おばみつの愛称でファンに愛される鬼滅の刃一のカップリング、恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)と蛇柱・伊黒小芭内 (いぐろおばない)。
今回は、恋多き・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)がなぜ、伊黒小芭内 (いぐろおばない)を好きになったのかを恋愛心理学を交えつつ考察していきたいと思います!
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目次
恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)とは?
甘露寺蜜璃(かんろじみつり)は鬼殺隊の最上級剣士の『柱』の一人で、恋の呼吸を操る『恋柱』です。
その性格は、天真爛漫。喜怒哀楽が表に出やすく非常に表情が豊かです。殺気がギラギラした『柱』たちの中でも、その明るい太陽のようなキャラクター性は、非常に周囲を和ませています。
実際に、甘露寺の明るい性格を、伊黒さんや師匠にあたる煉獄さんは評価しており、伊黒さんは、この甘露寺の太陽のように明るい性格にも惹かれています。
また、柱合会議で初登場した際は、一人孤独に佇む・冨岡義勇、ネチネチとした伊黒小芭内、傷の増えた・不死川など、ほぼ『柱』全員にドキドキしている節があり、非常に恋多き性格をしています。
特異体質がコンプレックス
鬼殺隊に入る前は、結婚を第一にしていた女の子でした。
しかし、お見合いの中で、自分自身の怪力・大食い・奇抜な髪色などの個性をお見合い相手に馬鹿にされたことがり、この個性を隠さずに「自分らしく人の役に立ちたい」という思いから、鬼殺隊に入った経緯がありました。
また、『柱』になった理由を炭治郎に尋ねられた時は、『添い遂げる殿方を見つけるためなの!!』というおどろきの発言をしています。
甘露寺蜜璃(かんろじみつり)いわく、『自分より強い殿方が好きだが、中々出会えないから自分も柱になった』という・・・
甘露寺の魅力については下記の記事でより詳細に分析していますので、併せてご覧ください。
蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)とは?
伊黒さんも、甘露寺と同じく『柱』であり、蛇の呼吸を操る『蛇柱』です。
甘露寺自身も『ネチネチ』していると表現している通り、性格は比較的陰湿で暗く、特に鬼のこととなると強い憎しみや嫌悪の感情を向けます。
柱合会議で初登場した際、鬼になった妹の禰豆子 (ねずこ)を連れた炭治郎の処罰を進言したり、肘で炭治郎の体を押さえつけて痛めつけるなど、中々に性格の悪さが滲みでていました。
伊黒さんの魅力を下記記事で詳細に解説しているので併せてご覧ください!
伊黒さんの悲しき過去
伊黒さんがネチネチとした性格になったのには、伊黒さんの過去に原因がありました。
伊黒さんの家系は、蛇鬼が人間を殺して得た金品で暮らし、その代わりに赤子が好きな蛇の鬼に、自分たちの赤子を生贄として捧げる呪われた一族でした。
伊黒さんは、滅多に男子が生まれない家系の中で、珍しく生まれた男子であり、またオッドアイという左右非対称の眼の色をしているなど、珍しい特徴をしていたために蛇鬼に気に入られ、成長して食べる量が増えるまで、座敷牢で監禁されていました。
当時の炎柱に助けられるなどして、何とか座敷牢から逃げ出した伊黒さんでしたが、伊黒さんの脱走で、蛇鬼が怒り、多くの者が犠牲になりました。
その後、生き残った従姉妹に下記のような言葉を投げかけられ、生き残ったことに対して猛烈な罪悪感を抱くようになります。
「あんたのせいよ あんたが逃げたせいで皆殺されたのよ!! 五十人死んだ! あんたが殺した! 生贄のくせに!! 大人しく喰われてりゃ良かったのに!!」
このような経緯もあり、伊黒さんは、自分は呪われた一族の出で、血はとことん穢れており、尚且つ、一族を犠牲にして生き残った存在という負い目を強く感じていました。
だからこそ、自分自身は嫌われて憎まれて当然の存在という認識があり、それが周囲を寄せつけない暗く陰湿とした雰囲気を生み出しているのです。
また、甘露寺に対しても、無惨を殺して血を浄化させて、生まれ変わってでなければ、君の隣にいる資格はないという趣旨の発言をしています。
甘露寺に一目ぼれ!
鬼滅の刃の公式ファンブックによると、伊黒が甘露寺を見た瞬間、可愛すぎて度肝を抜かれた!と一目惚れしたそうです。
さらに、『あの日出会った君が、あまりにも普通の女の子だったから俺は救われたんだ』といっている通り、甘露寺の他の『柱』とは異なる「普通の女の子」なところにも惚れたのです。
上述の通り、伊黒さんは生まれてから、人間の闇・鬼の強欲にさらされて生き続けてきました。
その中で、穢れた血をもつ自分自身を嫌悪して、やり場のない怒り・憎しみを鬼狩りに向けて生きてきました。
そんな伊黒さんだからこそ、太陽のような明るく天真爛漫な甘露寺の人間性、その可愛らしいルックス、自分とは縁遠い「普通」の女の子というところに、強く惹かれたのです。
普通とは縁遠い人生を歩んできた、伊黒さんが『柱』らしからぬ「普通の女の子」である甘露寺の前であれば、「普通の青年」になれたのです。
甘露寺の明るい性格は、伊黒さんの暗く陰湿な人生に差し込んだ一筋の光といっても過言ではないのです。
恋多き甘露寺蜜璃はなぜ伊黒小芭内を好きになった?
