鬼滅の刃

煉獄杏寿郎の名言を心理学的に考察!炎柱の遺した最強の人生訓とは?

引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

無限列車編にて、上弦の参・猗窩座 (あかざ)との激闘の末、散っていた炎柱・煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)

その活躍は短期間であるものの、生き様や言葉で、主人公・炭治郎に多大なる影響をもたらし、その熱く芯のあるキャラクター性は多くのファンを魅了しました。

今回は、そんな鬼滅の刃でも屈指の人気キャラクター煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の名言を心理学的に解釈して、人生に役立つヒントを抽出しようという試みです!

のびぃ
のびぃ
煉獄さんの名言には、人生を強く生きるためのヒントが多く隠されているので、現実の心理学の観点も交えつつ解説・考察をしてきたいと思います!
アニコ
アニコ
煉獄さんの名言は心に残るものばかりだよね・・!

燃える男!煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)とは?

引用:©吾峠呼世晴/集英社

煉獄杏寿郎(愛称:煉獄さん)は、鬼殺隊の中でも最上級剣士にあたる『柱』の一人で、炎の呼吸を操る『炎柱』です。

その強さは、柱の中でも一目を置かれており、作中屈指。痣・赫刀といったパワーアップなしで、上弦の参・猗窩座 (あかざ)をギリギリまで追い詰めるほどです。(猗窩座 (あかざ)は、痣が発言した冨岡義勇・炭治郎二人を相手取って優位に立つほどの強さです。)

煉獄さんを倒した上弦の参・猗窩座 (あかざ)の悪役としての魅力を下記で分析しているので、併せてご覧ください。

上弦の参・猗窩座(あかざ)の悪役としての魅力に迫る!最も悲しき過去を持つ鬼映画の無限列車編にも登場予定、我らが煉獄杏寿郎 (れんごくきょうじゅろう)を倒した、炭治郎にとっても因縁の相手、上弦の参・猗窩座 (あか...

煉獄家は代々「炎の呼吸」を継承してきているエリートの家系であります。

煉獄さんの父親・煉獄槇寿郎(しんじゅろう)も元炎柱で、熱心に煉獄さんを指導をしていましたが、ある日を境にして、修行を放棄して、酒浸りのダメ親父となっていきました。

その背景には、炎の呼吸への失望と、最愛の妻である煉獄瑠火 (れんごくるか)との死別がありました・・・詳しくは下記記事で解説しているので、併せてご覧ください。

なぜ!?煉獄の父・槇寿郎がダメ親父化した原因を心理学で解説!涙の真相とは?今回は、煉獄杏寿郎の父親・煉獄槇寿郎(しんじゅろう)がなぜ、酔っぱらいのクソ親父になってしまったのか? その原因となった煉獄槇寿郎...

上述の通り、煉獄さんは、幼少の頃に病で母親を失っています。母親は生前、幼い煉獄さんに下記のような教えを説いており、煉獄さんは死ぬまで母親の教えを自らの責務として守り抜いて死んでいったのです。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

そんな煉獄さんのキャラクターとしての魅力を心理学の知見を交えつつ解説したのが下記記事です。併せてご覧ください!

煉獄杏寿郎の魅力・性格を心理学で解説!カッコいい魅力の正体とは!?鬼滅の刃に登場する煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)のカッコいい魅力や性格、強さを、心理学の知見を交えつつ解説していきます。 無...

煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)の遺した名言を心理学的に解説!

それでは、煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅろう)が最後に遺した名言を、現実の心理学を交えつつ解説していきます!

老いることも、死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそ、死ぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いのだ。強さというものは、肉体に対してのみ使う言葉ではない

引用:©吾峠呼世晴/集英社

上弦の参・猗窩座 (あかざ)は、老いや死に抗うことのできない人間では、強さの「至高の領域」にはたどり着けないと語り、煉獄さんに対して鬼になるように勧めました。

鬼は、日光や頸の切断という弱点を除けば、基本的に不老不死です。猗窩座 (あかざ)はその不老不死を利用して、100年以上も強者と戦い続け、至高の領域を求め続けてきました。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

そんな老いや死から逃れられない人間の弱点を上げる猗窩座 (あかざ)に対して、煉獄さんは、その弱点こそが人間の尊さであり、そもそも強さは肉体のみでは決まらないと返答しています。

