ジョジョの奇妙な冒険第4部 ダイヤモンドは砕けないのラスボス吉良吉影
殺害した女性の手首と一緒にデートしたり、手首をちゅぱちゅぱ舐めたり、その変態性は常軌を逸ししています。
しかし、その変態性の一方で、意外にファンからは人気のあるキャラクターでもあります。
強い殺人衝動をもち、自分自身の欲求を満たすために人を殺しまくる彼の姿からは、サイコパスと呼ばれる人間と類似した特徴がみられます。
本記事では、吉良吉影のサイコパス性について解説していきます。
科学研究を基に、サイコパスの特徴・見分け方・対処法をまとめましたので、併せて下記をご覧ください。サイコパスのすべてがわかります・・・
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サイコパス殺人鬼!吉良吉影とは?
平穏を望む殺人鬼
吉良吉影は、1966年1月30日生まれで作中では33歳の設定。血液型はA型。
社会生活においては、平凡なサラリーマンとして生活をしています。同じ職場の人間からは、影の薄い存在として認知されています。出世コースからは外れていてるが、「出世は気苦労が多い」として、本人は全く気にしていない模様。
その実は、高い能力をもっているが、できる限り目立たないようにしてその能力を隠していました。自宅に飾られている学生時代の表彰状はすべて3位。1位になることで目立つことを避けていました。
人生の信条は、「植物の心のような人生」と表現して平穏な生活を第一に望んでいます。基本的に、ストレスや面倒ごとの元になる戦闘は基本的に嫌いなタイプです。
容姿は整っていて、雰囲気もエリート風なためか、女性からは好意を抱かれることも多いが、基本的には断っている模様。
また自分自身の能力に対しても強い自信をもっており、戦闘は嫌いだが、「戦ったとしても誰にも負けんがね」などというセリフを吐いています。
抑えられない殺人衝動をもつ
吉良吉影には抑えられない殺人衝動があり、人を殺さずにはいられない性格をしています。
初めての犯行は、吉良吉影が17歳の時。杉本家に侵入して、杉本鈴美と両親、および飼い犬のアーノルドを殺害しました。このときの生存者は、4歳の岸辺露伴。彼は、杉本鈴美の手によって窓から逃がされており、難を逃れることができました。
殺人事態が趣味であり、性的な欲求を満たす手段のため、吉良吉影は殺人をやめることはせずに、その後も人を殺し続けました。そして、作中の杜王町の少年少女の行方不明数は全国平均の8倍と非常に高く、これは吉良吉影の存在が大きいとされています。
また、自分の性的欲求を満たすだけではなく、仗助だけに追い詰められた時には、、エステティシャン・辻彩の「シンデレラ」によって川尻浩作という人物の姿に整形を果たして逃亡を図りました。その際には、辻彩も川尻浩作も殺害するなど、利用できる人間は利用して邪魔になれば殺すという冷酷さを見せつけています。
手首に興奮する異常な性癖をもつ
吉良吉影は女性の手に異常なまでの性的興奮を覚えるという変わった性癖をもっています。
子供のころに、初めてモナリザへの鑑賞をしたときに勃起をしたほどです・・・
そして、自分好みの手を持つ人間を次々に殺害をしていきます。このとき、彼の興味は手のみであり、女性は手だけを残して、残りはキラー・クイーンの爆弾化能力によって消し飛ばされます。
手だけを持ち替え、手とドライブやデートを楽しむのです。その手を舐めたり、しゃぶったり、また話しかけたりします・・・そして当然、腐敗が進むので異臭がしてきたタイミングで捨てて、他の女性を狙うのです。
自分自身の爪を収集する異常な趣味
吉良吉影は、自分自身の調子を図るバロメーターとして爪の伸び率を尺度にしていました。
爪の伸びる調子がよいほど、殺人衝動が強くなり、どうしても人を殺したくなるようです・・・
爪は年代ごとに瓶詰にして保存し、その状態はノートに記録して保存する徹底ぶりです。
神経質で几帳面な性格
性格は神経質な性格をしています。
広瀬康一をキラー・クイーンで倒したあとに、脱げた靴から見える靴下が裏返しになっていたことに気付いた吉良吉影は、そこに仗助たちが向かってきており、一刻も早く立ち去る必要があるにも関わらず、靴下を脱がしてはかせ直します。
爪を毎回収集して、保存してデータベース化しているという点からも、神経質な一面がうかがえます。
スタンド能力:キラー・クイーン
吉良吉影の父、吉廣がエジプトでエンヤ婆から入手した「弓と矢」によってスタンド能力に目覚めました。
スタンド名はキラー・クイーンで能力は3種類あります。
第一の爆弾は触れたものを爆弾に変える能力です。爆弾に変えたものはキラー・クイーンの
右手のスイッチで爆破することができる。爆破されるとそもののは完全に姿を消して死亡します。ハーヴェストを操る重チーがこの能力で消されています。
第二の爆弾は「シアーハートアタック」といい、ミニ戦車のような追尾型の爆弾を射出する能力です。シアーハートアタックは、熱源を感知して自動追尾型の爆弾で、コントロールはできない。シアーハートアタック自体が爆発して攻撃をするが、爆発しても消えない厄介な能力です。本体自体も非常に硬く、空条承太郎のスタープラチナでも破壊できないほどです。
第三の爆弾は「バイツァ・ダスト」といい、吉良吉影の正体を知ろうとする人間を爆破し、同時に時間を1時間ほど戻す。そして、その爆破は「運命」として残り、爆殺された人物は同じ時間になると必ず爆殺される運命を繰り返すこととなる。中々厄介で、わかりづらい能力です。。。
声は声優の森川智之さんが担当
声はワンピースのゴッド・エネルや、NARUTOの波風ミナトなどを担当している森川智之さんが担当しています。
もともと、ゲーム版では小山力也さんが担当されていました。
吉良吉影にみるサイコパス性
それでは、吉良吉影とサイコパスの共通点を解説していきます!
