超ストイックな努力家である、ワンピースのロロノア・ゾロ。
今回は、ゾロの性格的特性を心理学で有名な「ビッグファイブ分析」を活用して考察をしていきます。
作中のシーンからゾロの性格的特性をピックアップし、それを根拠に、ビッグファイブの5つの因子のどの傾向が強いか分析をしていきます。
ゾロの性格の良い面と悪い面について、心理学の知見をもとに解説するので、ゾロのことをもっと深く理解できます!ゾロファンの方必見です!
超ストイックな性格のゾロは、現実世界においても成功者に近しい性格特性を持っていた?。
※ビッグ・ファイブ分析とは、外向性、開放性、誠実性、協調性、神経症傾向の5つの指標で性格を分析するもので心理学の中でも非常に信頼性の高い性格分析です。
心理学で最も信頼性が高いとされるビッグファイブ分析をベースに、あなたの性格に近いワンピースのキャラクターを診断します。1分以内で回答ができて信頼性が高い内容なので、是非受けて見てください!
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超ストイック!三刀流剣士 ロロノア・ゾロとは?
引用:(C)尾田栄一郎/集英社
ロロノア・ゾロは、三刀流が特徴の剣士で、麦わら海賊団のNo2ともいわれる実力者です。
「世界一の大剣豪になる」という自らの野心に向かって、常に鍛錬を怠りません。非常にストイックな性格をしており、暇があれば常に筋力トレーニングをしている姿がよく描かれています。
強い精神力も持ち味であり、瀕死の負傷を追っている状態でも、敵に立ち向かっていくその男気のある姿は多くのファンを魅了しています。
ゾロの強さの秘密について下記で解説しているので、併せてご覧ください。

一方で、極度の方向音痴という特徴もあり、作中では永遠とさまよい続けるゾロの姿が描かれているので、チャーミングな一面もあります。
また無類の酒好きでもあり、戦闘後の宴ではよく酒を飲んでいます。酒自体にも強く、ウィースキー・ピークでは、バロックワークスの殺し屋たちに、酒を大量に飲まされて泥酔したと思われたところ襲われましたが、ゾロはピンピンしており、返り討ちにしています。
ロロノア・ゾロの性格的特性とは!?
作中の名言や名シーンから、ゾロの性格的特性を解説していきます!
ゾロの性格①:一本筋が通った真面目な性格
引用: (C)尾田栄一郎/集英社
ゾロは、一見自分本位で楽観的な性格に見えますが、ここぞという時にはリーダーのルフィに替わって一味を締める、比較的真面目できっちりした一面を持ち合わせています。
ゾロの一本筋通った真面目な性格が特に現れたのが、ウォーターセブン編で一時脱退したウソップが一味に戻ることになった際です。
老朽化したメリー号の処遇を巡ってルフィと対立し、一味を離脱したウソップ。その後エニエスロビーからロビンの奪還に成功し、ウソップが麦藁の一味に戻る流れになりました。
手放しで喜ぶ、ルフィ、ナミ、チョッパーに反して、ゾロは、ウソップがしっかりと謝罪をして、『ケジメをつけた上でなければ戻ることは許されない。』『ガキの海賊ごっこじゃねぇんだぞ』と一喝しました。
引用:『ONE PIECE』15巻より (C)尾田栄一郎/集英社
一味の風土を締めるため、曖昧な復帰を許さないゾロのこの発言には、一本筋の通った真面目な性格が見て取れます。
ルフィが割と緩いタイプなので、ナンバーツーのゾロが真面目に組織を締めるというのは上手くバランスが取れているといえるかもしれません・・・
ゾロの性格②:責任感の強い男
引用: (C)尾田栄一郎/集英社
ゾロは責任感の強い男でもあります。
スリラー・バーク編で、王下七武海のバーソロミュー・くまが現れ、モリア戦後で疲弊して眠るルフィを連行しようとした際は、その身代わりを勝手出ています。その時、くまに向かって放ったセリフにゾロの責任感の強さが表れています。
そうするほか・・・今
一味を救う手立てがねぇ・・・・!!!
船長一人守れねェで てめェの野心もねェだろう
引用:『ONE PIECE』50巻より (C)尾田栄一郎/集英社
引用: (C)尾田栄一郎/集英社
ゾロはもともと、ルフィに強く誘われて麦わら海賊団に加入しました。ゾロにとってルフィの仲間になる理由はありませんでした。
しかし、一度仲間になった以上は、自らの船長であり、その船長を守ろうとするゾロの姿勢には強い責任感が見て取れます。
上述の、ウソップの復帰に際して、しっかりとケジメを取らせようとしたのも、この責任感の強さが出ているといえます。
ゾロの性格③:超ストイックに努力ができる!
