今回は、鬼滅の刃作中最強・天才剣士である弟・縁壱(よりいち)への嫉妬の果てに鬼となった、上弦の壱・黒死牟 (こくしぼう)の心の闇を心理学的に考察していきたいと思います!
弟・縁壱(よりいち)に対する嫉妬心には、優秀な兄弟に対して生じる、カインコンプレックスという心理が潜んでいるのです・・・
黒死牟 (こくしぼう)に限らず、兄弟を持つ人ならも誰もが大なり小なり陥る危険性のある心理ですので、兄弟をお持ちの方は、ぜひご覧ください!
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目次
黒死牟 (こくしぼう)とは?
元鬼狩り!呼吸を扱える最強の鬼!
引用:©吾峠呼世晴/集英社
無惨配下・十二鬼月最強である上弦の壱・黒死牟 (こくしぼう)。
黒死牟(こくしぼう)は、戦国時代に武家の長男として生まれ、鬼になる前は継国厳活(つぎくにみちかつ)という名前で鬼狩りをしていた時代ありました。
そのため鬼特有の異常なまでの回復力・耐久性と血鬼術に加えて、呼吸を扱えるというチート級の能力を持ちます。『柱』が鬼になったらどうなる?というのを体現したような存在です。
黒死牟(こくしぼう)の扱う呼吸は、『月の呼吸』で、不規則かつ広範囲に三日月状の斬撃を飛ばして攻撃。さらに、自身の体から武器を精製することができ、武器破壊が通じません。
無限城編では、鬼殺隊の柱トップ3と言っても過言ではない、岩柱・悲鳴嶼行冥 (ひめじまぎょうめい)、風柱・
不死川実弥 (しなずがわさねみ)、霞柱・時透無一郎 (ときとうむいちろう)に加えて、 不死川玄弥(しなずがわげんや)の4人で束になってかかってギリギリ対処できるレベルです。
人間時代にも相当の実力を誇る剣士が、鬼になるとかくも強大な敵となるというのをまざまざと見せつけたのが、黒死牟(こくしぼう)です。
そんな黒死牟(こくしぼう)をもはるかに凌ぐ、最強剣士が弟・継国縁壱(つぎくによりいち)なのです。
弟・縁壱のヤバすぎる天才性
引用:©吾峠呼世晴/集英社
黒死牟(こくしぼう)は双子の弟の縁壱の、黒死牟(こくしぼう)自身が『神の寵愛を一身に受けた』と称するほどの天才性に嫉妬し、縁壱に憧れ続けた果てに鬼となりました。
縁壱は、その昔、鬼滅の刃のラスボスである鬼辻無惨を絶命寸前まで追い込み、数百年に渡って、無惨がその陰に怯え続けるトラウマになったほどの最強剣士です。
兄・黒死牟(こくしぼう)が同情した幼少期
縁壱は、黒死牟(こくしぼう)の双子の弟として生まれました。
当時、双子は不吉とされており、尚且つ、生まれつき額に不気味な痣があったという理由から、「忌み子」として生まれてすぐに殺されることになりましたが、母親が必死に庇い「十歳になったら寺に出す」という条件で生きながられることができました。
さらに、縁壱は、父親から「お前は忌み子で継国家に災いをもたらすだろう」と言われていたために、自分の存在を消すようにして言葉も碌にしゃべらず、母親の側にずっとしがみついて、まるで子離れできていないような哀れな存在と、
兄・黒死牟(こくしぼう)は弟・縁壱を哀れな存在だと思って同情し、縁壱に凧揚げなどの遊びを教えたり、自ら作った笛を持って来て与えたりしていました。
実は超天才剣士だったことが発覚
引用:©吾峠呼世晴/集英社
元々、継国家は武士の家系であり、黒死牟(こくしぼう)は跡取り息子として、指南役から剣術の指導を受けていました。
ある日戯れに、縁壱が黒死牟(こくしぼう)が一太刀も入れることができなかった指南役を瞬殺してしまったのです。
縁壱は、相手の体を透視して筋肉の動きを知覚し、その動きに即応することができる身体能力を備えて天才だったのです。
母親の傍らにいたのは、母親の左半身が悪いということを知覚して、庇っていたためなのです。
周囲の人間も、縁壱の天才性を目の当たりにして、黒死牟(こくしぼう)ではなく、縁壱を世継ぎにという機運が生まれたほどでした。
