鬼滅の刃に登場し、最終選別に挑む前の修業期間中の炭治郎に全集中の呼吸を教えた、謎の美少女・真菰 (まこも)。
今回は、そんな個人的にも好きなキャラクターである真菰 (まこも)の魅力を心理学の観点から考察してみたいと思います!
目次
笑顔がカワイイ!真菰 (まこも)とは?
真菰 (まこも)の初登場
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
炭治郎に全集中の呼吸の基本を教えた、謎の美少女です。
鱗滝左近次のもとで修業の最終訓練で、巨大な岩を刀で両断することを命じられた炭治郎。あまりにも大きく硬い岩の前に、なすすべもない炭治郎の前に、錆兎が現れました。
錆兎は炭治郎に、鱗滝左近次の教えを全く身に着けられていないと言い放ち、木刀で炭治郎をうち伏せました。
錆兎の一撃にダウンしていた炭治郎の前に現れたのが真菰 (まこも)です。
真菰 (まこも)は強くなりたいという炭治郎に、修行をつけました。炭治郎の動きの中の悪い癖を指摘して修正し、さらに「全集中の呼吸」の扱い方についても指導しました。
真菰 (まこも)との鍛錬を経て強くなった炭治郎は、錆兎との戦いに勝利し、岩を両断したのです。
真菰 (まこも)は鱗滝左近次の弟子で故人
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
真菰 (まこも)の正体は、最終選別に亡くなった鱗滝左近次の弟子のひとりでした。
真菰 (まこも)は、元々が孤児であり鱗滝左近次に拾われ、鱗滝左近次の弟子になりました。
最終選別試験の祭、真菰 (まこも)は関門ともいえる、鱗滝左近次と因縁の有る「手鬼」と対峙しました。
真菰 (まこも)は大好きな師匠である鱗滝左近次を悪く言われたことに憤慨し、そのことで冷静さを失ってしまい全集中の呼吸が維持できなくなり、動きが鈍ったところを手足を引きちぎられて死亡したのです。
既に亡くなっていた真菰 (まこも)が炭治郎の前に現れたのは、同じ鱗滝左近次の弟子として最終選別を突破して欲しい、宿敵であり鱗滝左近次の弟子を何人も葬ってきた「手鬼」に勝ってほしいという思いがあったからでしょう。
炭治郎の修行していた山には、最終選別試験で命を落とした鱗滝左近次の弟子たちが魂となって炭治郎の修行を見守っており、もし炭治郎も最終選別試験で「手鬼」に敗れていたら、魂となって真菰 (まこも)や錆兎たちのもとに帰ることになったのでしょう。
しかし、炭治郎は見事に「手鬼」を倒して、真菰 (まこも)たちの悲願を達成したのです!
真菰 (まこも)のかわいい魅力を解説
真菰 (まこも)の魅力はアニメ化されて倍増したといえます・・・!なぜ真菰 (まこも)はかくも魅力的なのか、その理由を心理学の観点を交えつつ考察していきたいと思います!
真菰 (まこも)のかわいい魅力①:ミステリアスな美少女
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
真菰 (まこも)は初登場時は、どこからともな現れた得体の知れない存在でした。
真菰 (まこも)がどこの誰で、なぜ炭治郎に修行をつけるのかも全くわからないまま物語を進行していきました。
視聴者にしてみれば、真菰 (まこも)という少女の正体は一体何なのだ?という疑問が残る形になります。
また炭治郎が真菰 (まこも)のことを「少し変わっていて、ふわふわした女の子」と評しているように、謎めいていてつかみのどころのないキャラクター性をしています。
人間はこういった全容がわからない・つかみどころのないものにより強く興味を惹かれ、より記憶にも残りやすいということがわかっています。心理学ではこれをツァイガルニック効果といいます。
単純でわかりやすい女性よりも、簡単には全容も理解できない、どこか影のあるミステリアスな女性の男性は惹かれるのです。これもツァイガルニック効果によるものであり、また容易にはつかめない女性を自分の者にしたいという男性の狩猟本能をくすぐるのです。
男性は、釣った魚には餌をやらないというように、完全に自分の手に入ったと思うと想いの熱量が薄れてしまいます。そうではなく、どこか影やつかみどころのないミステリアスさを演出することで、より男性からの興味を引くことができるのです。
鬼滅の刃にはミステリアスな美人が多く登場します。表では笑って内面では怒りと憎しみを抱く蟲柱・胡蝶しのぶ、感情を喪失した栗花落カナヲなども、ミステリアスさが魅力のキャラクターであります。


真菰 (まこも)のかわいい魅力②:笑顔がとにかくカワイイ
