「彼女、お借りします」 (通称:かのかり)の主人公・木下和也(きのしたかずや)。
主人公であるはずの木下和也ですが、作中の言動から、クズ、うざい、嫌い、見ていられないなどの酷評が散見されます・・・
確かに、個人的にも、和也の言動がちょっと残念過ぎて、見るのが若干苦痛に感じてしまうシーンが散見されました。
本記事では、木下和也の基本情報をまとめつつ、なぜ、和也がクズ、うざいと言われてしまうのか、また今後の改善はあるのか、まとめていきたいと思います!
木下和也とは?
© 宮島礼吏・講談社/「彼女、お借りします」製作委員会
木下和也は、練馬大学の1年生で、本作の主人公。
大学生になって、人生初めてできた彼女の七海麻美に付き合って1ヶ月で一方的に振られ、自棄になってレンタル彼女を利用し、そこでレンカノとしてやってきたメインヒロインの水原千鶴と出会いました。
元々見栄っ張りな性格もあり、家族に水原千鶴を本物の彼女と紹介してしまいました。
また、和也の祖母と千鶴の祖母が知り合いであることが発覚。千鶴はレンタル彼女をやっていることを祖母に知られたくないということもあり、しばらく本物の恋人を演じることになりました。
早々に家族に真実を打ち上げるはずが、和也の優柔不断な性格と千鶴のお人好しが禍して、ずるずると1年以上も恋人のフリを続けることに・・・
千鶴と和也が付き合ってることが気に入らない元カノの七海麻美が別れさせるために再アタックを仕掛けていることもあり、和也は七海麻美に未練たらたらな状態が続いていました。
しかし、徐々に千鶴の魅力に惹かれていき、完全に千鶴のことが好きになっていきました。
木下和也がクズと言われてしまう理由
下記では、木下和也がクズと言われる理由をまとめていきます。
イライラを無関係の水原千鶴にぶつける
木下和也は、七海麻美に振られて自棄になってレンタル彼女を利用しました。
そして、デートの最中に、全くの無関係で、何も悪くない水原千鶴に対して衆目の前で、
『そんなことして何になるの!?』『どうせ一日だけの付き合いなんだから!』『すぐ別れるんだからいくら相手のこと想ったって無駄じゃん!』などの暴言を吐いて、完全なる八つ当たりをして見せました。
自分の欲望を満たすために、自分でレンタル彼女を利用したくせに、仕事として彼女のフリをする水原千鶴に苛立ちをぶつけるのは、あまりにも身勝手であり、暴挙でしかないですね・・・
失恋して自棄になっていたとはいえ、見ている側からは、同情も共感もできない、完全に痛い奴になっていました・・・
水原千鶴が完璧な彼女を演じていたこともあり、より一層、木下和也の身勝手さが際立っていました。
見栄っ張りで虚栄心がすごい
水原千鶴が、和也に巻き込まれている大きな理由の一つが、和也の強い虚栄心にあります。
家族だけではなく、友人に対しても、自慢げに水原千鶴を彼女として紹介する姿は見るに耐えないものがありました・・・
人間誰しも、大なり小なり、見栄を張りたくなるものですが、無関係の千鶴を巻き込んているところがさらに印象を悪くしています。
和也の虚栄心から生まれる、嘘によってどんどん事態が悪化していっているのが余計に、和也へのヘイトを集めている原因になっていると考えられます。
ひたすらに優柔不断
水原千鶴が、和也に巻き込まれている理由のもう一つが、和也の優柔不断さです。
さっさと真実を話してしまえば、千鶴を必要以上に巻き込むことはありませんでした。(千鶴のお人好しな性格も一因になっていますが・・・)
祖母を悲しませたくないといっていますが、祖母を言い訳に、ただ自分に甘くずるずると先延ばしをしているに過ぎません。
この優柔不断さも和也に対するヘイトを集める要因になっています。
同情を誘うかのように泣く
作中初期、大学の友人との飲み会で、偶然、千鶴と元カノの麻美が居合わせた時に、麻美が遠回しに和也を馬鹿にするような発言をしました。
麻美が和也と付き合っていた当時の生々しい話をするという、相当に意地の悪い挑発をしてきたのです。
それに対して、千鶴はレンタル彼女であるにもかかわらず、和也を庇って、麻美に抗議しました。
明らかに非常識な行動をとっているのは麻美にも関わらず、和也は『俺、いつもこんなだから』と、馬鹿にしてきた麻美の肩を持つような発言をしました。
馬鹿にされておいて、何も言い返さないのも情けないですが、せっかく庇ってくれた千鶴の立場がなくなるような発言はあまりにも情けなかったです。
その後、さすがに千鶴に悪いことをしたと気づいた和也でしたが、千鶴に謝罪しつつも、『俺って何なんだろうな』と勝手にまた自分を責めて、座り込んで泣き出してしまいました。
自分の優柔不断な態度で、恥をかかせた相手である千鶴の前で座り込んで泣き出して、結局また千鶴に慰めてもらうという・・・
「お前は謝罪に来たのではないのか?」とツッコミをしたくなるような残念な姿を晒していました・・
自分の都合ばかり押し付けようとする
和也の祖母が、突然家にやってくるという状況になった時、和也はとなりの千鶴に彼女を振りをしてくれと土下座をしました。
結局、千鶴に全く取り合ってもらえずに、追い返されました。
しかし、一度は引き下がったものの再び、千鶴の部屋を尋ねて、今度は宅配便のフリをして油断させ、扉のチェーンの隙間から顔を突っ込みながら懇願をするという暴挙にでました。(もはや犯罪級・・・)
しかも『いいじゃん!コンビニスイーツ買ってあげるから!』『一度デートした仲だろ!』『人助けだと思って』など、完全に自分の都合の良いことばかり並べたてていました。
この身勝手な態度には、はっきり言ってドン引きでしたね・・・
和也がクズのおかげで水原千鶴の魅力が増している
和也がクズなおかげで、そんな和也を見捨てずにフォローする水原千鶴の魅力が相対的に増しているような印象があります。
ある意味、水原千鶴という理想の的なヒロインを作り上げるために、和也は演出的に贄となっているのかもしれません・・・
どんなヒーローも、悪役がいなくては輝けません、悪役が散々恐怖やヘイトを集めた上で、ヒーローがその悪役を倒すことでで、ヒーローはより一層輝けるのです。
この図式でいえば、和也は悪役で、水原千鶴というヒロインを引き立てる、装置として機能しているとも考えられます。
どうしようもなく残念な和也でも、決して見捨てない面倒見のよい態度は、水原千鶴の評価を高めているはずです。
まとめ:和也は物語を展開する上でクズにならざるを得なかったある意味被害者
散々和也の残念なところを挙げてきましたが、作品が進むに連れて、和也のクズな言動は減っていきました。
船から海に落ちた千鶴を身を挺して助けたり、友人の栗林を元気付けるため、千鶴がレンタル彼女であることを暴露するなど、友人想いな姿もみせています。
この「彼女、お借りします」 という物語を進めるために、和也どうしてもクズにならざるを得なかったんだと思います。
優柔不断で、情けないくらいの設定がなさいと、レンタル彼女が本物の彼女であると偽り続けるという作中の根幹の設定を維持できなかったんだと思います。
和也はある意味で、作品を成り立たせる上で、クズにならざるを得なかった被害者なんだとも考えられますね・・・


