サイコパス

孫悟空は良いサイコパス!?成功者との共通点を解説!

引用:(C)鳥山明/集英社・東映アニメーション

孫悟空(カカロット)は、国民的人気漫画ドラゴンボールの主人公です。

作中ではフリーザ、セル、魔人ブウなど、幾度となく強大な敵に立ち向かい、地球を守ってきた孫悟空。

誰もが認めるヒーローの孫悟空ですが、その孫悟空の言動にはいわゆるサイコパスと呼ばれる人間の言動と、共通する部分が多くあります。

サイコパスは、反社会性の人格を持った人格障害の一つとされ、連続殺人鬼に顕著に見られる特性として、犯罪と結び付けられて語られてきました。

しかし一方で、サイコパスのもつ大胆な行動力や精神の安定性などは、成功者に必要な特性であり、近年の研究で、企業の経営者や医者など、いわゆる成功者といわゆる職業に就く人間にもサイコパスが多いということが分ってきています。

サイコパス研究の第一人者スタンフォード大学のケビン・ダットン氏は、犯罪者などのサイコパスの特性を反社会的な行動に使う人を「悪いサイコパス」とする一方で、サイコパス的な人格や特性を、犯罪ではなく、社会的に正しい行いに活用している人を「良いサイコパス」としています。

今回は、ドラゴンボールの孫悟空を通して、人生の成功者になりやすい「良いサイコパス」とはどうゆうものか?そして、良いサイコパスになるにはどうすればいいかを解説していきます。

ドラゴンボールの孫悟空とは

孫悟空についておさらいしていきます!

戦闘民族サイヤ人


戦闘民族サイヤ人は、戦うことを好み、地球人とは比べるものにはならないパワーや耐久性、戦闘力を備えた宇宙人です。

サイヤ人は程度の差はあれど基本的には、凶暴でかつ冷酷・残忍な性格であり、周辺の星々を襲って財を成すという暮らしをしていました。

つまり、サイヤ人は元来、サイコパス的な犯罪特性をもっているヤバい種族なのです・・・

初期のベジータは完全に極悪非道の犯罪者であり、平気で部下のナッパを殺す恐ろしい奴でした。

ストーリーが進むごとに徐々に人間性を帯びていく、ベジータに惹かれるファンも多くいたことでしょう・・・いわゆるギャップ効果です・・・

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戦いが大好きで優しいサイヤ人

孫悟空は、サイコパスの多いサイヤ人の一人ではありますが、ベジータやナッパなど、他のサイヤ人のように、星を襲ったりを人を殺したりは一切しません。むしろ、その逆で、とても優しく、穏やかな性格をしています。

一方で、「オラ強いやつ見るとワクワクすっぞ!」という悟空の名言にある通り、悟空はとにかく強い奴と戦うことが大好きであり、その点はサイヤ人の特性が色濃く出ているといえます。

その強い奴を越えるためには、どんな努力も惜しまず、あらゆることに優先して強くなるための修業を優先させます。

悟空は、今でこそ作中最強クラスのキャラクターですが、元々は才能のあるタイプではなく、サイヤ人の王子で天才のベジータからは「落ちこぼれ」「下級戦士」と見下げられていました。

しかし、地球や界王界で厳しい修業を積んだ悟空は、エリートのベジータを超え、フリーザやセル、魔人ブウといった強敵との戦いの中で常に限界を超えて強くなっていきました。

先に述べたとおり、悟空には、ベジータなどサイヤ人に見られるような凶暴性や残忍性はなく、基本的に戦闘時以外は穏やかで優しい性格をしています。

サイコパスについて

心理学におけるサイコパスとは?