サイコパスの特徴としては、同じジャンプ漫画のダークヒーロー夜神月を参考にまとめていますので、下記を参考にしてください。
良心や道徳心の欠如
サイコパスの特徴として、一般人が普通なら持ち合わせてる良心や道徳心が欠如しているという点があげられます。
サイコパスは、脳の構造からして常人と異なります。サイコパスの脳の大きな特徴として、恐怖をつかさどる部位である「偏桃体」の働きが弱いという点があげられます。このおかげで、常人なら恐怖を感じて躊躇することも、ためらいなく実行することができるのです。
また、前頭前皮質という他人への共感や良心との関連性の高い脳の箇所の活動も低いために、共感力や良心が欠如してしまっているのも特徴です。
吉良吉影は殺人に対して何のためらいも感じていません。
また、広瀬康一を殺すときは、自分自身が受けた屈辱を晴らすために必要以上に暴行を加えて、なぶり殺しにしようとするなど、冷静な面の下に隠れた残忍性がうかがえます。
最終的には、庚一の「お前はバカ丸出しだー!!」という挑発に我慢しきれずに、なぶり殺しにするのを忘れて、トドメを刺してしまいます。
外面がよく魅力的で他人を欺くのが得意
サイコパスの特徴として、外見が魅力的で他人を欺くのが得意という点があげられます。
サイコパスは他人の感情を察知するのが得意です。感情を察知したうえで、その感情を利用して他人を操ったりして利用するのです。恐怖や不安を感じることもないので、大胆に演技をして相手の懐に入り込むことも得意です。
少年を含む33人を殺したとされるシリアルキラー、ジョンウェイ・ゲイシー。彼は、地元の自治会長を務めて、周囲からは紳士として有名だったそうです。
その裏の顔は、ピエロの格好をして少年を誘い込んで、殺害するサイコパス野郎だったのです。(映画ITのモデル)
吉良吉影は、承太郎と康一との闘い直後に、仗助に見つかった時には、迫真の演技で一般人を演じてその場を逃れようとします。中々の演技力でした・・・生きる死ぬかの極限状態で、あれだけの演技力を発揮できるのはさすがです・・・
また、彼はこの演技性や人の懐に入る能力を川尻家に入り込む際に利用しています。
川尻浩作を殺した後は、整形によって川尻浩作になりすまし、浩作の妻である川尻しのぶに取り入り、見事に夫としての地位を確立します。(このとき、川尻しのぶは吉良吉影に惚れています。)
自分に強い自信を持っている
サイコパスや不安や恐怖を感じにくいために、自分自身に強い自信をもっています。
吉良吉影も作中で、「戦ったとしても誰にも負けんがね。」や「強運で守られている気がする。」や「『シアーハートアタック』に『弱点』はない… 」など自分自身の能力に強い自信を持っている点をうかがわせています。
吉良吉影の名言
吉良吉影には印象に残る数々の名言があります。ここで紹介していきます!
「激しい「喜び」はいらない…そのかわり深い「絶望」もない……」
平穏を第一に考える吉良吉影の考え方うかがわれる名言です。極端に振れることなく、中庸な、平凡な毎日こそが、吉良吉影の望みでしたが、彼のやっていることは平穏とは真逆のものでしたが・・・
「わたしは人を殺さずにはいられないという『サガ』を背負ってはいるが…『幸福に生きてみせるぞ!』」
自らの殺人衝動を認めながらも、それを抑える気は全くなく、自分自身の幸福だけを考える自己中心的な吉良吉影の思考がうかがえます。
「誰も『爪』をのびるのを止める事ができないように…持って生まれた『性』というものは誰もおさえる事ができない………」
これも自らの性癖や殺人衝動を抑えられないことを表している名言です。女性の手首を愛してしまうという変態的な性質はだれにも止められないのです・・・
「この吉良吉影自分で常に思うんだが、強運で守られてるような気がする…」
吉良吉影の強い自信がうかがわれる名言です。この強運について、吉良吉影は節々で言及しています。最後には自分自身に運命は味方すると信じて疑いません。
「質問を質問で返すなあーっ!!」
自分自身の欲求、望みだけを第一とする自己中心的な吉良吉影の性格がうかがわれる名言です。吉良吉影の望みは質問に答えることであり、自分に質問をしてくることは意に反しているのです。
「このクソカスどもがァーッ!! 」
吉良吉影が仗助たちに追い詰められて、取り乱して叫んだ名言。
常に冷静で感情が大きく動かない吉良吉影ですが、絶体絶命の状況に感情が爆発したようです。
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吉良は殺人鬼型のサイコパスで間違いない
吉良吉影は間違いなくサイコパスということができます。
サイコパスという性質は実は成功者にもみられる気質なのです。企業の経営者や医者にもサイコパスが多いとされています。
サイコパスを殺人鬼か成功者かにわける分水嶺は、自分自身の短期的な衝動や欲望をコントロールできるかどうかにかかっているという研究もあります。
吉良吉彰は、自分自身の性癖や欲求を抑えられないというのは彼の発言や行動から明らかであり、間違いなく殺人鬼型のサイコパスと結論づけることができます。
参考:職場で役に立つサイコパスと役に立たないサイコパスの違い
【参考】
・中野信子『サイコパス』 (文春新書,2016)
・ケヴィン・ダットン (著), アンディ・マクナブ (著), 木下 栄子 (翻訳)『サイコパスに学ぶ成功法則 』(竹書房,2016)