-デスノート×心理学

【デスノート】夜神月の名言を心理学的に考察!クズすぎる本性を暴く!

引用:(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ

数々の名言や名シーンを残してきた、デスノートとの主人公夜神月。

2020年に村井良大が夜神月役としてミュージカル化するなど、連載終了してから10年以上経っても、その人気は今なお健在。

そんな人気キャラクター夜神月について、その作中での名言を具体例として挙げつつ、心理学の知見を用いて、その本性に迫ってみようというのが本記事の狙いです!

管理人
管理人
今回の記事でポイントになってくるのが、サイコパスマキャベリストナルシストという臨床心理学で悪の3大気質ダークトライアドと呼ばれる反社会的人格です。夜神月はなんとこの悪三大気質をすべて備えたキャラクターだったのです・・・

本記事を読めば、夜神月の基本から、そのヤバいサイコキラー気質まで、余すことなく理解することができるので、是非最後までご覧ください!

本記事で学べる事
  • 心理学的にみる夜神月のヤバすぎる性格
  • 悪の3大気質であるダークトライアドについて
  • 夜神月が作中で駆使した心理テクニック

目次

夜神月とは?

週刊少年ジャンプにて連載されていた『DEATH NOTE』の主人公。

容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能という完璧超人。父親の夜神総一郎は警察庁幹部ということもあり、真面目で正義感が強い。母親(夜神幸子)は専業主婦で3歳下に妹(夜神粧裕)がいる。

その非凡な才能ゆえに、退屈な日常にうんざりしていた夜神月が学校の校庭で、名前を書いた人物を殺すことができる死神のノート(デスノート)を拾うところから物語が始まります。

夜神月の名言を心理学的にみる

夜神月の作中の名言を心理学的に考察をして、夜神月の性格に迫っていきます!

夜神月の名言①:僕は新世界の神となる!

夜神月の作中屈指の名言といえばリュークに始めて出会った時に放った「新世界の神となる」です。高らかに神への志向を宣言し、自らの大量殺人を「新世界の創造のため」と正当化していきます。この目標の明確化・宣言は心理学でいう「コミットメントによる一貫性の法則」として説明することができます。

ひとたびを決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と、自分の内からも外からも、そのコミットメントと一貫した行動をとるように圧力がかかります。そのような圧力によって、私たちは自分の決断を正当化しながら行動するようになります。

引用:ロバート・B・チャルディーニ 『影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』(2014,97項)

新世界の神となる」と一度コミットメントした夜神月は、一貫性の法則に沿って、自らの大量殺人を正当化していき、サイコキラーへの道をまい進していくことになるのです

自らの目標や信念を公言すると、一貫性の圧力が働き、目標や信念へのコミットメントが高まる。一貫性の圧力は自らの決断を正当化させる効果がある。

夜神月の名言②:世の中腐ってる 。腐ってる奴は死んだ方がいい。

夜神月が新世界の創造を目指した動機の一つがこの名言に表れています。

この夜神月の平和な世界という目的のためには大量殺人も辞さない冷酷さは、目的のためであれば、どんな非道徳的なことでも実行に移せる反社会的な人格であるマキャベリスト性がよく出ている名言といえます。

マキャベリスト・・・「君主論」を書いたイタリアのニッコロ・マキャヴェッリによって提唱される。目的のためならどんな手段も選ばず、平気で人を騙して利用する、悪の3大気質ダークトライアドの一つ

夜神月の名言③:必ず探し出して始末してやる!

テレビ越しにLから宣戦布告をされた際の名言です。

負けず嫌いな夜神月の性格がよくわかるシーンですが、煽り耐性が低く相手の挑発に乗ってしまいやすいのは数少ない夜神月の弱点です。

夜神月の名言④:僕ならできる

夜神月がよく自分に言い聞かせている言葉。ポジティブな自己暗示をかけて、難しい局面への集中力を高める名言。

これは心理学で「意欲的セルフトーク」といい、ガッツが欲しい時などに有効な心理テクニックです。

参考:「自分に話しかける」だけで運動のパフォーマンスが簡単にアップする

夜神月の名言⑤:くそ、やられた!!

