Re:ゼロから始める異世界生活の禁書庫の金髪ツインドリルの精霊・ベアトリスのかわいい魅力を解説していきます!
目次
ベアトリスとは?
©長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活製作委員会
ロズワールの禁書庫を守る精霊。
『扉わたり』の術で、扉を媒介として、ロズワール邸の部屋から部屋へ空間移動をするため、ベアトリスにお目にかかることは中々に難しい。スバルだけは、なぜかベアトリスのいる扉を引き当てる確率が異様に高い。
陰魔法に長けており、フルパワーを出せばルグニカ最高の魔術師・ロズワールに近い力を持ちます。

ただ、ロズワール邸の禁書庫を離れると弱体化してしまう。4章の聖域編では、スバルを庇いつつ戦っていたこともあり、ロズワール邸を襲撃したエルザたち刺客に一度殺されました。
性格は、いわゆるツンデレ。基本的に無愛想でツンケンしており、かなり上から目線の態度です。初対面のスバルを見下ろしながら「気高く尊き存在をお前の尺度で測るんじゃないのよ・・・人間」と冷たく言い放ったのが非常に印象的でした。
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しかし、なんだかんだ困っているスバルに助言を与えたり、助けたりと、なんだかんだ言ってヘルプを出してくれるかわいい一面があります。

ロズワールを含めて、屋敷の面々と仲良くするような気はあまりないようで、エミリアのことは「ハーフエルフの娘」と読んだり、レムとラムのことは「姉妹の妹」「姉妹の姉」などと名前で呼ぼうとはせず、スバルに至っては「人間」呼ばわりという、かなり一線を引いている印象があります。

四章(アニメ2期)で明らかに!ベアトリスの正体は?
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ベアトリスの正体は四章の聖域篇で明らかになりました。
ベアトリスは、400年以上前に強欲の魔女・エキドナの手によって作られた人工精霊でした。

『知識の書庫を守り、いずれ来るその人を待て』というエキドナの契約のために、ロズワール邸の禁書庫に縛りつけられ、待ち人を延々400年以上待ち続けていたのです。
ベアトリスはエキドナのことを『お母さま』と呼び、『ベティのすべてはお母さまのために』と語り、生みの親であるエキドナを強く信奉しているようです。
しかし、待てど暮らせど待ち人である「その人」は一向に現れないまま、400年以上もの歳月が流れ、ベアトリスは待ち疲れて自暴自棄になり、自らの死を望むほどに追い込まれていました。
ベアトリスは生みの親であるエキドナから、未来を写す「叡智の書」を授かっていましたが、400年もの歳月の中ですでに叡智の書は白紙となり、「その人」が来るどうか文字通り白紙になっていました。
ベアトリスは400年以上も契約にしばられ、何度も「その人」が来て契約から開放されることを夢に見続けてきたのです。
自分の部屋の扉を誰かが開けるたびに「その人」であることを期待し、何度も何度もその期待を裏切られ続けてきたのです・・・!
さらに残酷な事実として、エキドナが待つようにいった「その人」は、エキドナ自身もそれが誰であるか、そもそも存在するのかどうかも知らなかったのです。

エキドナは、『「その人」を待つように言って、ベアトリスが誰を「その人」に選ぶか』が知りたかっただけなのです。
エキドナは、知ることを至上の喜びとする知識欲の権化です。ベアトリスは、エキドナの知識欲を満たすためだけに、律儀に400年以上も存在しない待ち人を待ち続けていたのです。
スバルのことが好き?
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ベアトリスは、ツンケンして無愛想で、ロズワール邸の面々とも関わりを避けています。
スバルに対しても、普段は無愛想で突き放すような態度をしていますが、要所でスバルを助けています。
そもそもロズワール邸に来る前に、エルザに重傷を負わされたスバルを治療して完治させたのがベトリスです。
また、ロズワール邸の襲撃犯の正体を突き止めようとするスバルが、思考を巡らせるために意味もなくベアトリスの元を訪れても、鬱陶しいといいながらもなんだかんだスバルの相談に乗ってあげたりしています。
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また、スバルに一時的に守って欲しいと言われた際は、嫌々ながらもスバルを守る契約を結び、レムが死んだことで疑いをかけられたスバルをラムの攻撃から守っています。
しかも、レム殺害の疑いをかけられた事で、思わずロズワール邸を飛び出した、スバルをわざわざ屋敷の外まで追いかけて、スバルを守るという契約を履行しようとする律儀さを見せました。

