今回は、煉獄杏寿郎の父親・煉獄槇寿郎(しんじゅろう)がなぜ、酔っぱらいのクソ親父になってしまったのか?
その原因となった煉獄槇寿郎(しんじゅろう)の精神を心理学の知見を交えつつ解説していきたいと思います!
煉獄槇寿郎(しんじゅろう)がダメ人間になった原因には、現実の人間社会でも往々にして起こり得る要因が含まれているので、多くの人の人生に役立つ記事になっていると思います!
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目次
煉獄杏寿郎の父・槇寿郎(しんじゅろう)とは?
槇寿郎は煉獄さんの父親で、元炎柱の地位にいた実力者です。
煉獄家は、代々の炎の呼吸を継承してきたエリートの家系で、槇寿郎も炎の呼吸を操り、炎柱まで上り詰めました。
元々は熱心に煉獄さん兄弟に稽古をつけていた、非常によき父親でありました。
しかし、ある日突如として、剣士を辞め、煉獄さんに対する修行も放棄し、酒浸りのダメ親父と化してしまったのです。
その背景には、自分の無力さに打ちひしがれた挫折と、妻である煉獄瑠火 (れんごくるか)を亡くしたという背景が大きく影響しています。その点については後述します。
そのため、煉獄さんは、たった3巻しか存在しない指南書を頼りにして、独学で炎の呼吸をマスターして炎柱まで上り詰めたのです。
煉獄槇寿郎(しんじゅろう)のダメ親父っぷり
作中で描かれた、槇寿郎の零落っぷりを紹介していきます!
ひたすら酒浸りの日々
剣士を辞めてから、家にひきこもあり、ひたすら酒浸りの日々を送っていたようです。
家に引きこもって酒浸り、基本的に布団からでない。相当にメンタルにきていることが伺えます。
メンタル疾患を患うと、多くの人が無気力になり、布団から起き上がれないという状態に陥りますが、その症状と酷似しています。
煉獄さんへの修行を放棄
上述の通り、熱心に煉獄さんを指導していた槇寿郎ですが、突如として修行を放棄してしまします。
炎の呼吸は、代々煉獄家に伝わる伝統ある呼吸です。
槇寿郎の『たった3巻しかない指南書』という発言から、指南書はそこまで充実しておらず、炎の呼吸は、代々親子間の直接の修行によって継承をしてきたと思われます。
そんな事情を槇寿郎が知らないはずもなく、それでも修行を放棄してしまった槇寿郎は、煉獄家の伝統、息子の将来すらも放棄してしまったのです。
息子の柱主任を祝いもしない
槇寿郎に修行を放棄されても、独学で炎柱に就任した煉獄さん。
父親に『柱』主任の報告をしたところ、槇寿郎は下記のような心無い言葉を送っています
柱になったから何だ くだらん・・・どうでもいい
どうせ大したものには なれないんだ お前も俺も
独学で柱まで上り詰めた煉獄さんの頑張りを、褒めるような素振りを一切みせません。
むしろ「どうでもいい」「どうせ大したものにはなれない」など、心無い言葉を投げかけます。
煉獄さんの顔を見ようともせずに・・・
死んだ息子を侮辱する
煉獄さんが、猗窩座 (あかざ)との戦闘で殉職したことを知らされた槇寿郎。
普通の父親であれば、息子の死を嘆き悲しむかと思いますが、落ちぶれた槇寿郎は下記のような言葉で侮辱します。
たいした才能もないのに 剣士などなるからだ
だから死ぬんだ!!
くだらない・・・愚かな息子だ 杏寿郎は!!
この侮辱を聞いた、炭治郎は我慢ならずに、猛抗議します。
さらに、炭治郎が『日の呼吸』の使い手と見るや、いきなり炭治郎を殴り伏せるという暴挙にでます。完全にヤバい人間です・・・
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煉獄さんの弟・千寿郎への暴力
上述の通り、炭治郎を殴り伏せた槇寿郎。
すかさず側にいた、心優しい煉獄さんの弟・千寿郎が制止に入りますが、その千寿郎を殴り飛ばします。
その様子を見ていた炭治郎がぶち切れて『いい加減にしろ この人でなし!!』というパワーワードを浴びせます。
あの煉獄さんの父親とは思えない屑っぷりを発揮する槇寿郎でした・・・
槇寿郎がダメ親父化した原因を心理学で解説!
かつては炎柱まで上り詰め、熱心に煉獄さんに稽古をつけていたよき父親が、なぜここまで落ちぶれてしまったのか?