「L」に先手を打たれたて、家に帰ってきて悔しさを露わにした際の名言。プライドの高さや、冷静さを欠いて感情的になる一面をもつ夜神月。常に感情が一定の「L」と大きな違いです。

夜神月の名言⑥:僕は 犯罪者のいない理想の世界をつくる。そして、そこの神として長く君臨するんだ

死神の目と引き換えに半分の寿命を交換する取引を提案された際の名言。「長く君臨する」という夜神月の自己顕示欲が強く表れています。

平和な世界という建前の裏に見える、夜神月のドロドロとした本音が見えます。

この名言にみる自己顕示欲・支配欲の強さは、反社会的人格の一つ「ナルシスト」の特性と一致します。

ナルシスト・・・悪の3大気質ダークトライアドの一つ。自己顕示欲、支配欲の強さ、自信過剰、自己中心性などの特徴をもつ。

夜神月の名言⑦:安心して…もしも父さんに何かあっても、必ず僕がキラを処刑台に送る。

自分が「キラ」であるのに、ここまで白々しいセリフを肉親である父親に言ってのける演技力はさすがです。

人を欺く演技力が夜神月の大きな武器の一つです

サイコパス性の高い人間は、自己演出能力が高く、他人を操作するためには、平気で嘘をついて相手の心を動かすような臭いセリフを吐くのです。

この夜神月のセリフは、そのサイコパス性がよく表れているといえます。

サイコパス・・・悪の3大気質ダークトライアドの一つ。共感性や良心の欠如、平気で他人を傷つけ、利用するなど、連続殺人鬼によくみられる性格気質。マキャベリスト同様に、平気で嘘をついて他者を操ろうとする。

夜神月の名言⑧:父さん!父さん!死ぬなバカヤローッ

父親の死に目に親思いの息子を演じる夜神月。内心では、何とかメロの名前をノートに書かせて殺させようとする、親父の死に際でもキラとしての人格を優先する。さすが新世界の神。

これも上述のサイコパスの演技体質がよく表れている名言といえます。

夜神月の名言⑨:キラだから

キラ逮捕に迫る情報を持つ、南空ナオミから言葉巧みに本名を聞き出し、ノートに名前を書き終えて勝利を確信した時の名言です。

勝利を確信したら、勝宣言ををしないと気が済まない、ナルシスト的自己顕示欲の強さがうかがえます。

夜神月の名言⑩:女を殴りたいと本気で思ったのは生まれて始めてだ

弥 海砂の奔放な行動に業を煮やした夜神月のモノローグ。基本は女子に手を挙げることがない紳士であるが、今回ばかり限度を超えた怒りを覚えたのでしょう。

夜神月はロジックを外れて、感情で動くものへの対処が苦手です・・・女心は特に・・・

夜神月の名言⑪:計画通り

計画通りにデスノートを取り戻してた時の勝ち誇った名言。

デスノートを取り戻すまでは、ノートに関する記憶は消えていて、善良な夜神月としてLと共にキラを捜査をしていました。その時の夜神月は主人公然としていて、澄んだ瞳や正義感にあふれた行動をみせますが、ノートを取り戻したことで完全に人相も変わって悪人に戻りました。

何手も先を読んで計画を練る策士らしい名言です。

夜神月の名言⑫:いや、それが彼女は僕のパートナーとしては知性が足りなくて

高田清美を口説く際に、彼女の弥海砂を下げて、東大卒である高田清美の知的な点を褒めて自尊心をくすぐる夜神月の口説きテクが炸裂した名言です。

相手の自尊心をくすぐるのは心理学的にも有効な手段であり、夜神月は相手が自分のどのポイントにプライドをもっているのかを理解し、その点を巧みに刺激しています

夜神月の人心掌握術については、下記をご覧ください。

夜神月の本当のスゴさは「人を動かす力」心理学的に解説!夜神月がLやニア、メロを苦しめたのはデスノートの力だけではなく、彼に備わった天性の人を操る力にあります。 作中でみせる夜神月の社交...

人に頼みごとをするときは、相手の自尊心を刺激すると、要求をのませやすくなる。

夜神月の名言⑬:ぼくはその新世界の神に 君は女神になるんだ

キラを崇拝する高田清美に自分がキラであることを明かし、自陣に引き込むための甘ーい誘い文句です。

自尊心をくすぐる(女神になるんだ)、目標を共有する(一緒に新世界を作る)など、人心を掌握するためのテクニックが巧みに盛り込まれています。また端正なルックスからくるハロー効果も説得力を高めています。

人を説得するときは共通の目標や、共通の敵を作ると、仲間意識が生まれより相手を動かしやすくなる。

夜神月の名言⑭:ニア 僕の勝ちだ

夜神月の十八番ですね、勝利を確信した際の発せられた名言です。

上述の南空ナオミへの勝利宣言と同様です。南空ナオミの時が大学生の時で、今回は警察庁に入省していた時です。学生の頃から変わらずに自己顕示欲の強い夜神月です。

結局、この勝利宣言が自白となってしまい、言い逃れできない状況に追い込まれたのは何とも皮肉です。。

こちらの名言も、夜神月のナルシスト性をよく表しています・・

夜神月の名言⑮:言ってもわからぬ馬鹿ばかり・・・

キラとしての正体がバレて、苦し紛れにキラの必要性を雄弁に訴えて最後の説得を試みたが、無駄に終わった時に放たれた名言。

自分以外のほとんどをすべてを見下している、自信過剰・プライドの高い夜神月の性格が伺える名言です。

高すぎる自信は攻撃的で差別的な傾向を強め、長期的な幸福感を奪うという研究もあり、現実の世界においても自信過剰は弊害しかありません。
参考:「自分に自信を持て!」はデメリットのほうが大きい