煉獄さんは、『人間の若さ・命の有限性』『人間が簡単に死んでしまうこと』に逆にメリットを見出し、肉体だけではない精神や心の強さの重要性を語っています。ポジティブな煉獄さんらしい考え方です。

煉獄さんが『死』に対してポジティブなメリットを見出しているように、実は、『死』というマイナスの概念が、逆に『人間の強さ』というメリットに転じることが心理学的に分かっています。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

心理学の研究で、人は死をほのめかされると、それが動機になってパフォーマンスが向上するという研究結果が発表されています。

スポーツ心理学の学術誌『Journal of Sport and Exercise Psychology』によと、バスケットボールの試合前に「いずれは誰もが死を迎えること」をほのめかされた選手は、そうでない選手よりもシュートの成功率が高く、より多くの得点を稼ぐことができたのです。

研究者は、人間が死を意識することでパフォーマンスが上がる理由を、有限な存在であることを自覚することで、より自分自身の存在意義や存在価値を意識し、その価値をこの世に示そうとするためとしています。

人は「死」を意識すると、本当にパフォーマンスが向上する:研究結果

のびぃ
のびぃ
つまり、死を回避できない有限な存在であるからこそ、人間はその有限さや儚さを意識し、より心を燃やして潜在能力を引き出し、パフォーマンスを向上させるのです。

煉獄さんの言う通り、強さは肉体だけではなく、こういった精神・心が大きく影響してくるのです。そういう意味では、人間は『死』というデメリットを有効活用して、精神・心を強くして、パフォーマンスを向上させることができるのです。

猗窩座 (あかざ)は、強さにおいて『死』はデメリットでしかないという趣旨のことを語っていますが、上述のように、『死』には人間の潜在能力を引き出す大いなるメリットが隠されていたのです・・・!

のびぃ
のびぃ
死ぬからこそ、死を自覚するからこそ、人間はさらに強くなるのです・・・!

皆さんも、重要な勝負の時やタイミングに、自らがいずれ必ず死ぬということを意識してみましょう。無意識のうちに自らの存在価値や意義をこの世に示そうとして、パフォーマンスが向上するはずです・・・!

俺は俺の責務を全うする!!ここにいる物は誰も死なせない!!

引用:©吾峠呼世晴/集英社

上弦の参・猗窩座 (あかざ)との激しい戦いの中で、左目を潰し、内臓を破壊され満身創痍の煉獄杏寿郎。

一方で、鬼である猗窩座 (あかざ)は、戦いの中で受けた傷も瞬時に回復するという絶望的な状況。猗窩座 (あかざ)は改めて、人間の脆さを語り、鬼には絶対に勝てないと言葉で煉獄杏寿郎を揺さぶります。

そんな猗窩座 (あかざ)に対して、自らの決意や覚悟を強めるかのように断言したのが上記の名言です。

このように周囲に対して、自らの信念や覚悟、目標を公言することを心理学では『パブリック・コミットメント』と言い、より目標達成の効果が高まるということが分かっています。

周囲に信念や覚悟を宣言することで、自らにより信念や覚悟を意識させると同時に、周りの人間による監視をつけることで、その信念や覚悟に対するコミットメントを高めるのです。(例えば、ダイエットも公表した方が成功しやすい。)

ワンピースのルフィが『海賊王に俺はなる』と公言したり、NARUTOのナルトが『まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ・・・それが俺の忍道だ』と常に口に出しているのは、まさにパブリック・コミットメントです。

引用:(C)尾田栄一郎/集英社

煉獄さんの責務とは、亡き母からの教えである『弱きものを守るのは強きものの責務』というものです。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

煉獄さんは、幼少の頃に授かった母からの教えを胸に、鬼殺隊に入って鬼と戦い続けて、最上級剣士の炎柱まで上り詰めました。

そして、死の淵に立たされた時、今一度自らを奮い立たせるように、自らの決意を固めるように、守り続けてきた信念を口に出すことでコミットメントを高めて、猗窩座 (あかざ)に向かっていったのです。

そして見事に、全員を守り抜き、責務を果たすことができたのです・・・!

