ワンピースの作中随一の女好きであるサンジ。
大恩人であるオーナー・ゼフから仕込まれた騎士道を鉄の掟として、決して女性には暴力は振るわない。それが例え、敵であっても変わりません。女性であれば、サンジは決して手は出しません。
女性の嘘やわがまま・暴言も暴力もすべて、サンジは許します。女性に対しては、無類の懐の深さをみせます。
そんなサンジの優しさや女好きがはらむ危険性を、心理学を使って解説してみようというのが本記事の狙いです!
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目次
サンジの優しさが身を滅ぼす
サンジは優し過ぎるといっても過言ではない性格をしています。
そんなサンジの優しさがよく表れた作中のシーンを紹介しつつ、サンジがその優しさで身を滅ぼす理由を解説していきます。
サンジの性格については、下記も併せてご覧ください。

CP9のカリファに攻撃できずに敗北
サンジの騎士道が最もよく表れたのが、CP9のカリファ戦においてです。
エニエスロビー編で、CP9のカリファとの戦闘の際に、女性のカリファに手を出すことができずに、サンジは、カリファのアワアワの実の能力で、見るも無残な姿に変えられてしまいます。
自分の命よりも、女性に手を出さないという騎士道を優先するサンジの意思の固さが表れています。
敵であるクリーク海賊団に料理を振る舞う
サンジの登場エピソード、ドン・クリーク戦にて、敵である飢えたクリーク海賊団にも、サンジは料理を振る舞います。
自らが飢え死にしかけた経験から、空腹の辛さを知っており、敵味方関係なく腹が減ったやつは助けるというポリシーやその優しさが表れています。
しかしその後、サンジ達の料理で蘇った、クリーク海賊団のギンから、非常に手痛い一撃を受けており、またクリーク海賊団に襲われて、大恩人ゼフの宝であるバラティエを危険に晒してしまっています・・・
自分を虐待した親や兄弟まで助けようとする
ホールケーキアイランド編で、四皇ビッグマムに命を狙われた、父親や兄弟をサンジを見捨てることができないとルフィに訴えるシーンがあります。
サンジは幼少期のころに父親や兄弟からひどい虐待を受けており、鋼鉄のマスクを被せられて顔を隠され、地下牢に幽閉されるなど、その仕打ちはあまりにもヒドイものでした。
唯一感情のあった、姉・レイジュの手によって、虐待から逃げ延びたサンジでしたが、ホールケーキアイランド編で再び再開を果たします。
そんな兄弟をも見捨てることができずに、助けようとするサンジは、もう優し過ぎて言葉がでません・・・
サンジの優しさは実際にサンジの首を絞めている
上述した通り、ワンピース界の中でも特出してその優しい性格が描かれているサンジ。
しかし、その優しさは時として、サンジの首を絞めることになります。
先ほどの例でいうと、サンジの料理で復活したクリーク海賊団のギンには手痛い一撃を食らっており、女性であるがゆえに手を出せなかったCP9のカリファにはボコボコにされ、ホールケーキアイランド編では、恨みしかない父親や兄弟達を助けようとして、仲間の命をも危険にさらしています。
サンジのように自らを犠牲にしてても他人を助けるタイプの人を、ペンシルベニア大学の組織心理学者のアダム・グラントは、自己犠牲型のギバーとして、下記のように述べています。
ギバーは自分の利益より他人の利益を優先する傾向があるので、つい自分自身の幸せを犠牲にして人を助け、燃え尽きる危険をみずから高めてしまう。
引用:アダム・グラント『GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代 』(三笠書房,2018, 258項)
鉄の掟とする騎士道やその優しさが自己犠牲を強いて、自らの身を危険にさらしているのは作中の描写を見れば明らかであり、現実の世界でも自己犠牲型のギバーは幸福度が低い傾向にあるのです。
サンジは、間違いないく自己犠牲型のギバーであり、その優しさが自らの首を絞めてしまっているのです。
サンジのように優し過ぎて他人を優先してしまう人は、自己犠牲型のギバーに陥らないように気を付けてください・・・
自分を犠牲にしてまで他人を助ける人間を自己犠牲型のギバーと呼ぶ
自己犠牲型のギバーは科学的な研究で、幸福度が低い傾向にあることが分かっている
サンジは自分の命よりも、仲間や虐待してきた家族を優先してしまう、まさに自己犠牲型のギバー
女性に盲目なサンジは女性に殺される?
