鬼滅の刃

お館様!産屋敷耀哉(かがや)はなぜ柱に慕われる?心理学解説!カリスマ性の正体とは?

我の強い柱たちから尋常じゃないくらいに慕われるお館様こと産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)

なぜ産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は柱たちから慕われるのか、その理由を現実の心理学の観点を交えつつ解説していきたいと思います!

のびぃ
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産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)はまさに現代の理想の上司といっても過言ではないほど、部下から信頼される要素が満載なのです。他人から信用・信頼される人間になりたい人はぜひ最後までご覧ください!

お館様こと産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)とは?

絶大なる信頼を得る最高管理者

産屋敷のお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、産屋敷の97代目の当主で、鬼殺隊を束ねる頭目たる存在です。

『柱』を含めて鬼殺隊の隊員からは「お館様」と呼ばれており、癖の強い柱のメンバーからも絶大なる信頼を得ています。

平伏する柱たち©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

初登場は、鬼である妹の禰豆子を連れて任務に当たるという戒律違反を犯した炭治郎の処遇を決める柱合会議の際。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)はその権威を振りかざして頭ごなしに命令するのではなく、「柱」たちに納得してもらえるように提案しつつ、人の意見に耳を傾ける姿勢が非常に印象的でした。

炭治郎に対しては、理性も知性も感じさせない暴力的だった不死川実弥も、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の前では別人のように理性的で平伏した態度になり、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)がいかに「柱」たちから慕われているかがよくわかるシーンでした。

産屋敷一族が短命な理由とは?

無残を憎むお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、皮膚異常を伴う病に侵されており、その影響で両目とも視力を失っています。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)を含めて、産屋敷一族は代々この病によって短命を宿命づけられた悲劇の一族でした。

ストーリーが進む中でこの病は、産屋敷の生まれのものにかかった呪いのためであることがわかっています。

その呪いとは、産屋敷の血筋から鬼を出したことによる呪いとされています。そしてその鬼とは、鬼の始祖・鬼舞辻無残なのです。

つまり、鬼舞辻無残は、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の先祖にあたるのです。

産屋敷家は、この短命の呪いを解くために鬼殺隊を結成し、無残の討伐に尽力しているのです。

97代目当主の産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)も、温和で冷静な外面とは裏腹に、無残に対しては「我が一族の汚点として」強い憎悪を抱いており、無残打倒に並々ならぬ執念を秘めています。



産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の凄い能力

人をリラックスさせる『1/fゆらぎ』を持つ声

お館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の声を聴いた炭治郎は『頭がフワフワする』と語っていました。

実は、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、聞くものを心地よくさせる『1/fゆらぎ』をもつ特殊な声質をしており、この声質ゆえに聞くものの『頭はフワフワ』させてしまうのです。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)と対峙した、無残もこの声質のせいか憎悪の感情を抱かないほどです。

この声質ゆえに、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の発言には強い説得力とカリスマ性が生まれるのです。

のびぃ
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『1/fゆらぎ』は現実の世界にも存在しており、自然の音が妙にリラックスできるのもこの『1/fゆらぎ』によるものなのです。詳しくは後述します。

未来を見通す直感力

病床のお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

産屋敷の一族には、未来を見通す直感力があるとされています。

産屋敷一族が1000年以上も鬼殺隊を維持できるような財力を誇るのは、この直感力からくる先見の明によるものです。

また、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、この直感で無残の襲撃を予見し、自らを囮にして無残に毒薬を投与する作戦を立てています。



産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)が柱たちに慕われる理由を心理学で解説!

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、決して強い剣士ではありません。むしろ体が弱く10回剣を振っただけで倒れてしまうほど弱弱しいリーダーです。

しかし、それでも「柱」たちは産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に強い忠誠心を示し、敬意を捧げています

自らの実力一つで最上級剣士に上り詰めた『柱』たちは、我が強く、他人に従うような人間にはあまり見えません。(特に、不死川、伊黒、宇随天元・・・)

そんな『柱』たちを束ねる産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)には、剣技以上に、『柱』たちからの忠誠を引き出す、圧倒的なカリスマ性と人心掌握術を有しているのです。

その産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のカリスマ的な求心力の正体を心理学の知見を交えつつ解説していきます!

カリスマ性のある声と話し方

炭治郎に語り掛けるお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

上述した通り産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の声には、「1/fゆらぎ」があることが作品の中で語られています。

世の中には様々なゆらぎが存在しており、そのゆらぎが心地よさをもたらすのです。

「ゆらぎ」とは、規則正しいリズムの中に予測できない変化が起こることを言い、例えば、打ち寄せる波のリズム、炎が揺れるリズムなどです。

そういった様々なゆらぎの中に「1/fゆらぎ」という、パワーが周波数 f に反比例するゆらぎが存在しており、この「1/fゆらぎ」にはより高いリラックス効果があることがわかっています。

ちなみにこの「1/fゆらぎ」を世に問うたのは、日本の物理学者で東京工業大学名誉教授の武者利光氏です。

森の中や海辺は「1/fゆらぎ」に満ちており、それゆえにヒーリングミュージックに森林や海辺の音が多く使われているのです。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の声はある意味、ヒーリングミュージックのようなものなのです。その声を聴く者のの心を落ち着かせて、穏やかにさせるのです。