上述の通り、伊黒さんが、甘露寺を好きになったのは、そのカワイイルックスに、普通の女の子であったというのが要因となりました。
では、柱になった理由を『一生を添い遂げられる殿方を探すため』と豪語していた甘露寺は、なぜネチネチした伊黒さんを選んだのでしょうか?
その理由を、現実の恋愛心理学を交えて考察していきたいと思います!
伊黒さんは強く・頼りになる男
甘露寺は、元々『自分よりも強い殿方が好き』と言っている通り、甘露寺の結婚条件の一つとしては、「自分より強い」という点が挙げられます。
甘露寺は『柱』であり剣士としての実力もさることながら、筋肉密度が常人の8倍という特異体質による怪力の持ち主という非常にパワフルな女の子です。
それゆえに、甘露寺よりも強い殿方は、それこそ『柱』でなければありえないでしょう。
女性は、安全に子育てをするために本能的に『強く頼りになる男性』を求めます。現代においては、肉体だけではなく経済力も同様に評価の指標になってきます。
甘露寺の関していえば、特に、過去のお見合いにおいて自分自身のコンプレックスを指摘されており、その点を気にせず自分らしく振舞える相手が良いと考えるのは当然でしょう。
その中で、自分の強さが気にならない相手というのは、少なくとも自分と同等か、それ以上に強い相手と考えるのは自然の流れです。
また甘露寺自体、心は「普通の女の子」なので、男性に守られたいと思うのは当然の気持ちといえます。
伊黒さんは、『柱』という時点で相応の力をもっており、無惨戦では、炭治郎に的確な指示を与え、コンビネーション攻撃で無惨を追い詰めました。
単純な力だけではなく、冷静な判断力と戦況の分析能力をもつ頼りになる男が伊黒さんであり、甘露寺の第一条件は十分に満たしているといえます。
伊黒さんがカワイイ系の男子
甘露寺は、怪力・大食い・奇抜な髪形など、自分自身の特異体質にコンプレックスを持っており、一時期はその特徴を隠してお見合いに臨んでいました。
つまり、甘露寺は、その魅力的なルックスに反して、『自分自身の魅力に対して自信がない女の子』と考えられます。
実は、心理学の研究では、こういった『自分の魅力に自信がない』タイプの女の子は、筋肉隆々のゴツゴツとした男よりも、カワイイ系の男子の方を好むということがわかっています。
参考:法政大学心理学科教授 越智啓太『「美人の正体」外見的魅力をめぐる心理学」(実務教育出版,2013)
甘露寺の性格特性的に、宇随天元のような筋骨隆々なタイプよりも、伊黒さんみたいな女性的なカワイイ系の男子の方を好む可能性が高いのです。
文通による接触回数の増加
伊黒さんと甘露寺は、文通をしていることが作中で明らかになっています。
心理学には『単純接触の原理』という概念があり、接触回数が多いほど、相手のことが気になってくるということが分かっています。
この単純接触の原理は、直接会うだけではなく、毎日TVCMで見るタレントであったり、毎日聞くCMソングなどにも同様に働くといわれています。
つまり、直接顔を合わせていない、文通だとしても、その往来の回数が増えるほど、相手のことが気になる『単純接触の原理』が働いてくるのです。
甘露寺が伊黒さん以外と、文通をしている描写はないので、文通による接触回数の増加で、伊黒さんと甘露寺の中がより深まっていると考えられます。
伊黒さんのアピール作戦が成功?