心理学におけるサイコパスとは、反社会性パーソナリティ障害という精神病者のことを指します。

他者への愛情や思いやりが欠けており、その性格の特性としては、冷酷・残忍・非道・無慈悲・良心や共感性、道徳の欠如などが挙げられます。

また人よりも恐怖や不安を感じないという特性を持ち、それゆえに大胆な決断や行動力があることも特徴です。

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サイコパスは脳の作りが違う

サイコパスの脳の一番の特徴は、恐怖や不安を司る扁桃体の活動が低いという点が挙げられます。

扁桃体は人間の快・不快や恐怖といった基本的な情動を決める場所です。社会性や理性を司る前頭葉よりも情報伝達速度が早く、考えるよりも先に、本能で反応する部分です。

古来人間の先祖の哺乳類にとって、ヘビは天敵でした。先祖よりも受け継がれてきた私たちの脳には、本能的にヘビに恐怖するように遺伝子が組み込まれており、それには扁桃体の働きが大きく関わっています。

この扁桃体の働きが弱い「サイコパス」は、動物が本来持っている基本的な感情の働きが弱いのです。

これはつまり、本能的な感情の働きが弱いと言うことは、より思考を司る前頭葉の働きが強いということであり、合理性の高さにもつながる特性です。

悟空の行動から学ぶ!良いサイコパスとは

悪いサイコパスとは、いわゆるサイヤ人に見られるような、残忍性・冷酷性・共感性の欠如などのサイコパスの特性を反社会的な行動に使います。

一方で、恐怖や不安を感じにくいサイコパスのその特性を、社会的な活動の中で活かすことで、大きな成功をつかむことができ、それを「良いサイコパスと言います。

以下では、スタンフォード大学のケヴィン・ダットン氏が挙げる、成功者型の「良いサイコパス」の行動原則を、作中の孫悟空の行動と絡めて解説をしていきます。

その「良いサイコパス」の行動特性を孫悟空から学んでいきましょう。

恐怖や不安に囚われず、即行動する

新しいこと、困難なことに挑戦をする時に、人は、失敗の恐怖や不安に駆られて、先延ばしにしたり動けなくなることが多いと思います。

サイコパスは、不安や恐怖を感じる扁桃体の働きが弱いため、先延ばしにすることなく即行動に移します

サイコパスは、欲求を満たすことを最優先とする報酬駆動型の傾向が極めて高く、自分の欲するもののためなら躊躇なく行動に移すことができる特性を持っています。

それ故に、大きなリスクを取って大胆な挑戦ができるのです。こういった行動力は、リスクをとってチャレンジをする必要がある起業家や経営者に有用な資質といえます。

孫悟空は、どんな強敵と対峙した時も、不安や恐怖より、ワクワクが勝り、喜び勇んで戦いに望みます。そこに躊躇いは一切ありません。

戦いに負けて恥をかいたらどうしよう・・・プライドが傷つく・・・・などといった感覚は一切なく、「強い奴と戦いたい」という自分の欲求に真っ直ぐに行動します。

自分の思ったことはハッキリと主張する

日本人ははっきりと自己主張することが苦手とされています。それは、日本人が欧米の人と比べて、不安や恐怖を感じやすい脳の構造に原因があるとされています。

精神の安定性に関係する脳内物質のセロトニンの伝達に関係する、セロトニントランスポーターの数が遺伝子レベルで少ないのです。

それゆえに、中々思っていることが言えない。お願いごとをされたときにきっぱり断ることができない。こういった悩みを持つ人も多いのではないでしょうか。

サイコパスは、不安や恐怖を感じにくいため、他人が自分のことをどう思うかを気にせず、自分の気持ちに正直に行動します

悟空も、その言動にためらいはなく、思ったことはストレートに表現します。それ故に、人を怒らせるような発言もしてしまいます。

特に女性の扱いが苦手で、ブルマを怒らせるような発言をよくします。

ドラゴンボール超43話では、悟空が瞬間移動をして間違ってブルマの部屋に移動してしまいました。

そこに風呂上がりのブルマが現れて、悟空と鉢合わせ。いきなり人の部屋に現れた悟空に怒るブルマにたいして一言、「オラわざわざ垂れた乳見に人んち来ねえよ。」と言い放します。