また、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、トーンが低めで、スピード感もゆっくりとした落ち着いた話し方をしています。

トーンの低い声で、ゆっくりめのスピードで話すと、より言葉に重みが加わり、説得力が増すということが心理学の研究でわかっています。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、「1/fゆらぎ」によって相手の頭を「フワフワ」としたリラックス状態にして落ち着かせたうえで、トーンの低い声とゆっくりしたスピードで語り掛けることで、聴く者の心を動かす話し方ができているのです。

威厳を感じさせるような身なりと外見

お館様©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、産屋敷当主として小奇麗な着物を身にまとい、髪はセンターパートで整えられており、病で皮膚異常を起こしているものの整った顔立ちをしています。

こういったきちんとした身なりと外観も、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の求心力を高める重要なポイントです。

人間はある人が望ましい特徴を一つもっていると、それだけで見え方に大きな影響があるということがわかっており、これを「ハロー効果」と呼びます。

社会心理学者のロバート・B・チヤルディーニ氏は『影響力の武器』で、『外見のいい人は才能、親切心、誠実さ、知性といった望ましい特徴をもっていると自動的に考えてしまう傾向がある』と述べています。

イケメンはそれだけで、知性があり、誠実で親切心があると判断されるのです。イケメンが面接で有利なのはこの「ハロー効果」によるものです。

逆にネガティブなハロー効果もあり、外見がだらしない人の場合は、それだけで『すべてがダメな人間』と判断されてしまう危険性があるのです。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)が、汚らしい無精ひげを生やして、寝癖ボサボサの寝巻き姿で登場していたら、炭治郎も信用していたなかったかもしれません・・・

他人の自己肯定欲求を満たす

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は積極的に隊士を褒めて認める言葉を口に出して伝えています。

例えば、人並み外れた膂力と大食い、また奇抜な髪色を中傷されてコンプレックスを抱えていた甘露寺に対しては、下記のような言葉でそのコンプレックスを褒めています。

『素晴らしい。君は神様から特別に愛された人なんだよ蜜璃。自分の強さを誇りなさい。』

甘露寺を褒めるお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

また、忍びの家系を抜け出し鬼殺隊に入隊するという過酷な道を選んだ宇随天元に対しては、その選んだ道の過酷さに共感を示しながら『君は素晴らしい子だ』と素直にその行動を褒めています。

宇随天元を褒めるお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

また、鬼殺隊に入る前に孤児を集めて暮らしていた岩柱・悲鳴嶼行冥に対しては、突如として訪れた鬼の襲撃から必死に子供たちを守ったにもかかわらず、気の動転した子供の誤った証言によって殺人罪で死刑囚となってしまった悲鳴嶼行冥に対しては、悲鳴嶼行冥の行いの正しさを信じる下記のような言葉を伝えています。

『君が人を守るために戦ったのだと私は知っているよ』『君は人殺しではない』

岩柱を認めるお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

人には他人から認められたい、称賛されたいという心理がありこれを『自己肯定欲求』といいます。

この『自己肯定欲求』を満たすことを心理的報酬と呼び、この心理的報酬を与えてくれる人に対して、人は好意的になりやすいのです。

『柱』を含めて、鬼殺隊には過去にトラウマや心に傷を持っている隊士も多いです。

そんな隊士にとって、自らの存在を認めて公定してくれる産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の存在は、あまりにも有り難く、大きな存在になっていたのでしょう。



人間的な温かみを伝える

無一郎にほほえみかけて語るお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

コロンビア大学のモチベーション・サイエンスセンター副所長のハイディ・グラント・ハルヴァーソンいわく、人から信用を獲得するためには「人間的な温かみを伝える」ことが重要であること研究でわかっているそうです。

そしてこの「人間的な温かみを伝える」うえで重要なのが、「目を合わせること、うなずき、ほほえみ」の3つであることが研究でわかっています。

当たり前のようですが、実は自然にできている人は中々少ないです。相手の目を見て話し、相手の言葉にうなずき、ほほえみをもって接するのです。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、常に優しい眼で相手を見据えて、笑顔で語り掛けています。その表情は非常に柔らかく、人間的な温かみを感じさせます。

柱の過去回想で出てくる産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、顔における皮膚異常が少なかったために、より一層人間的な温かみが伝わってきます。

同時に、相手に対する「共感を示す」ことも人間的な温かみを伝えるうえで重要であり、上述の宇随天元や悲鳴嶼行冥の行動に対して共感を示した産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)はまさに、この人間的な温かみを伝えていたのです。

心に傷を負っていた柱たちは、この産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の人間的な温かさに心動かされて、忠誠を誓ったことは想像に難くありません。