かつて哀れみを向けていた、弟が自分を遥かに凌ぐ、天才であったことがわかり、幼い黒死牟(こくしぼう)は嫉妬のあまりに鼻血を出すほどに、強い嫉妬心と憎悪の感情を抱きました。
縁壱に憧れ、妻子を捨てて鬼狩りとなる
母親が死去したのを機に、縁壱は継国家を去りました。
その後黒死牟(こくしぼう)は、継国家の跡を継いで武将となり、妻子をもち安定した暮らしを送っていました。
そんなある日、鬼に襲われた黒死牟(こくしぼう)は、一人の鬼狩りに命をを救われることになりました。何とそれは、弟の縁壱だったのです。
人外である鬼をも容易く倒するほどに磨かれた剣技、さらに到着が遅れたことを詫びるほどの人格者になっていた縁壱に、かつて抱いた、嫉妬心が再び燃え上がり、黒死牟(こくしぼう)はその強さをわが物にしたいと渇望して、妻子を捨てて、鬼狩りの一員となったのです。
無惨と出会い鬼となった
引用:©吾峠呼世晴/集英社
黒死牟(こくしぼう)にも、縁壱同様に『痣』が発現しました。
『痣』を発言したものは、非常に高い身体能力を獲得する代償に、寿命が25歳までに尽きるといわれていました。
縁壱の強さに迫るために、鍛錬を重ねる時間も未来もないことに、落胆していた黒死牟(こくしぼう)の前に、原初の鬼・鬼辻無惨が現れたのです。
そして、生き永らえて力を得るために、黒死牟(こくしぼう)という鬼になったのです。
鬼になっても縁壱に勝つことはできなかった
鬼となった厳勝はある日、60年以上会っていなかった弟・縁壱と再開を果たします。
縁壱は、何と痣を発現していたにも関わらず、齢80歳を超えるまで、生き続けていたのです・・・!
鬼になり果てた、兄に対して『お労しや兄上 (おいたわしやあにうえ)』と涙を流して悲しむ・縁壱。
引用:©吾峠呼世晴/集英社
その実力は衰えを知らず、老齢になりながらも、鬼となった黒死牟(こくしぼう)が全く勝機を見出せないほどです。
しかし、縁壱は戦闘の最中に、刀を持ったまま寿命で絶命してしまうのです。
立ったまま絶命した縁壱を前にした黒死牟(こくしぼう)は、燃え上がるような嫉妬心から、バラバラに縁壱の遺体を切り伏せます。
その縁壱の死体からは、幼少期に黒死牟(こくしぼう)からプレゼントされた竹の笛が出てきたのです。
引用:©吾峠呼世晴/集英社
齢80歳を超えてもなお、幼少期に兄から貰った竹の笛を大事そうに持っていた縁壱。
父親や継国家から迫害を受けていた縁壱にとって、遊びを教えてくれた優しき兄の存在はそれほどのまでに大きく尊い存在だったのです。
黒死牟 (こくしぼう)の心の闇を心理学で解説!
兄弟への嫉妬心は特別な感情
兄弟に対する嫉妬心・憎悪の感情が、その後の人格形成や人間関係において悪影響を与えることを心理学では『カインコンプレックス』といいます。
『カイン』という言葉の由来は、旧約聖書に出てくるアダムとイブの息子、カインとアベルからきており、兄のカインが弟のアベルに嫉妬し、激しく憎み、ついに殺してしまう…という神話がもとになっています。
他人・友人とは異なり、最も身近な存在であり、同じ血を分けた兄弟だからこそ、その能力や愛情の差を見せつけられることで劣等感を抱きやすくなるのです。(親が露骨に比較することで、カインコンプレックスは助長されます。)
黒死牟 (こくしぼう)に関しては、武家の家系であり、剣技の実力は家庭内における存在意義そのものといえます。
その剣技において、圧倒的な才能の差を見せつけられ、さらに世継ぎは黒死牟 (こくしぼう)ではなく、縁壱という話も出ていたほどです。
幼少期において、自分に向けられていた関心が、縁壱に移っていく状況は、大人の愛情を一身に求める幼少期において、その影響は甚大なものといえます。
そこに生来のプライドの高さや傲慢さが合間って、黒死牟 (こくしぼう)は鼻血が出るほどに、強い嫉妬心と憎悪を抱くのです。
このカインコンプレックスによって、黒死牟 (こくしぼう)は縁壱という存在、縁壱のもつ才能に固執して、家庭を捨てて、人間を捨てて、怪物になり果ててしまうのです。
カインコンプレックスは、現実の世界でも、その人の人生を壊す危険性があるので要注意です・・・!