伊黒さんは、甘露寺に対して明確に好きと言っている描写はないものの、好意が伝わるような行動が作中で散見されています。
例えば、甘露寺に緑色の縞々のソックスをプレゼントしたのは、普段から誰かにプレゼントをするようなタイプとは思えない伊黒さんだからこそ、そのプレゼントはより特別感が増し、甘露寺に好意を伝えるのには大きな効果を発揮したと考えられます。
他にも、戦闘中に『怪我は?』と甘露寺のことを気遣うなど、伊黒さんは甘露寺のことをいつも気にかけていました。伊黒さんは誰でも心配するようなタイプの男ではないので、こういった伊黒さんの他人を気遣う姿は非常に特別感がありました。
こういった伊黒さんの好意を伝えるような行動は、確実に甘露寺の心を動かしていったと考えられます。
現実の世界においても、好意を伝えられると相手のことが気になってしまうという心理があり、これを心理学では好意の返報性といいます。
人は相手から好意を向けられるとその好意に応えたくなってしまうのです。
例えば、アメリカの心理学者アーロンは、過去8か月以内に恋に落ちた大学生に、恋愛感情をどんなときにはじめて抱いたのかを聞いたところ下記のような結果が出たそうです。
- 90%「相手から好かれていることが判明したときや告白されたとき」
- 78%「相手の声や容姿が自分の好みだったとき
- 62%「生理的、状況的に興奮したとき」
相手から好かれていることがわかったり告白されてから恋愛感情が発生するケースは想像以上に多いのです。
伊黒さんのように普段から不愛想で人付き合いの悪そうな人が、文通を重ねたり、プレゼントを送ったり、心配するような姿を見せることは、非常に特別感があり、『好き』と伝えるのに近い効果があると考えられます。
そんな感じで伊黒さんから好意を向けられた甘露寺は、次第に伊黒さんに惹かれていったのでしょう・・・
コンプレックスを受け入れてくれた
甘露寺は、自分自身の大食い体質を、過去のお見合い相手に「君と結婚できるのなんて熊か猪か牛くらいだ」などと、ひどく中傷された経験があります。
そのため、一時期は、意識が朦朧とするほどに、食事を我慢するようなことをして必死に大食いを隠していました。
(甘露寺は、筋肉密度が常人の8倍という特異体質ゆえに、相撲取り3人分の食事を取る必要があるという体質異常の持ち主です。)
そんな過去のある甘露寺は、特に男子の前では、自分自身が、遠慮なく、気兼ねなく、お腹いっぱい食べることに抵抗が少なからずあると考えられます。
実際に、炭治郎の前では、ばつが悪そうにご飯を食べている様子が描かれています。
そんな甘露寺が、死に際に、『伊黒さんと食べるご飯が一番美味しい。だって伊黒さんすごく優しい目で私のこと見てくれるんだもん』と述べている通り、伊黒さんは、甘露寺のコンプレックスである大食いを決して馬鹿にせず、穏やかに優しく受けれていたのです。
また、伊黒さんは『底抜けに明るく優しい君は、たくさんの人の心を救済している、胸を張れ』と甘露寺に伝えて、その明るい性格を褒めています。
コンプレックスを受け入れつつ、甘露寺の性格、存在自体を褒めてあげる行為は、甘露寺の『自己肯定欲求』を満たす効果があります。
心理学ではこの『自己肯定欲求』を満たしてくれる相手を人は好きになりやすいことがわかっています。
人間には、だれしも『自己を肯定されたい』という欲求があります。そういった欲求を満たしてくれることを「心理的報酬」といいます。
そして自分のことを褒めてくれたり、認めてくれる「心理的報酬」を与えてくれる相手を人は好きになってしまうのです。
甘露寺は、鬼殺隊に入った理由の一つとして『自分らしくいられる』というのがありましたが、ありのままの自分を受け入れて褒めてくれる伊黒さんの前では、『自分らしくいられる』という願いが叶えられるのです。
また、この時『明るい性格』を褒められた甘露寺は、『はっとした顔』をしています。
これは、自分でも気づいていない、盲点となっていた自分の魅力のを褒めてもらったためと考えられます。甘露寺自身は、自分の明るく能天気な性格が周囲の人の役に立っているとは気づいていなかったでしょう・・・
心理学では、人は自分自身が気づいていない盲点となっている点を褒められると、その人自身が自覚できていない分、意外性を感じて、その盲点を指摘してくれた人に好意を抱くといわれており、甘露寺の明るい性格を褒めた、伊黒さんはまさにこの点をうまくついたのです。
だからこそ、甘露寺は伊黒さんを選んだと言っても過言ではないのです・・・!
命懸けで戦う中で生まれる絆は強い
戦場における心理学を研究するデーヴ・グロスマン氏によると、戦場で共に戦う仲間との絆は、時に家族や恋人以上に固い絆が生まれ、自分のミスで仲間の命の危機に及ぶことを強く恐怖するとしています。
おばみつに限らず、柱たち炭治郎、善逸、伊之助など、鬼殺隊として命をかけて、戦う仲間たちの間には非常に強い絆があることが作中の描写からもうかがえます。
柱として鬼殺隊を背負い、ともに命を駆けて戦う伊黒と甘露寺には、通常の恋人同士とは比べものにならないほどに強い絆が生まれていたと考えられます。
そういった強い絆が、恋愛感情に発展しても全くおかしくはないでしょう・・!
鬼滅の刃で誰と性格が近いか心理学的に診断
心理学で最も信頼性が高いとされるビッグファイブ分析をベースに、あなたの性格に近い鬼滅の刃のキャラクターを診断します。1分以内で回答ができて信頼性が高い内容なので、是非受けて見てください!
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
無惨との戦いの中で、甘露寺と伊黒さんは死んでしまいましたが、生まれ変わった現代において、夫婦で定食屋を営んでいる姿が見られて本当に安心しましたね・・・!
本記事で紹介した心理学は現実でも実践可能なので、ぜひ参考にしてみてください!