引用:『ONE PIECE』15巻より (C)尾田栄一郎/集英社
ゾロといえば、筋力トレーニングというくらい、ソロは常に鍛錬を怠りません。船の中で、一人もくもくとトレーニングに励む姿がよく描かれています。
サニー号内に、専用のトレーニングルームが設けられていることからも、そのストイックさが伺えます。
これはすべて「世界一の大剣豪になる」という自らの野心を実現させるためであり、そのためには死ぬほどの努力も厭わないのがゾロなのです。
ゾロの性格④:意外と慎重派な側面がある
ゾロの真面目さに通じる部分もありますが、慎重派な一面があります。
アラバスタ編を経て、敵であったロビンが一味に加わった際、ゾロだけは、ロビンを100%信用していませんでした。空島編では、下記のように、ロビンと二人きりの際に未だに100%信用したわけではないと伝えています。
引用:『ONE PIECE』27巻より (C)尾田栄一郎/集英社
エニエスロビー編で、一味を一時抜けることになることを考えると、ある意味ゾロの疑念は間違っていなかったといえます。
ゾロの性格を「ビッグファイブ」で分析!
それでは上述のゾロの性格特性をベースに、ビッグファイブの5つの因子のどの傾向が強いか考察していきます!
ビッグファイブ分析とは?
ビッグファイブ分析について簡単に解説をします。
心理学において人間の性格は以下の5つの特性が組み合わさって構成されるとし、それぞれの特性の多寡によってその人間の性格を分析しようとするもので、大量のデータをもとに構成されており、現在最も信頼性のある性格分析と言われています。
- 外向性・・・興味関心が外界に向けられる傾向(積極性、社交性、明るさ)
- 調和性・・・バランスを取り協調的な行動を取る傾向(思いやり、優しさ、献身的)
- 誠実性・・・責任感があり勤勉で真面目な傾向(自己規律、良心、慎重)
- 神経症傾向・・・落ち込みやすいなど感情面・情緒面で不安定な傾向(ストレス、不安、衝動的)
- 開放性・・・知的、美的、文化的に新しい経験に開放的な傾向(好奇心、審美眼、アイデア)
これら5つの因子が、0か100で備わっているというわけではなく、人は5つの因子の特性をもっており、それぞれの強さの度合いがパーソナリティを構築します。
ゾロは「誠実性」の傾向が強い!?
ゾロはビッグファイブの5つの因子のなかでは「誠実性」の傾向が強いといえます。
誠実性は、衝動をコントロールができて自分を律することができるタイプの性格になります。自分自身が設定した重要な目標を貫き通せる意志力の強い性格を表します。
英国ニューカッスル大学生物心理学准教授のダニエル・ネトルは、「誠実性」の特性について下記のように述べています。
環境によって引き金を引かれつつある反応がどれほど報酬的だろうと、それを抑制し、自分が設定した最も重要な目標や規範を選ぶ脳のメカニズムがあるということだ。このコントロール・メカニズムが強力であれば、それを備えている人はきわめてまじめで誠実性が高い。
引用:ダニエル・ネトル『パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる』(白揚社,2009,150項)
「世界一の大剣豪になる」という自ら設定した目標に向かって、甘えを捨てて自らを追い込み、超ストイックに鍛錬を継続できるゾロの性格や行動と合致します。
また、「真面目」「責任感がある」というのも「誠実性」の特徴です。
上述した、ゾロの、ルフィの身代わりになろうとした行動や、ウソップにケジメをつけさせようとした発言は、「誠実性」の高さが示す特徴である「真面目」「責任感」の現れといえます。
ゾロは現実世界では一番仕事で成功しやすい?