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
真菰 (まこも)は、初登場してすぐに炭治郎に微笑みかける姿が描かれており、その笑顔を見て炭治郎が「かわいい」と思わず簡単するほどに、非常に可愛らしい笑顔を見せています。
笑顔はモテのためには非常に重要であることがわかっています。男性の場合は、結婚など長期的な関係を築くことを意識した場合に、笑顔を浮かべた男性の方がモテるということがわかっています。
一方「女性の場合は笑顔であればあるほどモテる!」という論文も2011年に発表されており、笑顔は重要なポイントなのです。
上述の通り、結婚を意識した場合は笑顔という表情は非常に重要であり、炎柱・煉獄杏寿郎が多くの人気を獲得した一つの要因に、最後の最後に見せた、満面の笑顔アップが読者を魅了したと推察されます。
普段中々笑わない厳しい男の少年のような笑顔は、普通の笑顔よりも魅力的に映るのです。
真菰 (まこも)のかわいい魅力③:青くきれいな瞳
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
真菰 (まこも)はキャラクターデザイン的には、青系の美しい瞳をしいています。アニメになって、その瞳は非常に美しく描かれており、とても印象的です。
進化心理学の研究では、人間は本能的に青い瞳を好むといわれています。
人間は好きな人やモノを見ると自然と瞳孔が開いてしまいます。
瞳孔が開いた瞳を向けられた人は、「この子は僕に好意を持っている」と自然と感じ、その好意に対して無意識のうちに応えようとしてしまうのです(好意の返報性の原理)
つまり、瞳孔の開き具合がわかりやすい青い瞳は、「好き好きアピール」が瞳の動きから伝わりやすく、好意の返報性を働かせて、より人からの好意を惹きつけやすいのです。
大きい目が好まれるのも瞳孔の開き具合がわかりやすいという利点があるからです。
実際に、リゼロのレム、エヴァのアスカ、冨岡義勇など、青い瞳には人気のキャラクターが多いです!
真菰 (まこも)のかわいい魅力④:舌足らずの可愛い声
真菰 (まこも)の声優は、加隈亜衣さんで、非常に可愛らしく甘い声が特徴的です。
加隈亜衣さんは、舌ったらずな可愛い少女の演技に定評があり、多くのアニメファンを魅了しています。
炭治郎に優しく語り掛けながら教える真菰 (まこも)のどこか幼さを感じさせる舌足らずの可愛い声も、真菰 (まこも)の魅力です。
処女信仰が強く、若い女性を好む男性にとっては、若さを感じさせる真菰 (まこも)の甘く舌足らずの可愛い声は魅力的に感じられるのです。
真菰 (まこも)のかわいい魅力⑤:既に死んでいるからもう会えない
引用:©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
真菰 (まこも)は、最終選別試験における手鬼の語りで、既に亡くなった故人であるということが判明しました。
つまり真菰 (まこも)という物語は既に終わってしまっており、もう真菰 (まこも)に会うことは叶わないのです。
推しキャラが死ぬと、余計に恋しくなってしまうという心理はアニメ好きならだれでも感じたことはないでしょうか?
北斗の拳・ラオウ、ワンピース・エース、鬼滅の刃・煉獄杏寿郎など、死んだアニメキャラクターがある種の神格化されるような現象があるように、推しキャラの喪失・途中退場という現象は、視聴者の心に爪痕を残すのです。
これは人間の心理には、得る喜びよりも、喪失によるショックの方がより多くの衝撃を与えるということがわかっています。(損失回避バイアス)
また、上述のツァイガルニック効果は、続きを期待していたものが中断・断絶されることでも発揮され、その中断してしまったものにより強く心を惹かれてしまうのです。
これは、真菰 (まこも)の活躍、真菰 (まこも)のさらなるカワイイ姿を期待していた視聴者にとって、まさに断絶・お預けされてしまったことで、ツァイガルニック効果が働いて、余計に真菰 (まこも)が強く恋しくなってしまうのです。
キャラクターの喪失で、余計に恋しくなるのは、損失回避、ツァイガルニック効果、この2点の心理効果がある程度影響していると考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
活躍期間はアニメにして2,3話程度ですが、その可愛さから多くのファンを残した真菰 (まこも)。
そんな真菰 (まこも)が視聴者の心を掴んで離さないのには、上述のような人間心理をつくような魅力が潜んでいるからなのです。