新世紀エヴァンゲリオン

【エヴァ】碇シンジの性格を心理学的に解説!心の奥にある闇の正体とは?

引っ込み思案で内向的。他人との関わりも極力避ける。およそ主人公とは思えない、そんな碇シンジの性格を心理学的に解説していきます!

碇シンジの心がなぜ不安定なのか、どうすれば碇シンジはより強く生きられるようになるか、碇シンジの性格を徹底考察していくので、ぜひ最後までご覧ください・・・!

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碇シンジの性格特性を解説

内向的で引っ込み思案

碇シンジは、基本的には大人しく引っ込み思案な性格です。

一定程度の社交性はあるものの、他人対して心を開くことは滅多になく、人の深い関わりを避けるような節があります。

それゆえに自己主張も少なく、赤木リツコからは「人の言う事には大人しく従う、それがあの子の処世術じゃないの」なんて言われる始末です。

そんな心の内をさらけ出さず、内内に引きこもある碇シンジの対応には、保護者兼上司の葛城ミサトも苦労していた模様。

優しく思いやりがある

シンジは優しく面倒見のよい性格をしています。

一切家事がができない葛城ミサトの代わりに料理作って掃除をしたり、アスカのためにお弁当を作ってあげたりしています。いつもお昼を食べていない綾波レイにも気遣ってお弁当を作って渡していたりしました。

また、新劇場版:破で、アスカが搭乗していたエヴァ3号機が使途に乗っ取られた際、シンジは初号機で出撃しゲンドウからエヴァ3号機の殲滅を命じられました。拒否しました。攻撃を拒否するシンジにゲンドウが『お前が死ぬぞ』と説得しましたが、『アスカを殺すよりいい』と拒否を続けました。

人を殺すくらいなら自らの命を差し出すことができるのが碇シンジなのです。

傷つきやすく感情的になりやすい

碇シンジは心優しい分、非常に傷つきやすく感情的になりやすい性格をしています。

新劇場版:破で、父親の碇ゲンドウが、シンジの意志を無視して無理やり初号機でアスカの乗った三号機を破壊させた時は、『あいつはアスカを殺そうとしたんだこの僕の手で』『信じた僕が馬鹿だった』と感情的になって、ネルフ本部を破壊すると脅しました。

TVシリーズの第24話では、友人だと思っていた渚カヲルが、実は使徒だったと判明した際は、『裏切ったな』と激しい怒りと動揺をあらわにし、敵だと分かっていてもカヲルを自ら殺した後は激しい動揺を見せていました。

心優しい分傷つきやすく、尚且つ感情的にもなりやすいのが碇シンジです。

意外と頑固で意地っ張り

碇シンジは、実は意外と頑固で意地っ張りな性格をしています。

前述の通り、アスカが搭乗したエヴァ3号機への攻撃を頑なに拒否した点や、父親から裏切られたと思い、頑なにエヴァに乗ることを拒否して、葛城ミサトの説得にも応じずに、家を出て行った点にも、碇シンジの頑固さがよく現れています。

新劇場版:破で、綾波レイを助けるために、初号機を覚醒させて、『僕がどうなったていい』『世界がどうなったっていい』『だけど綾波は、せめて綾波だけは、絶対助ける!』といって、世界を顧みずに綾波レイを助けにいったのも、いざという時は非常に強い意志を見せる碇シンジの性格がよく現れています。

ただ、この頑固な性格が裏目に出るときもあります。

新劇場版:Qで、渚カヲルやアスカなど周囲の制止を振り切って、自分の過ちを修正したいという一心から、二本の槍を引き抜いてしまい、フォースインパクトを引き起こしてしまっていました。

碇シンジは、内向的で引っ込み思案ですが、時に頑固で、強い意志を発揮する、ある意味一筋縄ではいかない性格になります。

碇シンジの性格を形成した背景と根底にあるもの

親からの愛情の欠如

碇シンジは、エヴァの実験事故で物心つく前に母親の碇ユイを失っています。(新劇場版では綾波ユイ)

碇ユイを失ってから、碇シンジは親戚の家に預けられて、碇ゲンドウはほぼ育児放棄をしていました。

それゆえに碇シンジは、およそ親の愛情と呼べるものを知らずに育ちました。

このように幼少期において親の愛情が欠如してしまうと、健全な自己愛や自分自身の存在に自信が持てなくなるといわれています。

碇シンジが、引っ込み思案で自分に自信がない気弱な態度は、こういった悲しい過去が影響しているのです。

父親への強いこだわり

シンジは、幼少期受けるべき親の愛情を受けていないために、他人からの承認や愛情に飢えており、特に父親に対して強いこだわりを持っています。

表面上は父親を恐れ、避けてはいますが、心の深い部分では父親からの承認を非常に強く求めるというアンビバレントな葛藤にシンジは悩まされています。

パイロットになった当初は嫌々エヴァに乗っていたシンジですが、父親のゲンドウに褒められてからは、父親に認められたい、褒められたいという欲求に駆動されてエヴァンゲリオンに乗るようになります。

しかし、前述のエヴァ3号機の暴走の時のように、一たびゲンドウに裏切られたと感じると、父親からの承認を強く求めているがゆえに、その反動で強い失望感に苛まれるのです。

これは渚カヲルに対しても同様で、TVシリーズで一度は友人となった渚カヲルが使徒だと発覚した際は、「裏切られた」と強い失望や怒りを露わにしていました。

碇シンジは、他人からの承認を強く望むがゆえに、裏切られた時の失望もまた大きく感じてしまうのです。

碇シンジの性格を心理学で解説!