夜神月の名言⑯:うわーーーーーっ死にたくない!!逝きたくないーーーーー

キラの無様な最後である。悪役に相応しい無様な死にざまは読者に衝撃を与えました。

あれだけ大量に人を殺してきた夜神月も、自分自身の死に対する覚悟はできていなかったのでしょう。自分自身の過ちを悔い改めるなど改心や後悔は一切見られず、自らの生に最後までしがみつこうとする利己的で、ある意味人間臭い夜神月がよく顕れています。

管理人
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無様な姿を晒して死んだ夜神月。夜神月は主人公でありながらヒーローではないのです。

夜神月の名言にみる夜神月の性格特性

上述の夜神月の名言の心理的考察をまとめて、夜神月の性格特性を解説していきます。

目的のためなら手段を選ばないマキャベリスト性

上述の「世の中腐ってる 。腐ってる奴は死んだ方がいい。」の名言にみられるように、犯罪のない平和な世界を創るためには、大量殺人という冷酷な手段も実行に移せてしまうなど、目的のためなら手段を選ばない夜神月の行動には、強いマキャベリスト性が見て取れます。

マキャベリストは、平気で他人を操り・利用する精神性を持っており、夜神月は、作中において、弥海砂や高田清美など、自分に好意を寄せる女性を利用するために、甘い言葉で語り掛けて、意のままに操作しようとしています。

参考:マキャベリスト:目的のためには手段を選ばない

良心や共感性が欠如したサイコパス性

人を殺したり、他人を利用しても何とも思わない性格は、恐怖や不安、共感性が欠如した人格であるサイコパスとも一致します。

夜神月の殺人性はストーリーが進むに連れてエスカレートしていき、恋人の弥海砂や、妹の夜神粧裕の殺害も検討するほどになります。

さらに父親の死に際しても、その死を悲しむというより、その死を利用して、メロを殺そうとするなど、共感性や思いやりといった感情もなくなっており、サイコパスの特徴とよく一致します。

夜神月のサイコパス性については、下記でより詳しくまとめていますので是非ご覧ください!

完全にサイコパス!デスノート「夜神月」がみせるサイコパス性とは近年、サイコパスの研究が進み、脳の構造からもサイコパスの特性が明らかになってきました。 科学研究が明らかにしてきたサイコパスの行動...

強い自己顕示欲や支配欲がむき出しのナルシスト性

「言ってもわからぬ馬鹿ばかり」というセリフから見られる他人を見下すプライドの高さや、
事実上の自白となった「ニア・・・僕の勝だ」という名言にみる自己顕示欲の強さ、そして「新世界の神として長く君臨する」という支配欲は、ダークトライアドの一つであるナルシストと一致します。

ナルシストは、謙虚さや慎み深さを欠き、自分を誇示したがり、支配欲が強いという特徴をもち、まさに神として君臨したいと考える夜神月の性格にと一致します。

夜神月のナルシスト性は、彼が敗因する大きな原因となりました。下記記事では、夜神月の敗因について心理学的に考察していますので、併せてご覧ください。

夜神月の敗因は「ナルシスト」という悪の人格障害のせい!?心理学で解説!死神のノートであるデスノートを駆使して、犯罪者のいない「新世界」を創造しようとした夜神月。 天才的な頭脳や巧みな人心掌握術、そして...
管理人
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少年漫画の主人公が悪3大気質ダークトライアドを備えているとかヤバすぎですね・・・

煽り耐性が低く感情的になりやすい

「必ず探し出して始末してやる!」という名言にみられるように、夜神月はプライドの高さゆえに、煽り耐性が低く、挑発に乗りやすい性格をしています。

作中初期では、テレビ越しの「L」による煽りに耐えられず、それがフェイクだとも考えずに画面上の「L」の殺害を実行したことで、関東圏内にいることがバレてしまうという失態をやらかします。

この点が常に感情が一定で冷静な「L」との大きな違いといえます。

まとめ

夜神月は、サイコパス、ナルシスト、マキャベリストという悪の三大気質のすべてを備えた完璧なまでのサイコキラーです。

天才的な頭脳や端正なルックス、他者を操作する巧みな人心掌握術という非常にハイスペックな人間性に加えて、殺人者としての完璧なまでの資質。

死神のノートは、正に最悪の人間の手に渡ってしまったといっても過言ではないです。

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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