現No1ヒーローエンデヴァー。190㎝を超えるガタイの良さに威圧感のある態度は、非常に近寄りがたい雰囲気を漂わせています。
当初は、打倒オールマイトに異常なまでに執着して家庭を一切顧みない冷酷な男という印象でした。
しかし、ストーリーが進むにつれて、エンデヴァーの不器用な父親としての姿が描かれ、また徐々にエンデヴァーの態度にも変化が現れ、その人気も高まり、第6回の公式人気投票で第8位にランクインするなど至りました。
今回は、そのエンデヴァーのかっこいい魅力を心理学の知見を交えつつ解説していきたいと思います!
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目次
フレイムヒーロー・エンデヴァーとは?
万年No2ヒーロー
エンデヴァーは、炎熱を操る・ヘルフレイムの個性をもつプロヒーローで、本名は轟炎司。
20歳の若さでNo2になる天才でしたが、No1ヒーロー・オールマイトの現役引退までは、常に後塵を拝する万年No2ヒーローでした。
エンデヴァーは「誰よりも強くなりたい」という強い思いを持っており、No1のオールマイト打倒を目指して長年もがき苦しみ続けてきました。そんな無謀な挑戦をするエンデヴァーの姿勢を現No2ヒーローのホークスは評価していました。
エンデヴァ―は、人当たりががよくユーモアのあるオールマイトとは異なり、人を寄せ付けない威圧感を放ち、ファンサービスにも一切答えない冷酷な人間のように捉えられていました。
元から決して愛想の良いタイプではありませんでしたが、この威圧的は態度はオールマイトの後塵を拝する焦燥感や苛立ちも影響していました。
そんな強い執着心から、エンデヴァ―は家族を巻き込んで、果てない打倒オールマイトという野望に固執して、家庭を崩壊させていきました。
オールマイトに執着し家庭を蔑ろに
エンデヴァーの炎熱の個性は、フルパワーで戦い続けると、体内に熱が籠り身体機能が低下するという欠点がありました。
打倒オールマイトに執着したエンデヴァ―は、氷結の個性を持つ女性を娶り、半冷半燃の個性をもつ子供を作り、自分の欠点を補った自分の子供の手で打倒オールマイトを実現させようとしました。
個性を目的とした結婚を個性婚といい作中では「倫理観の欠落した前時代的発想」とされています。
このようにして、エンデヴァーは氷結の個性をもつ妻・冷と結婚しました。
半冷半燃の個性を望んだエンデヴァーでしたが、中々に望む様な個性を持った子供は生まれませんでしたが、ようやく4人目の子どもであるショートが待望の「半冷半燃」の個性をもって生まれました。
エンデヴァーはそんなショートをNo1ヒーローにするため、幼少の頃から訓練で吐瀉物をまき散らして苦しむショートをさらに追い込む様な厳しい訓練を強いていました。
そんなショートを母親の冷はかばっていましたが、エンデヴァーはそんな冷を乱暴に扱っていました。
厳しい訓練で苦しみ続ける息子のショートと、ショートを追い込み続けるエンデヴァーの間に立った冷は次第に精神的に追い詰められていき、エンデヴァーと同じ炎熱の個性を宿すショートの顔が、醜くに見えてしまうほどでした。
そんなある日、冷は母親に『お母さん・・・私・・・ヘンなの・・・もうダメ』『子ども立ちが・・・日に日にあの人に似てくる・・・ショートの・・・あの子の顔の左側が時折とても醜く思えてしまうの』と電話しているところに来た、幼いショートの顔に思わず煮え湯を掛けてしまいました。(ショートの顔の左側が赤いのはこの時の火傷の痕)
そのまま母親は精神病院に長期入院することになりました。
ショートは、母親を追い込んだエンデヴァーを憎み、エンデヴァーから受け継いだ炎熱の個性を使用せずにNo1になることで、エンデヴァーを完全否定することに執念を燃やすようになりました。
エンデヴァーはショートをNo1ヒーローに育てようと世話を焼こうとしますが、ショートはエンデヴァーに対する憎しみを隠そうとはせずに、露骨に冷たい態度をとっていました。
しかし、雄英体育祭を経て、自分が本当になりたいものを自覚・意識するようになり、炎熱の個性やエンデヴァーとも向き合うようになっていきました。
エンデヴァーの個性・技
エンデヴァーの個性「ヘルフレイム」は炎を自由自自に操る非常に強力な個性です。
近距離で戦闘はもちろん、炎を放出することで長距離の相手を攻撃するこも可能。また、熱の噴射の勢いで空中をホバーリングできるなど、応用の幅も広い。
赫灼熱拳ジェットバーン(かくしゃくねっけんジェットバーン)
炎の拳を放つ、エンデヴァーの必殺技です。ワンピースのエースの火拳のような技です・・・笑
プロミネンスバーン
強力な熱戦を放つ、近距離だけではなく中距離戦でも使えるエンデヴァーの必殺技。
PLUS ULTRAプロミネンスバーン(プルスウルトラ プロミネンスバーン)
九州に出現した脳無に使用したエンデヴァ―の大技。
あまりの威力で周囲を巻き込んでしまうため、高高度まで上昇し、相手と組み合った状態で最大出力の熱を放出するエンデヴァ―の大技です。
エンデヴァーのかっこいい魅力を心理学で解説!