格下と思っていたからこそ辛い
引用:©吾峠呼世晴/集英社
縁壱がその実力に反して、謙虚で人格者である反面、黒死牟 (こくしぼう)が人間時代から、傲慢で尊大な性格をしていました。
それは、他の剣士との技量に差に対する考えに現れています。
黒死牟 (こくしぼう)は、他の剣士との技量の開きから自分達の技や呼吸法を次世代に継承できない状況を焦り悲観しながらも、これを「自分たちの代だけが特別なのだ」と思い上がりともとれる発言をしています。
それに対して縁壱は、下記のように非常に謙虚に応えています。
『兄上、私たちはそれほど大そうなものではない。長い長い人の歴史のほんの一欠片。私たちの才覚を凌ぐものが今この瞬間にも産声を上げている。彼らがまた同じ場所までたどり着くだろう。』
引用:©吾峠呼世晴/集英社
縁壱と対比しても、比較的プライドが高く、傲慢な性格をしていた黒死牟 (こくしぼう)。
縁壱が才覚を現す前は、親離れができない哀れな存在と見ていた弟・縁壱が天賦の才を持ち、一瞬にして自分を抜き去ったのです。
そんな状況を、上述のようにある種『自分は特別』であると驕り高ぶった考え方をしがちな、黒死牟 (こくしぼう)が我慢できるはずがありません。
この傲慢な性格も、強い嫉妬心や憎しみを抱く大きな要因になったといえます。
2011年のカリフォルニア大学の研究によると、過剰な自信をもつ人間ほど、攻撃的で差別的な傾向が高かったというデータが出ており、
近年の心理学の研究でも、高すぎるプライド・過剰な自信は人生においてマイナスの影響をもたらすことがわかっています。
一方で、縁壱のような自分の実力や能力を、謙虚に認識する姿勢を『知的謙遜』などと言い、より成長ができる人間の特徴として、Googleなど一流企業が重視している特徴でもあります。
他人との比較は人生を暗いものにする
黒死牟 (こくしぼう)は、最後、、岩柱・悲鳴嶼行冥 (ひめじまぎょうめい)、風柱・不死川実弥 (しなずがわさねみ)、霞柱・時透無一郎 (ときとうむいちろう)らに追い詰められて、完全な化け物へと変貌してしまいます。
その容姿は、異形の侍ではなく、見る影もないモンスターでした。
その状況に、黒死牟 (こくしぼう)は『何だこの醜い姿は……』『侍の姿か? これが…これが本当に俺の望みだったのか?』と絶望します。
そして、最後の散り際に、自分自身の本心、最も望む願望が発露します。
『私はただ、縁壱、お前になりたかったのだ』
引用:©吾峠呼世晴/集英社
黒死牟 (こくしぼう)の最大の不幸は、自分の最も身近である兄弟に、数百年・数千年に一度のレベルの天才・縁壱がいたこと、そして、その縁壱に嫉妬し、縁壱になろうとしたことです。
引用:©吾峠呼世晴/集英社
心理学の多くの研究で、他人との比較が幸福度を大きく下げることを明らかにしています。特に近年は、SNSを通して他人との比較が容易になり、そのSNSの閲覧時間が長いほど幸福度が下がることがわかっています。
現代の人間が、SNSを通して容易に成功者と自分を比較して、嫉妬し、自分の人生に落胆していくのと同様に、黒死牟 (こくしぼう)にとってより身近にいて、周囲から最も比較される対象・比較してしまう対象が縁壱だったのです。
周囲も嫌が応にも、兄弟を比較しがちであり、兄弟同士も互いに比較しがちであります。
元々、双子でありながらも縁壱は、痣があり弟というだけで迫害を受けるなど冷遇を受けており、むしろ縁壱の方が、兄の黒死牟 (こくしぼう)に嫉妬して、憎しみをいだく上述のカインコンプレックスを抱いてもおかしくないのです。
しかし、生まれついての人格者であった縁壱は、自分の境遇と、優遇される兄とを比較して、羨んだり、妬んだりすることはありませんでした。
むしろ、自分に優しくしてくれる兄を慕っているほどでした。
一方で、黒死牟 (こくしぼう)は、弟・縁壱と、自分自身の才能を比較して苦しみ、妻子を捨てて、化け物になるほどの嫉妬心に身を焦がしていったのです。
黒死牟 (こくしぼう)に必要だったのは、弟・縁壱との比較癖、縁壱になろうとすることを諦め、自分自身が縁壱に才能が劣るという事実を受け入れて許す、セルフ・コンパッションという考え方です。
縁壱より劣る自分を受け入れて許すことができれ、妻子を捨てたり、化け物になったり、死の間際まで、遠き弟の影を追い続ける惨めな人生を歩むことはなかったのでしょう・・・
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
カインコンプレックスは兄弟をもつ人間なら、誰でも陥りがちな心理状態です。
黒死牟 (こくしぼう)は、天才過ぎる弟をもつ兄という、中々辛い立場にありました。
下の弟や妹があまりにも優秀だと兄や姉としては辛い者がありますよね・・・それでも、嫉妬心に狂って鼻血が出たり、挙句の果てには鬼にまでになるというのは、黒死牟 (こくしぼう)の嫉妬心は想像を絶するほどに凄まじいものだったのでしょう・・・