みなさんこんにちは!
突然ですが、次のような悩みをお持ちではないでしょうか?
- 人に何か言われるとすぐ傷つく
- 一度落ち込むと中々立ち直れない・・・
- つい人の目を気にしてしまって、言いたいことが言えない
元来、繊細な性格をもつ日本人は、上に挙げたような悩みをもつ人は多いのではないでしょうか?
そんな方に、身につけて欲しいのが、ストレス社会を生きるうえでの必須スキル「鈍感力」です。
そして、その鈍感力の権化のようなキャラクターが、クレヨンしんちゃんの主人公である、最強の5歳児野原しんのすけです!
- クレヨンしんちゃんの発揮する鈍感力
- ストレス社会に必須の鈍感力の身に着け方
目次
日本人は繊細な人が多い
日本人は、欧米諸国の人と比べ、遺伝子レベルで繊細な人が多い国なのです。
人が恐怖を感じるメカニズムは科学的に解明をされており、恐怖を抑制する働きをもつのが「セロトニントランスポーター」と呼ばれる脳内物質です。
このセロトニントランスポーターの量が多いほど、人は恐怖に対して強くなり、この量が少ないほど、恐怖を感じやすくなってしまいます。
日本人は、遺伝子的にセロトニントランスポーターの量が欧米人と比べて少ないそうなのです・・・!(なんと・・・悲しい)
つなり、恐怖を抑制するセロトニントランスポーターの量が少ないために、恐怖や不安を感じやすく、メンタル疾患にかかるリスクが高くなってしまうのです。また、必要以上に恐怖や不安を感じることは、成功に重要な行動力にもブレーキを掛けてしまいます。
日本人は恐怖を抑制する働きをするセロトニントランスポーターの数が遺伝的にすくない。そのために、恐怖や不安を感じやすい。
日本人が身につけたい鈍感力とは?
遺伝子レベルで繊細な日本人ですが、ストレス社会を生き抜くうえで、繊細なままでは生きづらいと感じてしまうことも多いと思います。
そんな多くの日本人が力強く生き抜くために必要なメンタルコントロール術が「鈍感力」です。
「鈍感力」とは学術的に明確に定義された言葉ではありませんが、
以下のような特徴があると「鈍感力」がある人と言うことができると思います。
- 怒られても気しない
- 何を言われても動じない
- 落ち込まない
- 落ち込んでも立ち直りが早い
傷つきやすい人、落ち込みやすい人からしたら、こんな人は羨ましい限りですよね。笑
ある意味、図々しい人とも言えるかもしれません・・・笑
鈍感力は、「鈍感」という言葉に現れているように、心の反応が鈍くするのがその核にあります。
東大卒の仏教僧である草薙龍瞬氏の著書 『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』では、人が精神的に傷つくのは、全て心の反応が起因していると言います。
他人の言動に対して、必要以上に、心が敏感に反応してしまうことで、ネガティブに捉えたりしてしまったり、落ち込んでしまったりしてしまうといいます。
鈍感力とは、まさにその心の反応を鈍くすることで、精神に余計なストレスを与えない力といえます。
鈍感力は、外部の刺激に対する反応を鈍くすることで、無駄な落ち込みや不安を防ぐ力。
クレヨンしんちゃんの鈍感力溢れる行動
では実際にしんちゃんが作中で発揮する鈍感力を見ていきましょう。
人の目を気にせず行動あるのみ
しんちゃんと言えば、女好きです。特に大人のお姉さんが大好きです。
街中で綺麗なお姉さんを見かければ、躊躇することなく声を掛けにいきます。アタック数が半端じゃないです。笑
相手のペースを気にせず畳み掛けにいきます。凄まじい営業力です。笑
今夜7時30分からはしんちゃん! しんのすけがドッグセミナーでヒーローに!?『ドッグセミナーに参加だゾ』ドッグトレーナーのお姉さんに可愛がられるしんのすけだが…!?他に『その券はキケンだゾ』#クレヨンしんちゃん #ドッグセミナーでヒーロー #ぶりぶりざえもん #絵描き歌 #神谷浩史 pic.twitter.com/3ufswovvEf
— クレヨンしんちゃん公式 (@crayon_official) August 8, 2019
女性と仲良くしたいと思いつつも、拒絶されることを恐れて、積極的なアプローチを控えてしまう男性は多いと思います。特に、不安を感じやすい遺伝子をもつ日本人男性はこの傾向が強いといえます。
しかし、不安や恐怖を感じにくい鈍感力を備えたしんちゃんは、ナンパをして拒絶されることを一切恐れずに、大胆に行動し、積極的にアプローチしていきます。
そんなしんちゃんの行動力があってこそ、ななこお姉さんとお近づきになれたのです!