英国ニューカッスル大学生物心理学准教授のダニエル・ネトルは、「誠実性が高ければ高いほど、職場で成功する公算が高い」としています。その理由について以下のように述べています。
誠実性という特性が、自分で設定した目標やプランに従う能力であるとすれば、だれからもやるべきことを指示されない状況では、その能力はかなり有利となる。・・・誠実性のスコアが高い人は、多くの目標を設定して、それらをこつこつと実行していく
引用:ダニエル・ネトル『パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる』(白揚社,2009,154項)
人から指示されるのではなく、自らで目標を設定してそれに向かって努力する環境であるほど、「誠実性」は有利に働くのです。
ソロは「世界一の大剣豪」になるという目標は自らが設定した目標であり、また麦わら海賊団でも基本的に誰かが命令をしてくるような環境ではないので、まさに「誠実性」が力を発揮しやすい状況といえます。
現実世界においても、多くの成功者は他人に命令された目標を頑張ったのではく、自らが設定した夢や目標に向かって努力をして、それを成し遂げたことで成功者になっています。起業家などをイメージすると、わかりやすいでしょう。
「誠実性」の傾向は人生において比重に重要な特性になるのです。
「誠実性」が高いことはデメリット?ゾロの性格の悪い面
誠実性には欠点もあります。誠実性が高いとと、自分のルールに凝り固まって融通さや、柔軟性に欠けるとされています。
ゾロも、その真面目さや責任感も、見方を変えれば、「頑固」「融通が利かない」と捉えられてもおかしくはないです。
ウォーターセブン編で、ウソップが一味に戻るとなった際には、ルフィやナミは無条件で迎えようとしましたが、ゾロはしっかりとケジメをつけさせようとします。
これはどちらが正しいとは言えませんが、真面目で責任感の強いゾロは、ルフィやナミに比べて融通が利きにくいタイプといえます。
引用:『ONE PIECE』45巻より (C)尾田栄一郎/集英社
例えば、航の操縦のように、刻々と変わる天候や潮の変化に応じて的確に判断を下すようなポジションは、ゾロには向いていないといえます。
ある意味、ゾロとは正反対の柔軟性のあるナミのようなタイプの方が、向いているといえるのです。
結婚するなゾロはおすすめの相手?
ゾロみたいなストイックな努力家になるには?
ひとえに、ゾロの性格の特徴は「誠実性」の高さです。
この「誠実性」が高い人は、自分の目標に対してコツコツと真面目に努力を継続できるタイプの人間です。
ちなみに、人間の性格特性は30%が遺伝。50%が住んでいる場所や付き合っている人などの環境。残り20%は後天的に変えることができるのです。
性格のすべては変えられなくても、一部は後天的に変えることができるのです・・・!
それではどのようにすれば「誠実性」を高めて、ゾロのようにストイックに努力できるに人間になれるのでしょうか。
そのポイントを紹介していきます!
完璧主義をやめてセルフコンパッションを実践
完璧主義は「誠実性」を低くする可能性があるといわれています。
完璧を求めるあまりに、コツコツと真面目に物事を進めたり、計画的に何かを達成しようと頑張ることがなくなるそうです。
完璧主義は一見、真面目に見えて、むしろ人を不真面目にしてしまうという危険性をはらんでいるのです。
完璧主義に陥りがちな人は、完璧でない失敗する自分を許して認めてあげる「セルフコンパッション」という考え方を実践するとよいでしょう。
誠実性が減る、人生で失敗が増える…メンタリストDaiGoが語る「完璧主義の落とし穴」
運動を習慣化すること
引用: (C)尾田栄一郎/集英社
運動をすることで、誠実性が高まることがわかっています。
フランスのモンペり大学の研究で1990年代に40歳~50歳の男女およそ6000人を集めた実験で、普段の運動量が多ければ多いほど、ビッグファイブでいう「誠実性」「外向性」「協調性」といった性格特性が高くなったそうです。
実験対象が、40歳~50歳という性格が変わりにくいと思われる年代ですら効果があったのですから、運動恐るべしです・・・!
ランニングや筋トレだけではなく、庭掃除やガーデニング、ちょっとした早歩きやウォーキングでも性格改善の効果はあるそうなので、無理のない範囲で始めたいところです・・・!
ゾロのように毎日ハードに筋トレしていれば、間違いなく誠実性を高められるでしょう・・!
ゾロだったらどうするか考えゾロになったつもりで行動する
イリノイ大学の研究で、誠実性が高い人の”フリ”を16週間行う実験があり、被験者に誠実性の高い人がしそうなことの真似をさせたそうです。
例えば下記のような行動です。
- 支払い期限を守る
- 締め切りを守る
- 毎月決まった額を貯金する
- 部屋を掃除する
- 机を整理する
- 少し難しい本を毎日読む
- 健康的な食事をする
- タバコを吸わない
- 定期的に運動をする
- 毎日同じ時間に寝る
この実験後、被験者の誠実性は20%向上し、6ヶ月後もその誠実性は持続したそうです。
つまりゾロを想定してゾロだったらきっとこうするだろうという行動を一つでも増やして、継続すれば誠実性が上がるのです。
参考:ついついスマホを見てしまい、集中力が高められない人へ。
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まとめ
自己コントロール能力が高いゾロは、「誠実性」の因子が強い性格をしています。
「誠実性」は自らの設定した目標に向かって愚直に努力をすることができ、衝動や誘惑を抑制することっ得意です。それゆえに、職場で非常に成功しやすい性格因子なのです。
一方で、「誠実性」が強まると、自分のルールに固執するなど、頑固さや融通の利かなさも特徴として現れますので、「誠実性」も完璧な特性ではないのです。
【参考】
ダニエル・ネトル『パーソナリティを科学する 特性5因子であなたがわかる』(白揚社,2009)