下記からは、エンデヴァーのかっこいい魅力を心理学の知見を交えつつ解説していきます!
ヒーローとしての能力の高さ
オールマイトが凄すぎて霞んでいますが、エンデヴァー現No1ヒーローであり、その強さは圧倒的です。
九州では、全盛期を過ぎていたとはいえオールマイトを追い詰めた、脳無の新型であるハイエンド脳無をほぼ単独で撃破しました。
驚異的な再生能力をもつハイエンドを「PLUS ULTRAプロミネンスバーン」で焼き尽くしたシーンは、エンデヴァーがいかに強く頼もしいヒーローであるかを象徴するようなシーンでした。
ヒーロー殺し・ステインが出没した際には、過去のデータを分析して即座に保須市へと趣くなど、わずかな犯罪発生率の変化を軽視しない危機察知能力の高さを見せました。
また、インターンに訪れた、ショートたちに「迅速行動」「並列思考」の常態化などヒーローとしての実力向上を論理的に説くその姿からは、単なるパワーの凄さだけではない、ヒーローとしてのIQの高さを感じさせました。
「ヘルフレイム」の個性が生み出すド派手な戦闘能力だけではない、危機察知や判断力の素早さなどヒーローとしてのIQの高さもエンデヴァーのかっこいいところです。
強い向上心と努力家なところ
オールマイトは他の追随を許さない唯一無二のNo1ヒーローでした。
誰もがオールマイトに憧れ、オールマイトを本気で超えようとするヒーローなどほとんどいませんでした。
そんな中で、エンデヴァーは本気でオールマイトを超えようともがき苦しみ続けました。No2という地位に甘んじずに上を目指す。不器用ながらも尋常ではない向上心を持ち努力できる男がエンデヴァーなのです。
インターンに来たショートたちに、『どれほど強く激しい力であろうと』『礎となるのは地道な積み重ねだ』『例外はいる、しかしそうでない者は、積み重ねるしかない少なくとも俺はこのやり方しか知らん』と語っているところからもエンデヴァーの努力家な一面が垣間見えます。
恵まれた体格に『ワン・フォー・オール』という個性をもつ天才・オールマイトを超えるために、エンデヴァーは「どうすれば強くなれるか」「どうすればオールマイトを超えられるか」必死に考えて努力を重ねてきたのです。
また「エンデヴァー」というヒーロー名はおそらく英語で「努力」を意味する「endeavor」から来ていると考えられ、自らこの努力という言葉をヒーロー名にしているあたりからも、エンデヴァーの覚悟の強さを感じさせます。
エンデヴァーも十分に才能に恵まれているのに、その才能に甘んじず、ナンバーワンを目指して努力を継続できるところがエンデヴァーのかっこいいところであります。
過去を悔い改め変わろうとする姿がかっこいい
エンデヴァーは、打倒オールマイトに執念を燃やすあまり、自分自身の家族を追い込み、蔑ろにしていました。
エンデヴァーの執念は、妻・冷の精神を蝕み、精神病院送りにするほどでした。ショートをはじめとした子供たちは、そんなエンデヴァーを心底憎んでいました。
また、オフレンドリーなオールマイトとは対照的に、エンデヴァーは強い威圧感を放ち近寄りがたいヒーローでした。
士傑高校の夜嵐イナサは子どもの頃、エンデヴァーにサインを求めたところ、『俺の邪魔をするな』とサイシ色紙を弾き飛ばしてトラウマを植え付けていました。
しかし、引退後のオールマイトとの会話の中で、『自分なりの形でNo.1ヒーローとなるために再出発する』と語っていた通り、エンデヴァーは態度を改めていきました。
エンデヴァーがなぜ態度を改めるようになったかは定かではありませんが、オールマイトの引退、炎熱の個性と向き合うようになったショートの変化など、様々な環境要因がエンデヴァーの心境に変化を起こしていったと考えられます。
