラに自己投影をした視聴者は、そのツンデレキャラとの間に自己開示の心理と好意の返報性の心理が働いているのです。
恋愛でゲインロス効果を有効活用するには?
ツンデレはいきなり真似できるような芸当ではありません。
ゲインロス効果はいわゆる、ギャップ効果なので、自分の特性を活かして上手くギャップを作れないか考えてみるといいでしょう。
◆良いギャップの例
- ギャルっぽい見た目なのに、料理上手で家庭的
- 遊んでそう見えるが、実は一途で真面目
逆に、普段から愛情表現が乏しかったり、素っ気ない態度を取っている女性は、ちょっと甘えや弱さを見せれば、男性はクラっと来る可能性があります!
自分自身の性格を分析した上で、ゲインロス効果を上手く活用していきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ツンデレキャラを魅力的に感じるのは、何も可笑しなことではありません。
多くの人が魅力を感じるキャラには必ず科学的な裏付けや心理学的効果が潜んでいるのです。