サンジは無類の女性好きであるがゆえに、常に恋に盲目な状態です。そんな女性に盲目なサンジは、悪女に騙され、利用される可能性が非常に高いのです。
以下では、その理由を心理学の知見を交えて解説していきます。
恋するサンジは常に盲目
恋に落ちた人間の猪突猛進さを表したワンピースの有名な名言である「恋はいつもハリケーン」。サンジだけではなく、ルフィに恋したハンコックも使用しています。
元々は、サンジがゾロに向かって放ったセリフなのですが、サンジがいかに恋に盲目かを表しています。
ロンドン大学のフィッシャー博士とゼキ博士の研究で、恋愛中の人間は、物事を批判的に捉える働きをする「頭頂・側頭結合部」や、本能的な「不快感」を感じる「偏桃体」の働きが鈍ることがわかったそうです。
科学的に、恋は人を盲目にすることがわかっているのです。
年がら年中に美女に夢中のサンジの脳は、物事を批判的に捉えることができなくなっており、合理的な正しい決断ができなくなっているといるといえます。
それゆえに、魚人島で人魚を見て鼻血を出して死にかけた時も、以下のような呆れるセリフを吐いています。
夢叶わず生き長らえるより…人魚達をエロい目で見て死にたい
理性的で、合理的な判断が出来ているとは思えないサンジの発言。完全に盲目になっています。
恋愛中の人間は、物事を批判的に捉える働きをする「頭頂・側頭結合部」や、本能的な「不快感」を感じる「偏桃体」の働きが鈍ることが分かっており、人は恋をすると冷静な判断能力を失うのです。
女の涙を疑わない危険性
ドレスローザ編で、サンジは、ドンキホーテファミリーのヴァイオレットにボコボコにされています。
ヴァイオレットは、ドレスローザに侵入したサンジに近づき、踊り子に変装して涙を見せながら「殺してほしい男がいる」と助けを求めるをふりをしてサンジを捕まえようとします。
女好きのサンジは、案の定ヴァイオレットを信用します。その後、ヴァイオレットがドンキホーテファミリーの一員であるとわかっても、サンジは、ヴァイオレットの「涙」を信じ、抵抗もせずにボコボコにされ、「女の涙は疑わねえ」というセリフを放ちます。
連続殺人犯、いわゆるシリアルキラーとされる人間はサイコパスと呼ばれる精神性をもっており、女性型のサイコパスは「女の涙」を巧みに利用して、他人を操作しようとします。
女性のサイコパスは「弱い女」「涙を流す女」を攻撃できないという社会通念を利用し、批判する人間がまるで極悪人のように見えるアングルを演出することに長けています。
引用:中野信子『サイコパス』(文春新書,2016,194項)
実際に、ホールケーキアイランド編で、偽装結婚でサンジの暗殺を企むプリンに騙されて心を奪われたのは、プリンの「女の涙」を利用した演技によるものでした。詳しくは下記をご覧ください。

「女の涙」を巧みに利用して他者を操作しようとする女性が実際に存在しており、サイコパス性を感じる女性にはむやみに近づかないのが安全なのです。
女の涙を無条件で疑わないサンジは、プリンのようなサイコパス女性に殺されてしまう危険性があるのです・・・
サイコパス性の高い女は、「女の涙」を利用して、他人を操る傾向がある。
女の”ウソ”を許すことの危険性
エニエスロビー編で、ロビンが麦わらの一味を抜けようとした際にサンジは、「男なら、女のウソは許すもんだ」とチョッパーに語っています。
普通にカッコいいセリフですが、女性の嘘には危険な精神障害が潜んでる可能性があるのです。
人格性障害の一種である、演技性パーソナリティ障害は、必要以上に周囲からの注目を求めて、演技的な振る舞いをして周囲を誘惑・挑発しようとする性向が強くなる精神疾患です。
演技性パーソナリティ障害には、虚言症の特徴があり、嘘の話を作り出して自分に注目を集めようとします。
演技性パーソナリティ障害は男性よりも女性に多いとされています。女のウソを盲目的に許すことは、重大な精神疾患を見逃す危険性もはらんでいるのです。
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身を滅ぼしてでも騎士道を貫く、一貫性にこそサンジの魅力がある
以上述べてきたとおり、サンジの優しさや紳士さの根底にある騎士道が、サンジの身を危険にさらしているといっても過言ではないのです。
しかし、サンジの魅力は、身を滅ぼすとわかっていても、それでも女性を全力で求める、その行動の一貫性にあるといえます。
米国を代表する社会心理学者のロバート・B・チャルディーニは、一貫性のある人間が魅力的に見られるとしています。
言行一致している人は、人格的にも知的にも優れていると考えられるのがふつうです。一貫性こそ、論理性、合理性、安定性、そして誠実さの核心をなすものなのです。
引用:ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』(誠信書房,2014,100項)
例え、身を滅ぼすことがわかっていたとしも、騎士道を貫くその一貫性にこそサンジの魅力があるといえます。
「死んでも女は蹴らん」というサンジのセリフにはその一貫性の強さを顕しており、サンジの魅力が集約されている名言だと個人的に思っています。