下記では、その理由を心理学の知見を交えつつ解説していきます。
『日の呼吸』と比較してしまう完璧主義的思考
後に改心した槇寿郎が炭治郎に宛てた手紙の中で、槇寿郎は自らが落ちぶれた経緯として『自分の無能に打ちのめされていた時、畳み掛ける様に最愛の妻が病死した。』ということを語っています。
まず、『最初の自分の無能にうちのめされていた時』という点については、諸説ありますが、日の呼吸について書かれた『炎柱ノ書』を読んだことが関係しています。
その書物を読んだ槇寿郎は、『日の呼吸こそが始まりの呼吸であり、最強の御業。炎の呼吸は、あくまでその派生であり、日の呼吸の劣化版の猿真似』であると悟ったのです。
煉獄家が代々受け継ぎ、過酷な鍛錬の末にマスターした『炎の呼吸』が劣化版の猿真似だと知ってしまった、槇寿郎は大きな失望感を味わったのです。
おそらく、歴史書には『劣化した猿真似』というような表現はされていないと思いますが、槇寿郎はそのように解釈したのです。
この時から、槇寿郎は『日の呼吸に対して強いコンプレックス』を抱くようになります。
炎柱ノ書の「日の呼吸」について書かれているページをズタズタにして引き裂いている点や、日の呼吸の使い手と見るや親の仇のように炭治郎に殴りかかったことからも、そのコンプレックスの強さがわかります。
こうして、槇寿郎の判断基準がすべて「『日の呼吸』と比較して」というフィルターに切り替わってしまったのです。
炎の呼吸も十分に強いにも関わらず、最も強いといわれる『日の呼吸』と“比較して”、取るに足らないと感じてしまったのです。
だからこそ、最上級剣士の柱になった煉獄さんに対して『俺も、お前もたいしたものにはなれない』という発言につながるのです。炎の呼吸が扱えても、日の呼吸を扱える剣士に“比べれば”「(炎柱の)俺も、お前も、たしたものではない」という思考です。
また、独学で柱まで上り詰めた煉獄さんを『才能がない』といったのも、「日の呼吸を扱えない」という心理が働いています。槇寿郎にとっては『日の呼吸』に比べればすべてが無価値なのです。
こういった思考から、槇寿郎が最上志向・完璧主義的な傾向を持っていることが見て取れます。
『最強でなければ「炎の呼吸」なんてダメだ』『始まりの呼吸ではない派生の呼吸に何て価値はない』こういった最上でなければダメだという意識が無意識のうちに働いてしまっているのです。
現実の心理学においても完璧主義の考え方が非常に危険性を持っていることがわかっています。完璧主義に陥ると以下のようなデメリットが人間に降りかかります。
- ネガティブな感情に振りまわされやすくなる
- コツコツと物事にあたる誠実性が減る
- 人生における失敗が増える
メンタルヘルスの領域においても、完璧主義的な傾向がある人ほど『うつ病』などの精神疾患にかかりやすいことが分かっています。
また、槇寿郎の『比較癖』も見逃せません。
日の呼吸と常に比較し続けて、どんどん自暴自棄になっていった槇寿郎ですが、他人との比較癖がメンタルに非常に悪影響であることも心理学的にわかっています。
心理学の研究で、InstagramやFacebookなど他人との比較が顕著にわかりやすいSNSを利用している時間が、長ければ長いほど、人の主観的な幸福が減少してしまうことがわかっています。
完璧主義的な傾向、そして比較癖というダブルパンチによって、槇寿郎はメンタルを大きくやられてしまったのです。
挫折と最愛の人を失ったことによる「喪失のトラウマ」
上述の通り、『日の呼吸』の使い手と比較して、自らが無能であると凹んでいる最中に、妻の煉獄瑠火 (れんごくるか)を失ってしまったのです。
この最愛の人との死別が、槇寿郎のメンタルにとどめを刺したのです。
自らが鍛えあげた炎の呼吸も『日の呼吸』と比べれば所詮は猿真似の劣化コピー、さらに、最愛の妻も守ることができなかった。
抱えきれいないほどの大きな喪失感とともに、槇寿郎のプライドは回復が困難なほどに、ズタボロになってしまったのです。
プライドや自信を喪失していたところに、さらに最愛の妻を喪失。非常に大きな心的ストレスが槇寿郎にのしかかったのです。
こういった、親しい他者からの長期的別離、自己同一感、安心感を喪失するような経験は、いわゆる心的外傷後ストレス障害を引き起こすとされており、心理学では「喪失のトラウマ」と呼ばれます。
自己同一感とは、状況や環境に限らず「自分は自分である」という感覚、アイデンティティのような意味合いです。
槇寿郎は、自らのアイデンティティであった「炎の呼吸」に対する信頼や自信、自ら築き上げてきたものに対するプライドも失い、自分という存在やその価値を完全に見失っています。これはまさに、アイデンティティの喪失といえます。
さらに、妻という親しい他者からの死別を経験しており、完全に「喪失のトラウマ」に陥っているといえます。
参考:喪失のトラウマ
このような度重なる喪失感が、槇寿郎の心を破壊して、ダメ親父にしてしまったのです。
『どうにでもなれ効果』が発動してクソ親父に
こうして、メンタルが壊れた槇寿郎は、すべてが『どうでもいい・・・』となり、完全に自暴自棄に陥るのです。
煉獄さんの柱就任に対しても『どうでもいい・・・』と言ったのは、まさにこのためです。
心理学では、『どうにでもなれ効果(The What-The-Hell Effect)』という言葉が実際にあり、心に強く決めていたことも、一度躓くと『もうどうでもいい』となってしまう心理です。
食事制限でダイエットをしていたのに、ちょっと甘いものを食べてしまったら『今日はダイエットいっか』となって、堰を切ったように際限がなく甘いものを食べてしまうということは多くの人にある経験ではないでしょうか?