思ったことをはっきりと言う悟空らしい発言ですが、ストレート過ぎて完全にアウトな発言です。まぁでも悟空だからで許されるのは、キャラ得です・・・

感情が安定している

サイコパスは、自分の得意なことに集中して、実行する。感情の余韻に浸ったり、自分を責めたり、後悔したりすることもありません。

悟空の感情は作中でも非常に安定しています。フリーザに親友のクリリンを殺された時などは、怒りを爆発させますが、それ以外のシーンで感傷に浸ったり、悲しみに打ちひしがれるようなこともありません。

とにかく行動を続け、自分より強い奴がいれば、自分の能力のなさを責め続けるのではなく、強くなるために修行に邁進します。

それ故に、自分が敵わないとわかれば、素直に負けを認めます。この点がプライドの高いベジータとの大きな違いです。

合理的にいまを生きる

多く人が抱える悩みは、漠然とした未来への不安や、過去への後悔が大半です。

サイコパスは、ありもしない未来や、変えられない過去にとらわれるような無駄なことはせずに、合理的に今やるべきことに集中します。

今この瞬間に集中するというのは、マインドフルネスの考え方です。マインドフルネスを高める瞑想を実践する仏教の高僧とサイコパスと呼ばれる人間の脳の構造が似通っているという研究もあります。

作中の悟空も決して将来の不安を感じて悩んだりすることはありません。また、感情に左右されることなく合理的に考え行動します。

魔人ブウの襲来で、地球が破壊され、親しい人々が殺されることに憤るブルマに対して、悟空は一言。『ドラゴンボールで生き返るんだ気にすんな』と言い放ちます。 

冷酷に見られがちな発言ですが、考えてもどうしようもないことに捕らわれるのではなく、自分ができることに集中して実行する。悟空らしい発言です。

普通の人がサイコパス性を身に付けるにはどうしたらいい?

サイコパス性は誰しもに備わっている

スタンフォード大学のケヴィン・ダットン氏は、誰にもにサイコパス性は潜んでおり、その度合いには個人差があるとしています

つまり、サイコパスは0か100か、白か黒かで明確に区分できるものではなく、グレーゾーンのように広く多くの人に分布しており、その濃淡や特性も個々で異なっているのです。

それゆえに、自らの殺人衝動を抑えられない犯罪者的なサイコパスもいる一方で、衝動をコントロールして人生の成功にサイコパス性を役立てる成功者型のサイコパスが存在し得るのです。

つまり、トレニーングによって自らにあるサイコパス性を鍛えれば、悟空のように感情に左右されずに、実行力のある「良いサイコパス」に近づくことがきるのです。

マインドフルネス瞑想ををする

サイコパスに近づく手段としては、マインドフルネス瞑想があります。

マインドフルネス瞑想を継続することが、脳の扁桃体が縮小するという研究結果もあります。

また、瞑想の修行を何年も続けた仏教僧とサイコパスの脳の構造に多くの類似性が見られたという研究もあり、瞑想を継続していくことで脳が変化し、サイコパスの脳の構造に近づいていくことができるのです。

サイコパスに近づきたい人は、まずはマインドフルネス瞑想を実践するとよいでしょう。

まとめ

孫悟空は、感情の安定性や合理的な思考、大胆な行動力など、成功者型のサイコパスといえる特性が備わっています。

一方で、相手の感情を逆なでするような発言するなど、共感性の低さもみられ、この共感性の低さもサイコパスの特徴です。

同じジャンプ漫画の主人公であるワンピースのルフィも、感情の安定性や大胆な行動力など、悟空と近いサイコパス性を感じさせます。

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サイコパス性を身に着けて、人生の成功者になりたい人は、是非、悟空をロールモデルにするとよいでしょう!

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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