ワンピースの「黒ひげ」こと、四皇マーシャル・D・ティーチ。
強かに時代の頂点を狙う黒ひげは、作中で数々の名言を残しており、その名言たちは、このストレス社会を生き抜くうえで、心理学的にも非常に本質をついた名言ばかりなのです!
本記事では、黒ひげの名言に心理学的な根拠を加えて解説することで、ストレス社会を生きる上で重要な知恵をお届けいたします!
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目次
強かに頂点を狙う!黒ひげ・マーシャル・D・ティーチとは
最強クラスの能力をもつラスボス候補
黒ひげ・マーシャル・D・ティーチは、黒ひげ海賊団の提督で、懸賞金は作中でもトップクラスの22億4760万ベリーを誇ります。
黒ひげの能力は謎に包まれており、本来は一人一つしか食べられない悪魔の実の能力を二つ保有しています。一つは、引力の力であらゆるものを闇に引きずり込む「ヤミヤミの実」、もう一つが白ひげより奪った、最強の破壊力をもつ地震の力「グラグラの実」です。
四皇の名に恥じぬ最強クラスの能力を誇り、ワンピース界ではエースとの因縁もあり、ルフィのラスボス候補としてもその名前が挙がるキャラクターです。
強かでずる賢い性格で頂点を狙う
黒ひげは、非常に強かでずる賢い側面を持ち合わせています。
元とは白ひげ海賊団の一員だった黒ひげは、ある企みをもって白ひげ海賊団に身を置いていました。それは悪魔の実シリーズでも最強と言われる「ヤミヤミの実」を手に入れることでした。
最強の白ひげ海賊団に身を置いていれば、「ヤミヤミの実」と巡り会う可能性が高いという算段でした。また、白ひげという巨大な傘の下に入ることで機が熟すまで、自分自身が必要以上に目立つことを避けていたのです。
そして四番隊隊長のサッチを殺し、狙い通りに「ヤミヤミの実」を手にした黒ひげは、白ひげ海賊団を抜け、自らの旗を掲げて頂点を狙いにいきます。
黒ひげは現在の四皇のポジションにつく前に、王下七武海の一員であった時期があり、これにも裏の意図がありました。それは、大監獄インペルダウンに幽閉されている凶悪海賊たちを仲間に引き入れるためでした。王下七武海の権限を手にすることで、合法的にインペルダウンに侵入したのです。
狙い通りに、インペルダウンに幽閉された海賊たちを仲間に引き入れることに成功すると、王下七武海を抜け、現在の地位にまで上り詰めます。
- 黒ひげは、自らの目的のためにあらゆるものを利用する強かさをもち、また戦略的に機会を伺い物事を進めるなど策略にも長けた男です
- 目的のために合理的かつ冷酷に行動する黒ひげの姿からは、成功者型のサイコパスと同様の特徴がみられます。成功者型のサイコパスについては下記をご覧ください。

黒ひげの名言を心理学的に考察!メンタルが超強くなる珠玉の名言
黒ひげは非常に強かで策略家なキャラクターです。そんな黒ひげは非常に合理的で冷静に世の中を見つめています。そんな黒ひげの名言からは、現在のストレス社会を生き抜くために重要な、メンタルを強くするための多くの知恵を学ぶことができます!
以下では、黒ひげの名言を心理学を交えて解説して、メンタルを強くするために必要な知識を併せてお届けします!