これこそが、まさに『どうにでもなれ効果(The What-The-Hell Effect)』によるものなのです。
完璧主的な傾向を持っていた槇寿郎は、挫折や喪失によって、今まで強く律していた心が崩壊し、堰を切ったように落ちぶれていってしまったのです。
完璧主的な傾向をもつほど、挫折に弱いといわれますが、その裏にはこういった『どうにでもなれ効果』という心理が潜んでいるのです。
この『どうにでもなれ効果(The What-The-Hell Effect)』はほとんど無意識のうちに行われているので、防ぐのは非常に難しいのです。
参考:良い習慣を一瞬で崩壊させる「どうにでもなれ効果」を避ける方法
酒浸りの日々でさらにメンタル悪化
挫折と喪失『どうにでもなれ効果』が発動し、自暴自棄となった槇寿郎は、飲酒によってさらに自分を追い込んでいきます。
メンタルヘルスにおける最新の研究で、飲酒は適量であっても脳に悪影響を及ぼすことが示唆されており、摂取量が増えると、うつ病などの原因となるといわれています。
ひたすら酒を飲んで、ふて寝する槇寿郎の生活は、メンタルヘルス的にも、とてつもなく悪影響なのです。
このような生活をしている以上は、メンタルが回復するどころか悪化の一途を辿ることとなります。
だからこそ、槇寿郎は、煉獄さんが死ぬまで、クソ親父であり続けてしまったのです・・・
杏寿郎の言葉で改心した槇寿郎の涙の真相
もはや再起不能としか思えない槇寿郎の惨状ですが、彼は改心することになります。
彼を改心させたのは、死んだ息子である、煉獄さんから遺言です。
死の間際、煉獄さんの遺言を聞いた炭治郎は、それを弟の千寿郎に伝えました。
千寿郎から遺言を聞かされそうになると、槇寿郎は『どうぜ俺への恨みごとだろう わかりきってる!!』といって、聞こうともしません。
この時の槇寿郎の態度からは、煉獄さんからの遺言を『聞くのが怖くて避けている』ような印象を受けます。部屋に入ってきた千寿郎を開口一番遠ざけようとしている点からも伺えます。
槇寿郎は、熱心に煉獄さんに修行をつけていた様子から、もともとは、優しく・真面目な性格であったことが伺えます。
そんな槇寿郎が、度重なる挫折や喪失を経験して、自暴自棄になり、ダメ親父となってしまった訳です。
おそらく修行を放棄したこと、息子たちに辛くあたってきてしまったことに対する『後ろめたさや』『後悔』『申し訳なさ』の念を持っていたと考えられます。(そんな気持ちもない屑なら、改心はしない・・・)
だからこそ、修行を放棄して、辛くあたった息子の本音を聞くのが怖かったと考えられます。
そんな槇寿郎に対して、千寿郎は、隙をついて煉獄さんの遺言を届けます。
一言・・・『体を大切にして欲しい』
遺言を聞いた槇寿郎の呆気に取られた顔からも、この思いやりのある言葉が、槇寿郎にとって意外なものであったことがわかります。
シンプルな一言ですが、息子に対して『後ろめたさ』『申し訳なさ』を心のどこかに抱えて、息子にはきっと『恨まれてる』『憎まれている』と思っていた槇寿郎にとって、予想外の自らを気遣うその言葉にはきっと救われたのでしょう。
槇寿郎は、生前の煉獄さんの姿を思い浮かべ、ボロボロと大粒の涙を流し、絞り出すように息子の名前を呟きます。
この時の槇寿郎の気持ちを察するに、息子に恨まれていなかったという『安心感』『救い』のような気持から、そんな心優しい息子を失ったことへの『自覚』『寂しさ』『後悔』など様々な感情が堰を切ったように湧き出ていたと考えられます。
今まで、すべてに目を背け、心を閉じてきた分、その感情の量は凄まじいものと推察されます。
心理学的にも、涙にはストレスを洗い流すデトックス効果があることがわかっています。
この大粒の涙とともに、槇寿郎は心の重荷から解放されたのでしょう。
槇寿郎に送りたい煉獄さんの名言
最後に、改心する前の、『日の呼吸』との比較、コンプレックス苛まれていた父親・槇寿郎に対して、息子・煉獄杏寿郎の名言を送りたいと思います。
胸をはって生きろ
己の弱さや不甲斐なさに どれだけ打ちのめされようと
心を燃やせ 歯をくいしばって前を向け
皆さんも大きな喪失感、挫折感を味わったときは、煉獄さんの名言を思い出して心を燃やしていきましょう!
鬼滅の刃で誰と性格が近いか心理学的に診断
心理学で最も信頼性が高いとされるビッグファイブ分析をベースに、あなたの性格に近い鬼滅の刃のキャラクターを診断します。1分以内で回答ができて信頼性が高い内容なので、是非受けて見てください!
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