4章で、エルザに襲われたスバルも、扉わたりの力でスバルを禁書庫の中に引き込み助けて、回復魔法で傷を癒そうとするという優しさまで見せました。
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エルザの襲撃からスバルを助けようとしたベアトリスですが、スバルから「自分を助けるならラムたちを助けなかったんだ」と糾弾されたところ『どうしてそんなことしなくちゃいけないのかしら』と答えたました。
この点からも、ベアトリスがスバルを一定程度特別視していることがわかります。なぜベアトリスはスバルを特別視しているのでしょうか?
ベアトリスは、スバルが400年以上待ち続けた待ち人である「その人」である可能性を考えていたのです。スバルはなぜかベアトリスの「扉わたり」の術を破って、簡単にベアトリスにいる禁書庫までたどり着けています。
ベアトリスは、自分の部屋を訪れる人を「その人」だと思い期待し続けていました。そこに来て、何度も何度も「扉わたり」を破って、ベアトリスのもとを訪れるスバルに、「その人」である可能性を感じていたのでしょう。
ベアトリスは、400年以上もの間待ち続けて我慢の限界に来ていました。ある意味「スバルがそうであって欲しい」「スバルでいいからもういい加減にこの契約から開放されたい」という願望にも似た期待だったのでしょう。
そのベアトリスの気持ちは、『お前がその人でなくとも構わない』『ベティを終わらせる相手、契約の終わりをもたらしこの命を奪うのはお前で我慢してやるかしら』という言葉によく現れています。
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スバルに対する特別扱いは、400年以上も縛られた契約から解放されたいという強い願いからだったのです。
ベアトリスのかわいい魅力を解説
パックを愛でる姿かわいい
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ベアトリスは、ロズワール邸の誰に対しても無愛想でツンケンしていますが、パックに対しては全くの別のです。
パックのことは、「にーちゃ」という愛称で、禁書庫でいちゃいちゃしたりして、他の面々とは180度異なる態度を見せています。
「人間」呼ばわりするスバルに対する態度を考えると恐ろしい違いです。
そんなパックを愛でるベアトリスは、普段の無愛想な感じとは全然違くて、とてもかわいらしいです・・・!
特にアニメの第4話で、ベアトリスが久しぶりにパックに再開した時に変貌ぶりは凄まじかったです・・・笑
普段が、ツンケンして無愛想だからこそ、パックを愛でる姿が余計に可愛らしく見えてしまします。
ツンケンしながらスバルを助けるところがかわいい
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ベアトリスは、表面上はツンケンして無愛想な態度を示しつつも、スバルの世話を焼いたり、スバルを助けたりといったかんじで、わかりやすいツンデレが魅力的なキャラクターです。
ベアトリスのツンケンした態度もとても可愛らしくて魅力的です・・・!
エルザに腹を刺された死の間際のベアトリスが、スバルだけを魔法で転移させて逃したあたりにもベアトリスの優しさが滲み出ています。
ベアトリスとしては、エルザに腹を刺されて死亡することで契約から開放されるので、スバルを助ける必要も必然性も特にありません。それでも死に際にスバルを転移させたのは、ベアトリスのスバルを想う気持ちの現れであり、優しさです。
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ツンデレがかわいいのは、当ブログで何度も紹介しているゲインロス効果という心理効果が影響しています。
無愛想で素っ気ないというネガティブな印象があったベアトリスが、スバルの世話を焼いたり、助けたりといった、優しい一面を見せると、より一層ベアトリスが優しく良い子に見えてしまうのです。
こういった、最初の印象との違いによって、よりポジティブな印象が際立つのがゲインロス効果です。
レムも、最初はクールでよそよそしく、スバルを殺害する猟奇的な姿を見せておくことで、スバルにデレデレのかわいい姿がより一層かわいくみえてしまうのです。

ベアトリスのパックを愛でる姿が可愛くみえるのも、やっぱり普段が無愛想だからこそ、パックを愛でる姿がより一層かわいく見えるのです。うーん役得ですね・・・!
幼女にしか見えないのに強く頼りになる
ベアトリスの魅力は、幼女の見た目に反して、フルパワーを出せばロズワール並に強いというギャップです。
ベアトリスがフルパワーを出したシーンはまだアニメでは描かれていません。
4章でエルザたちと戦闘した際は、禁書庫を出て弱体化している状態でした。
ベアトリスがフルパワーを出して戦闘をしたらどれだけ強いのか、陰魔法を極めたベアトリスはどんな魔法を使うのか、とても気になりますよね・・・!
今後のベアトリスの活躍に期待が高まります。
同情を禁じ得ない悲しき境遇
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ベアトリスは上述の通り、400年以上も、エキドナの契約に縛られ続けて、死を望むほどに追い込まれていました。
「その人」は、そもそも存在しないのに、「その人」を信じて待ち続ける。400年以上も。あまりにも過酷で辛い境遇です。
しかも、ただエキドナの知識欲を満たすためだけという、非常に身勝手な契約によってです。
そのベアトリスの苦しい気持ちは、スバルに対して・・・
『この先の見えない暗闇から引っ張りだしてくれると言うなら』
『どうして400年もベティを一人にしたの!?』
『どうしてもっと早く来てくれなかったの!?』
『助けてなんて言葉も・・・どうにかして欲しいなんて救いも・・・とっくに枯れ果てた願いなのよ!』
と気位の高いベアトリスが涙を流しながら語った言葉に現れています。
このベアトリスの姿には同情を禁じ得ませんね・・・
人には困った人を助けてあげたいという本能である庇護欲求があり、ベアトリスの悲しい姿は庇護欲求をくすぐり『ベアトリス可哀想』『ベアトリスを救い出してあげたい』と思わせてしまうのです・・・!
やっぱり守ってあげたくなるようなポイントがあるというのはキャラクターの大きな魅力になるのです・・・!
まとめ
ベアトリスは、エキドナの気まぐれのような契約に400年も縛られるという辛く過酷な境遇の持ち主です。
ツンデレのかわいさに加えて、こういった悲しい境遇も視聴者の庇護欲をくすぐる、ベアトリスの魅力を高める重要なポイントなのです;