碇シンジの境界性パーソナリティ障害!?

碇シンジの、他者からの承認を強く求めたり、時に強情になったり、感情的になったりする、アップダウンの激しい性格は、精神医学でいう境界性パーソナリティ障害の特徴と酷似しています。

精神科医の岡田尊司氏は、パーソナリティ障害を『偏った考え方や行動パターンのために、日常生活に支障をきたした状態』としており、また『パーソナリティ障害を持つものは、その根本的な安心感の不足や満たされない承認欲求を補うために、独特の偏った行動様式を発達させる』としています。

そのなかで、境界性パーソナリティ障害の特徴については下記のような特徴を上げています。

境界性パーソナリティ障害の特徴
  • 理想とこき下ろしの両極端を揺れ動く、不安定で激しい対人関係様式
  • 自己否定感・見捨てられ感のために気分が沈みやすい
  • 自分が嫌いで、自分という存在を、つまらない、劣った存在と過小評価する
  • 不適切で激しい怒り、癇癪
  • うまく親を卒業できていない

理想とこき下ろしの両極端を揺れ動く、不安定で激しい対人関係様式」は、父親に対して強く期待したり、承認を求める一方で、強く失望したりする、シンジの不安定な感情と合致しています。

境界性パーソナリティ障害の人は、他人から見捨てられたくないという恐れから、必死に相手の関心をつなぎ止めようとしますが、その相手への期待が大きい分、一たび相手が自分の元から離れると、当人は激しい失望と同時に、裏切られたという激しい怒りを覚えるそうです。

自己否定感・見捨てられ感のために気分が沈みやすい」点については、旧劇場版において、一度は友人になった渚カヲルを殺し、また病院のベットで半裸姿で眠るアスカの体を見て自慰行為に及び、葛城ミサトに対して、『優しさなんかかけらもない、ズルくて臆病なだけだ。僕にはヒトを傷つけることしかできないんだ。だったら何もしない方がいい!』と無気力状態に落ちていったシンジの姿と合致します。

不適切で激しい怒り、癇癪」は、新劇場版:Qで、父親に対して裏切られたという怒りから、ネルフ本部を半壊させるという暴挙に出る姿と合致します。

うまく親を卒業できていない」という点は、まだ14歳の中学生であるがゆえに、仕方がない部分ありません。ただ、父親に対して強いこだわりを見せている点、父親に期待し裏切られる不安定な心理状態は、境界性パーソナリティ障害の特徴と一致します。

碇シンジは、自殺企図をするほどではなく「パーソナリティ障害」というより、思春期独特の不安定さが顕著に現れているだけとも考えられます。

ただ、岡田尊司氏は『境界性パーソナリティ障害の人は、例外なく、親に対する深いこだわりをもっている』としており、その根本原因として『必要な時に親に十分な愛情と保護を与えられなかった』点を指摘しています。

この点は、まさに碇シンジの生育環境と合致しており、碇シンジがこのままゲンドウに対するこだわりを捨てられなければ、不安定な心理状態はいつまでも続く可能性があります。

碇シンジは自分で自分を支えられるようになるべき

岡田尊司氏は、境界性パーソナリティ障害の克服には、「他人に期待したり、他人に頼ったり、他人を求めることをやめて、自分で自分の問題を引き受けると決意することが大事」だとしています。

碇シンジの根本的な問題は、自分の存在価値を、他者からの承認に委ねている点にあります。

碇シンジがエヴァに乗るモチベーションは、父親から認められることにありました。

しかし、碇ゲンドウからその期待を裏切られたことで、ひどく失望・落胆し、エヴァに乗ることも拒否して、父親の元を去ることを選びました。

結局、他者からの承認は、自分がコントロールできるものであはありません。碇シンジがいくら頑張ったところで、碇ゲンドウがそれを認めてくれる保証はありません。平気で裏切ってくる可能性もあります。

そんな自分がコントロールできないものに、自分の存在価値を委ねるというのは、人生の主導権を他人に渡すことと同義であり、不幸な生き方と言わざるを得ません。

新劇場版:破のゼルエル戦で、碇シンジは『綾波レイを救いたい』という強い思いから、ものすごい行動力と執念を見せました。

このときのシンジは、碇ゲンドウから認められたいという気持ちからではなく、ただ純粋に『綾波レイを救いたい』という願いに駆動されていました。

このように他者からの承認とは別のところにモチベーションを置いていくことで、碇シンジの心は安定していくのです。

葛城ミサトが綾波レイを救おうとするシンジに対して『行きなさいシンジ君!だれかのためじゃない!あなた自身の願いのために』と言っていたように、碇ゲンドウのためではなく、自分自身の気持ちや想いを大事にすることが大事なのです。

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管理人
のびぃ
大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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