仮免補修を受講するショートの見学に来ていた際、ショートに『ショートが胸を張って誇れるようなNo.1ヒーローになる』と宣言していました。
それを見ていた夜嵐イナサが『エンデヴァー応援してるっす』と語り掛けると、かつては邪険に扱ったイナサに対して、『ありがとう』と柔らかい笑顔を見せたのが印象的でした。
九州では自分のファンと思わしき少年を見かけた際は、自ら近寄っていってファンサービスをしようとしました。しかし、硬派な昔のエンデヴァーが好きなコアなエンデヴァーファンであった少年はむしろ幻滅していました。(可哀想・・・)
また、家族に対しても向き合うようになっており、エンデヴァー憎み続ける次男の夏雄に対して『俺を許さなくていい』『許してほしいんじゃない償いたいんだ』とその本心を語っていました。
このように、エンデヴァーは冷酷で身勝手な父親としての印象が強かったですが、徐々にその態度を改めて、不器用ながらも優しい一人の父親に変わり始めました。このエンデヴァーの変化こそが、エンデヴァーの魅力を最大限に高めているのです。
これはゲインロス効果という心理効果の恩恵によるものです。
ゲインロス効果は、最初にネガティブな印象を与えておき、その後にポジティブな印象を見せると、その差分の大きさ、変化量の大きさから、そのポジティブな印象がより一層際立って映る心理効果です。
エンデヴァーは、最初に冷酷で身勝手な父親として描いておき、徐々に不器用で優しい側面を見せることで、その不器用で優しいポジティブな側面が際立って映るのです。
ショートに対する親バカっぽさが親しみやすい
ショートは母親を追い込んだ元凶であるエンデヴァーを嫌っており、エンデヴァーから学ぼうとする気持ちは芽生えたものの、基本的に許すつもりも馴れ合うつもりもありません。
それゆえに、炎熱の個性を使い始めてやや軟化したものの、エンデヴァーに対しては常に素っ気ない態度を取っています。
そんなショートに対して、エンデヴァーは『ショートォオオオオ!』と迫っていきますが、あっさりショートに振られる感じが、ちょっとかわいいです。
息子としての可愛さもあると思いますが、半冷半燃という恵まれた個性をもち、悲願のオールマイト超えの可能性を秘めたショートにはちょっかい出さずにはいられないのでしょう。
どれだけショートに対して冷たくあしらわれても、ショートに対する熱心な態度は変わりません。こういった親バカっぽいところはエンデヴァーの親しみさを醸しだしています。
これも上述のゲインロス効果が関係しています。一件冷酷で威圧感のあるエンデヴァーだからこそ、親バカっぽい一面はより親しみやすさを醸成するのです。
あなたは僕のヒーローアカデミアのキャラで誰に近い?
心理学で最も信頼性が高いとされるビッグファイブ分析をベースに、あなたの性格に近いヒロアカのキャラクターを診断します。1分以内で回答ができて信頼性が高い内容なので、是非受けて見てください!
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おわりに
エンデヴァーは、冷酷で身勝手な思いで家庭を壊し、外見も見るからに傲慢で態度がデカそうで、印象としては決して良いものではありませんでした。
それでもストーリーが展開するにつれて徐々にその人間性が明らかになり、また家族のため、自分自身のためにも変わろうとするエンデヴァーの不器用な姿はその評価を押し上げました。
まだまだ、前途多難なエンデヴァーですが、今後の活躍から目が離せませんね・・・!