黒ひげの名言:「笑われていこうじゃねェか!高みを目指せば拳の見つからねェ ケンカもあるもんだ」
引用:『ONE PIECE』225話より (C)尾田栄一郎/集英社
ワンピースの225話に登場した名言です。
空島に関する情報収集をしていたルフィ達は、空島という夢物語の存在を信じない、現実主義的な考え方をするベラミーたちに馬鹿にされ、笑いものにされたあげく、殴られるだけ殴られて退散するシーンで、黒ひげがルフィたちに投げかけた言葉です。
この黒ひげの名言から学べることは、他人の目を気にせず自分の理想を追いかけることの大切さ、周囲からの嘲笑や否定に喧嘩を売るのではなく、そんなものは無視して笑われながらも自分の理想を貫くことの大切さです。
勇気の心理学ともいわれるアドラー心理学では、他社の評価や他人からどう思われるかどうかは「他者の課題」であり、自分自身の心から分離して一切気にするできではないとしています。そして自分自身ができる選択「自分の課題」のみに集中し、自分自身の課題には誰一人として介入させるべきではないとしています。
他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない。これは具体的で、なおかつ対人関係の悩みを一変させる可能性を秘めた、アドラー心理学ならではの画期的な視点になります。
引用:岸見 一郎、古賀 史健『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社、2013,150項)
ワンピースの世界に限らず、夢や理想は時に人に否定され、馬鹿にされるということは往々にして起こりえます。より高みを目指す場合は、他人から理解し難いような選択をする時もあるでしょう。
そんな時に、他人から馬鹿にされても、それは他者の課題であり、あなたが気にすることではないのです。自分自身がどうしたいか?自分自身がとるべき最善の道は何か?という「自分の課題」のみに集中しましょう。
周囲の目など気にせず、自分自身の理想を追いかけることの大切。
勇気の心理学といわれるアドラー心理学では、周囲からの反応は「他者の課題」であり自分自身の心から分離すべきとしている。
ストレスの大半は対人関係の悩みであり、「他者の課題」を分離することで、他人からどう思われるかを気にしなくなりメンタルが強くなる。
黒ひげの名言:「やめときな 正義や悪だと口にするのは!!この世の何処を探しても答えはねェだろ」
引用:『ONE PIECE』543話より (C)尾田栄一郎/集英社
543話から、合理的な思考をもつ黒ひげらしい名言です。
インペルダウン編で正義を語る副署長ハンニャバルを、インペルダウンに現れた黒ひげが叩き潰したときの名言です。
正義や悪の定義は、立場によって変わりうるものであり、絶対の正義、絶対の悪というものもこの世には存在しえないものです。
決して答えのでない禅問答のような思考を繰り返すことを「反芻思考」といい、堂々巡りを繰り返す反芻思考は脳に大きな負荷をかけて、うつ病の原因にもなり得る危険な行為なのです。
何か悩んだりしている時は、黒ひげの先の名言を思い出して、「答えの出せる問題か?」と問いかけて、答えのないような問題であれば、悩むのではなく行動することを優先するとよいでしょう。
答えのでないような思考を何度も繰り返してしまうことを、「反芻思考」という。
反芻思考は脳に大きな負荷を与えて、うつ病など精神疾患の原因となり得る。
黒ひげの名言:「無駄だとは言わねェ この世に不可能という事は何一つねェからな」
引用:『ONE PIECE』544話より (C)尾田栄一郎/集英社
544話から、こういった敵ながらもポジティブな名言も残しているのが、黒ひげというキャラクターの魅力の一つです。
インペルダウン編にて、エースを助けに行こうとするルフィに放った名言です。エースが処刑されるマリンフォードには海軍の総戦力が控えており、エース奪還はほとんど不可能といえます。しかし、黒ひげは、エースの奪還にかけるルフィの行動を否定しません。
これは先ほどの、「笑われて行こうぜ」という名言を放った、他人の無謀な理想や夢を馬鹿にしたりはしない、黒ひげらしい態度ともいえます。
この黒ひげの名言から学べることは、不可能なことは何一つないと考える「マインドセット」の大切さです。