どんな相手にも物怖じしない
しんちゃんの凄いところが、どんな相手にも物怖じしないところです。
- 不良の小学生が喧嘩をふっかけてきても、動じない
- 大人のお姉さんをナンパすることに躊躇がない
- 強面のおじさん相手でも、ダメなことはダメと注意する
劇場版では、特にこの物怖じしない姿勢は顕著に出ています。
実写映画化もされた人気作の「嵐を呼ぶ!アッパレ戦国大合戦」では、劇中のクライマックスで敵方の大将「大倉井高虎」が、追い詰められて自陣が逃げようとするとき、その敵将の前に立ちはだかり「逃げるなんて許さないぞっ!!」と立ちはだかります。
日本刀を脇に差した大の大人を前に立ちはだかり、堂々と間違いを指摘できる。アッパレ戦国大合戦の名シーンでもあり、個人的にも震えるシーンです。
ポジティブかつ怖いもの知らずのしんちゃんは、相手が誰であろうと自分のスタンスを変えません。
すべてをポジティブに捉える
しんちゃんはリフレーミングの達人といってもいいでしょう。
リフレーミングとは心理学の用語で以下のような意味で用いられています。
リフレーミング・・・ある出来ごとや物事を、今の見方とは違った味方をすることで、それらの意味を変化させて、気分や感情を変えることです。
しんちゃんは作中の中で「本当に変わってるよね・・・」と言われても、「いやぁ・・・それほどでもぉ///」と言って褒め言葉と捉えてしまいます。
この一連のやりとりは、まさに「変わっている」というネガティブな発言をポイジティブなものとして、リフレーミングして解釈をしています。
リフレーミングして解釈することで、相手からのネガティブな発言も華麗にスルーして、常に自分のペースを保つことができているのです。上述のナンパにおいても、女性の拒絶を華麗にスルーして、自分のペースを一切崩しません。
鈍感力をもつしんちゃんの生き様
人の目を気しない、物怖じしない、ポジティブ。
鈍感力ゆえの特性をもつしんちゃんだからこそできる生き様とはどんなものでしょうか。
自分の欲望に正直行動できる
しんちゃんは自分の欲望に常に真っ直ぐです。
それは、綺麗なお姉さんを追いかける時や、大好きなアクション仮面を見るためであったり。
自分が面白い、楽しい、好きと思ったら迷わずに行動します。
コーネル大学の研究では、人が死ぬときにする後悔の中で、最も多いのが「チャレンジしなかったこと」だそうです。
死ぬときに後悔しても、遅いです。自分の心の声に従い、目標や理想に向かって挑戦をすることが後悔をしない人生をおくるために重要なんです。
しんちゃんの自分の欲望や気持ちに正直に行動する姿からは、後悔しない人生のヒントが隠れています。
我が道をいける
しんちゃんは、決して他人に流されずに我が道を行きます。
周囲の子が、鬼ごっこやドッジボールをしていても、気にせず「死体ごっこ」をしています。
15歳近く年上だろうと、構わず大好きな「ななこお姉さん」にアタックを続けます。
周りの評価や常識にながされず、自分の価値観にしたがって行動をします。
周囲の目を気にして行動ができなかったり、世間の評判を気にしがちな人が多い日本人は見習う点も多いと思います。
鈍感力を身に付ける科学的な方法
繊細な人がいきなりしんちゃんのような鈍感力を身につけようとしても中々難しいと思います。
普通の人でも少しづつメンタルを鍛えて、しんちゃんのように、自分に正直に生きる力や若が道を行く力を身に付ける方法を紹介します。
リフレーミングを身に付ける
リフレーミングや理学療法などでも用いられている実践的なテクニックです。
ペンシルベニア州立大学の研究では、ストレスへの考え方を少し変えただけでも、ストレスホルモン(コレチゾール)が低下したという研究があります。
つまり、ストレスを感じたら以下のように、自分の感情を切り替えると良いでしょう。
- ストレスを感じる → ストレスは自分の集中力を高めてくれるいいものだ!
- 怖い、緊張する → ワクワクしてきた。興奮してきたぞ
- 上司に怒られて辛い → 自分の成長できる良い機会だ!
上記のように、ストレスを感じる状況を前向きに捉えることを意識的にやるとよいでしょう。
運動をする
運動にはメンタルの落ち込みを改善する効果があることがわかっています。
20分間のジョギング程度でも、メンタルの改善に効果があるとされています。
運動が不足している人は、まずは軽めの運動を習慣にすると、ポイジティブな気分が高まる効果が期待できす。
瞑想をする
瞑想は、脳の灰白質の増大や、海馬の機能強化の効果が期待できます。
灰白質が増えれば、感情はより前向きになり、情緒も長期的に安定し、集中力も高まります。
海馬は脳の中でも記憶を司る部位であり、海馬が強化されると記憶力の向上にもつながります。
他にも、瞑想によってストレスが軽減したという実証実験は多く存在しています。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
子供にみせたくない有害アニメとして見られがちですが、クレヨンしんちゃんには現代人の学ぶべきポイントが多いのです。
辛い時があった時、勇気が必要なとき、「しんちゃんだったらとうする?」こう考えてみれば、打開の糸口も見えてくるかもしれません。