引用:©吾峠呼世晴/集英社

みなさんも煉獄さんのように、信念や目標は積極的に公言していきましょう。より一層その信念や目標達成の可能性が高まります。

胸を張っていきろ。己の弱さや不甲斐なさに、どれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を食いしばって前を向け

引用:(C)吾峠呼世晴/集英社

猗窩座 (あかざ)との激闘の末、見事に誰一人として死なせずに守り抜き、自らの責務を全うした煉獄さん。

しかし、猗窩座 (あかざ)から受けたダメージは致命的で、命の火は今にも消え入りそうでした・・・

そんな煉獄さんが、炭治郎たちに遺した最後の名言です。

この言葉の冒頭、『胸を張って生きろ』というのは『どれだけ弱く・情けない自分でも、決して自己卑下をせず、堂々と生きていけ』という意味です。

これは、心理学の世界で近年注目されている『セルフ・コンパッション』という概念に近いものがあります。

『セルフ・コンパッション』とは主に下記のような考え方・心理状態を指します。

「自分に向ける思いやり、慈しみのこと。自身の強み・弱みを認め、どんな状況でもあるがままの自分を肯定できる心理状態。」

近年では、妄想的な自信を持つよりも『ありのままの自分を肯定する』ことこそが、心の安定を実現し、人生の成功に重要であるといわれています。

どれだけ己の弱さや不甲斐なさに打ちのめされようとも、自分自身を肯定し、決して自己卑下することなく胸を張って生きていくことが大切なのです。それこそがセルフ・コンパッションなのです。

のびぃ
のびぃ
日の呼吸に対するコンプレックスに打ちのめされてダメ親父と化した、煉獄さんの父・槇寿郎 (しんじゅろう)に聞かせたい名言です・・・

後半部『心を燃やせ』という言葉は、煉獄さんの代名詞とも言える言葉で、炭治郎に大きな影響を与えました。

『心を燃やせ』というのはやや抽象的な言葉ですが、『心を燃やせ』の後に続く言葉で『歯を食いしばって前を向け』と語っていることからも、その意味するところは『決して諦めない・不屈の心を持て』ということでしょう。

心理学においてこの大いなる困難や挫折に直面しても『諦めない・不屈の心』を持つことをグリットなどと呼び、目標・目的達成において非常に重要であるとして近年注目を集めています。

グリットの提唱者である、ペンシルベニア大学心理学教授のアンジェラ・ダックワースは、大いなる困難や挫折に直面しても、決して諦めない『グリット』こそが、才能よりも大事だと語っています。

実際に、鬼滅の刃の本編クライマックスで、炭治郎が鬼舞辻無惨と相対した際、圧倒的な実力差から何度も絶望的な状況に追い込まれます。

しかし、煉獄さんの『心を燃やせ』の言葉を思い出すことで、自らを奮い立たせ、無惨という大いなる困難を前にしても、諦めず、屈することなく立ち向かっていき、徐々に無惨を追い詰めることがでました

つまり『心を燃やせ』という言葉を自分に言い聞かせる行為には、『諦めない・不屈の心・勇気』を呼び起こさせる効果があるのです。そして、その心が粘り強さを生み、勝利を手繰り寄せるのです。

また、この自らを鼓舞する言葉を語り掛ける炭治郎の行為は『セルフ・ペップトーク』といって、テニスプレイヤーの大阪なおみさんも実践する、スポーツ界でも広く知られたモチベーションアップのテクニックです。

引用:©吾峠呼世晴/集英社

みなさんも、大いなる困難や挫折に直面した際は、『心を燃やせ』と唱えましょう。そうすることで炭治郎と同様に『諦めない・不屈の心』が皆さんに宿り、歯を喰いしばって前を向く力をくれます。

まとめ

いかがでしたでしょう?

煉獄さんの名言には、過酷な人間社会を生きる上で非常に重要なヒントが隠されているのです。

人生に躓いたときは、ぜひ煉獄さんの名言を思い出して、歯を食いしばって進んでいきましょう!

管理人
のびぃ
早稲田大学卒。大学時代、新世紀エヴァンゲリオン・攻殻機動隊・風の谷のナウシカを身体論的に論じた論文とか書いたり、アニメをテーマにした授業を喜んで履修してました。 ハード過ぎる職場でメンタル病んだのをキッカケに心理学にのめり込む。元来のアニメ好きが高じて、アニメを通して人生に役立つ心理学を学ぶアニメンタリズム運営しています!アニメキャラ考察を楽しみつつ、心理学の智識も学べる一石二鳥系のメディア。
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