スタンフォード大学の心理学の権威であるキャロル・ドゥエックは、20年の研究を通して、状況は自分の努力次第で変えられるという「しなやかなマインドセット」をもつことが人生の成功に必要不可欠としています。
大きな目標や夢に挑戦しようとする人は、黒ひげのこの名言を思い出して、「この世に不可能なことは何一つない」、自分自身の努力によって状況は変えられると信じましょう。スタンフォード大学が証明した、人生の成功に重要な「しなやかマインドセット」があなたの人生を変えてくれるはずです。
参考:キャロル・S・ドゥエック (著), 今西康子 (翻訳)『マインドセット「やればできる! 」の研究』(草思社,2016)
スタンフォード大学のキャロル・ドゥエックは20年の研究で、自分自身の努力によって状況を変えられると信じることを「しなやかマインドセット」といい、人生の成功に大きく寄与するとしています。
黒ひげのこの名言はまさに「しなやかマインドセット」を表しているといえる。
「死ぬも生きるも天任せよ 恐れた奴が負けなのさ!次の一瞬を生きようじゃねェか!!」
引用: (C)尾田栄一郎/集英社
549話で、インペルダウンの署長であるマゼランの毒にやられたが、雨のシリュウに運よく助けられた際に出た名言です。
「死ぬも生きるも天任せよ」という箇所は、先ほど述べた「正義と悪を考えることが無駄」と切り離した、黒ひげらしい合理的な考え方といえます。自分がコントロールできない「生き死に」の問題は天に任せてしまって悩まないというのは、不要な悩みを捨てる合理的な考え方です。
将来の起こりうる「生死の問題」を考えるのではなく、「今この瞬間を生きよう」という考え方は今流行のマインドフルネスに通じる考え方です。マインドフルネスは、変えられない過去やありもしない未来に不安になるのではなく、「今この瞬間」の感覚に意識を集中させることです。
マインドフルネスを行うとき、私たちは思考に囚われず、世界と直接つながる。自分の判断、不平、批判などは、行きかう自動車のように来て去るがままにさせ、現在の瞬間に完全に集中する。
引用:ラス・ハリス『幸福になりたいなら 幸福になろうとしてはいけない』(筑摩書房,2015,166項)p166
黒ひげの合理的かつ、いまこの瞬間を生きようとする思考は「マインドフルネス」に通じる部分があり、マインドフルネスを実践することは不安の軽減やうつ病の改善にも効果があるとされています。
参考:マインドフルネス認知療法は抗うつ剤と同じレベルでメンタルに効くかも
過去を悔んだり、未来に漠然とした不安持つ人は、黒ひげの名言を思い出して、今この瞬間に集中する「マインドフルネス」を実践するとよいでしょう。
今この瞬間に集中することを「マインドフルネス」という。
「マインドフルネス」は不安を取り除いたり、メンタルを強くする効果がある。
「死ぬも生きるも天に任せよ」は無駄な悩みの切り離し、「次の一瞬を生きよう」はマインドフルネスに通じる考え方
黒ひげの名言:「人の夢は!!終わらねェ!!!」
225話の名言。黒ひげの名言の中で、最も有名な名言かもしれません。
空島編で、夢を追いかける海賊の時代は終わり、新時代が来るとするベラミーたちに、空島の存在を探るルフィやゾロ達が笑いものにされた際に、黒ひげが放った名言です。
人は現状に不満をもつ生き物という研究があります。
現在の幸福にはいずれ慣れて飽きてしまい、同時に過去を美化しがちという人間の性質に拠るものと言われています。
つまり人は常に現状に不満をもつからこそ、理想や夢を描き続け、そういった人の思いがこの人間社会を発展させてきたといえます。
人間は、生来、夢や理想を描き続ける生き物なのです。
ある意味で、この黒ひげの名言は、科学的にも的を得ているいえます。
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まとめ
黒ひげの名言から得られる人生訓をまとめると以下になります。
- 他人からどう思われても気にしない。他人の評価や感情は「他社の課題」として切り離すこと
- 正義や悪など、悩んでも答えがでない問題は「くだらねぇ」と切り捨てる
- この世に不可能なことはないという「しなやかマインドセット」をもつこと
- 変えられない過去や、ありもしない未来を気にするのではなく「今この瞬間」を生きること
人に笑われるような高みを目指す方や、他人の目を気にせず自分らしく生きたいと考えている方は、ぜひ黒ひげの名言を座右の銘として生きてみてはいかがでしょうか?