強い意志の力をもつ

自爆したお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

コロンビア大学のハイディ・グラント・ハルヴァーソンの著書『だれもわかってくれない』によると、人からの信用を得るためには「強い意志を示す」ことが重要としています。

意思の力がなく、自制心に欠けているように見られてしまうと信頼が大きく損なわれてしまいます。困難状況に陥ったときに、あるいは自分の利益を優先したくなるような状況になったときに、その人が誘惑に打ち勝って正しい行動をしてくれると思うから、その人を信用するのです。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、鬼舞辻無残の打倒に並々ならぬ執念をもっており、そのために自らの命を投げ出すこともいとわない覚悟をもっています。

また、『柱』という戦力を自らの命の護衛に回して鬼狩りへの戦力が削がれることを惜しみ、自分の身辺に『柱』の護衛をつけることを頑なに拒否しています。これは歴代の産屋敷の当主全員が同様の考えだったようです。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

こういった点からも、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の鬼舞辻無残打倒に向けた強い意志や覚悟は、『柱』たちに伝わっていたと考えられます。

こういった強い意志と覚悟を持っていたリーダーだからこそ『柱』たちは付き従ったのです。

自分の弱さを素直に認める謙虚さがある

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は自分の弱さを素直に認める謙虚な姿勢を持ち合わせています。

風柱・不死川実弥は最初から産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に敬意を持っていたわけではありませんでした。

それよりも自分は前線に出ず、安全な位置から指示だけする産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)を気に食わないと思っていました。

そんな不死川実弥は「武術学んでいないのに鬼殺隊の頭だと?ふざけんな」と産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に不躾に言いました。(今の平伏っぷりからは想像できませんね・・・)

そんな不死川に対して、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)悲しそうな顔を浮かべて『ごめんね』と真っすぐに謝罪しました。

謝罪するお館様引用:©吾峠呼世晴/集英社

そして『刀を手にしてみたけれど、すぐに脈が狂って十回も振れなかった。できることなら、私も君達みたいに体一つで人の命を守れるような立派な剣士になりたかった』と自分の本心を語りました。

さらに、『君たちがすて石だとするならば、自分も同じすて石だ。私は鬼殺隊を動かす駒の一つに過ぎない。自分がこの世を去っても何も変わらない』と自分自身も、捨て石であり、自分の変わりはすでにいると語りました。

また『自分自身は偉くもなんともない。みんなが優しい気持ちでそのようにしてくれているけれど、嫌ならばしなくていい。

そんなことに拘るよりも、実弥は柱として人々を守ってください、わたしからのおねがいです。

と語るなど、決しておごり高ぶることなく謙虚に自分自身の弱さを認めて謝罪し、また自分に対する敬意も決して強制はせず、そんなことよりも自らの本文を全うして欲しいと伝えています

この言葉に不死川実弥は何も言えず言葉が出ませんでした。またこの産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)の優しい眼差しは、生前の母親を思い起こさせました。

さらに、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)が、不死川実弥が兄のように慕っていた粂野匡近 (くめのまさちか)を含めて、亡くなった隊士たち全員の名前と生い立ちを記憶しており、決して隊士たちを捨て石扱いをしていないということが判明しました。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

これ以降、不死川実弥も産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)に対して、盾突くような態度を改めるようになり、ほかの柱同様に敬意をもって接するようになりました。

心理学的にも「謙虚・謙遜」は、リーダーにとって重要な資質と言われており、謙虚な姿勢は部下からの信頼を集めやすく、またリーダーは時には自分の間違いを認める必要があり、その間違いを認めるという行為は「謙虚・謙遜」からくるものなのです。

参考:現代での成功に欠かせない「静かなエゴ」がもたらす6つのメリット

「部下を第一に考える」サーバントリーダーシップ

また、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のように、リーダーを重要視するのではなく、むしろ部下に対して奉仕して力を引き出すタイプのリーダーシップを、『サーバントリーダーシップ』と呼び、MIT・ハーバードビジネススクールで教壇に立つロバート・K・グリーンリーフが提唱している、近年注目のリーダーシップのあり方です。

従業員ファースト』の姿勢で部下に接し、『部下の能力を引き出して背中を押す』のがサーバントリーダーシップのあり方です。

自分自身は前線に立たないが、部下を信頼して任せ、絶対的な心の拠り所として勇気づける産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は、まさにこのサーバントリーダーシップの実践者といえます。

そして、このサーバントリーダーシップを実践するには、自分の弱さを認めて部下にさらけだす謙虚な姿勢が必要不可欠なのです。



産屋敷一族の実績と権威

産屋敷一族は、1000年以上も鬼殺隊を維持し続けた実績があります。この実績と権威は、信頼を得る重要な要素の一つといえます。

もし産屋敷一族がなんの実績もないぽっと出の名家であったら、信頼を獲得するまでに多大な時間を要することでしょう。

人間は権威と伝統に弱い生き物です。権威や肩書がある人物の発言には、上述した『ハロー効果』が働いて、より説得力が増すのです。

まとめ

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)には信頼にたる素晴らしい人間性を備えた人物なのです。

トップダウンで上司の命令は絶対服従みたいな価値観が合わなくなってきた現代においては、産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)のような部下想いで優しいリーダーを求める人は多いでしょう。

産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)は理想の上司としてランキングしてもおかしくないキャラクターなのです・・・!

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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