今回は、鬼滅の刃で炭治郎たちの同期・栗花落カナヲの性格を心理学の知見を交えて考察していきます!
人との関わりを一切持とうとしない。全ての物事に対して関心を持たない。そんなニヒリストのような性格をしている栗花落カナヲ。
彼女の心の闇の正体とは一体何なのでしょうか・・・?
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目次
栗花落カナヲとは?
花の呼吸を扱う炭治郎の同期
栗花落は花の呼吸を操る鬼殺隊の隊士で、炭治郎たちの同期です。最終選別で登場した際は、ボロボロになって合格した炭治郎、善逸らに反して、汚れ一つない涼しい笑顔で蝶を愛でている姿が印象的でした。
栗花落カナヲは、蟲柱・胡蝶しのぶの継子にあたります。幼いころに虐待を受けて売られそうになっているところ、胡蝶カナエ・胡蝶しのぶの姉妹に助けられ、それ以降、胡蝶姉妹と一緒に生活をしていました。
栗花落カナヲの魅力などについては下記で詳しく考察しているので、併せてご覧ください。
壮絶な虐待で精神に異常をきたす
栗花落カナヲは幼少の頃に非常に貧乏な家系に生まれて、父親と母親の双方から激しい虐待を受けていました。
『泣くと蹴とばされるの踏まれるの、引きずり回されて水に浸けられる』
あまりの壮絶さにカナヲには兄妹がいたが、カナヲ以外は虐待によって死亡しています。
カナヲは生まれつき目がよかったことと、虐待から致命的なダメージを避けようとする中で視覚能力が発達して致命傷をさけるという能力を身に着けて、絶命を免れました。
その中で、ある日カナヲの中で張り詰めた糸のようなものが切れて、全ての感情を感じなくなったのです。そのため、辛いという感情も感じなくなりました。
極限の暴力の中で、精神は耐えきれなくなり、自己防衛のために、辛い・悲しいという感情も含めて、全ての感情を封じ込めてしまったといえます。
カナヲと同じかそれ以上に凄惨な経験をした人々が歴史上に存在しています。
20世紀最大の人権侵害といっても過言ではない、第二次世界大戦中にナチスドイツが行った600万人ものユダヤ人を抹殺したホロコースト。
その中でも有名なアウシュビッツ収容所の体験記として有名な『夜と霧』の中でも、苛烈な暴力や人権侵害に直面する中で『正常な感情の動きはほとんど息の根を止められていたった』『苦悩に満ちた激しい情動を経験したが、内なる感情をすぐに抹殺にかかり、内面がじわじわと死んでいった』などと表現しています。
つまり、人間は精神の限界を超えるような暴力に直面すると、内なる感情を徹底的に抹殺して、過酷過ぎる現実に耐えようとするのです。正常な感情のままでは、とても耐えることができないのです。
栗花落カナヲの状況は、まさにこのアウシュビッツ収容所における感情喪失と同様の原理と考えられます。
その後胡蝶姉妹に助けられたカナヲですが、封じ込めた感情はもとに戻らず、炭治郎がきっかけを作るまでは、何年もの間、無感情な状態でした。
https://animentalism.com/kimetsu-zenitsu-meigen/
栗花落カナヲの性格・行動特性
過酷な虐待の中で、感情を失った栗花落カナヲの性格・行動特性をまとめていきます。
喜怒哀楽が表に出てこない
栗花落カナヲは基本気に張り付けた笑顔のような真顔を浮かべているだけで、喜んだり、怒ったり、悲しんだりといった感情の表出がほとんどありません。
機能回復訓練の際にも、喜怒哀楽が分かりやすく常にぷりぷりしてる神崎アオイとは対照的に、常に淡々として表情は変わらず、会話も一切しようとしないために、何を考えているかわかりません。
これは喜怒哀楽が出てこない、というより出せない・出し方がわからないというのが正しいのかもしれません。
栗花落カナヲは、大恩人たる胡蝶カナエが亡くなった時も、涙を流すことができなかったのです。本人もこの時はどうしても涙が出てこず、そのことを悔いていました。
感情を封じ込めすぎて、肉親以上に大切な胡蝶カナエの死に対しても感情が出てこなくなってしまったのです。
全ての物事に興味関心が薄い
感情が出てこないだけではなく、物事に対する興味関心もほとんどありません。
他人に対しても興味がないために、一切関わりを持とうとしません。機能回復訓練の際に、鬼殺隊のサポート部隊である『隠し』のメンバーに話しかけられた際は、完全にシカとをしていました・・・笑
栗花落カナヲ自身も『どうでもいいの 全部どうでもいいから』と言っているようにすべてのことが、彼女にとっては無価値になってしまっているのです。
物事の価値は、ある意味「感情」が決めているといっても過言ではありません。その感情を失うということは、すべての物事の価値を見失うことと同義といえます。
自分の意志を持たないという強い意志
カナヲには「自分の意志」というものがありません。だからこそ、全てがどうでもよく、自分で意思決定をすることができないのです。
そもそも決定する「意志」がないのですから、意思決定するもクソもありません・・・笑
意志を持たないカナヲは胡蝶カナエの薦めで、コイントスで物事を判断するということを習慣にしていました。炭治郎と話すかどうかもコイントスで決めていました。
そんな栗花落カナヲを見て、炭治郎は『がんばれ!人は心が原動力だから 心はどこまでも強くなれる!!』と手を握って熱く語りかけました!
この時の炭治郎の一連の行動が、栗花落カナヲが感情や意志を取り戻すきっかけを作り出しました。
栗花落カナヲの性格の正体
栗花落カナヲの陥っていた性格の闇を、現実の心理学の観点から考察してみたいと思います!
栗花落カナヲはシゾイドパーソナリティ障害?
シゾイドパーソナリティ障害とは?
栗花落カナヲの「人との接触を避け、全ての物事に無関心なさま」は、臨床心理学でいう「シゾイドパーソナリティ障害」と呼ばれる人格特性と酷似しています。
精神科医の岡田尊司氏の著書『パーソナリティ障害』によると、シゾイドパーソナリティ障害の特徴を下記のように述べています。
- 他人と親密な関係をもちたいと思わない
- 第一度親族以外には、親しい友人または信頼できる友人がいない
- 他人の称賛や批判に対して無関心に見える
- 感情的に冷めていて、無関心であり、出来事への反応や人付き合いにおいて感情を表さない
他人との親密な関係を持とうとしないという点や、感情的に冷めていて、無関心であり、出来事への反応や人付き合いにおいて感情を表さない点なんかは特に、カナヲの行動特性と一致しています。
シゾイドパーソナリティ障害の人は意外に内面は豊かともいわれており、栗花落カナヲも抑圧されて無意識のうちに封じ込めているために気づかないが、その奥には仲間を大切に思う感情や姉の死を悲しむ感情を秘めています。それが表に出てこないために、冷淡に見えてるというのもシゾイドパーソナリティ障害の特徴です。
クール系のヒロインの代表格である、新世紀エヴァンゲリオンの綾波レイも、感情表現に乏しく、他人とのかかわりを一切持とうとせず、物欲や性欲も感じさせない。シゾイドパーソナリティ障害の特徴をもつヒロインです。
シゾイドパーソナリティ障害に陥る原因は?
医師や薬剤師向けのポケットマニュアル として有名なMSDの家庭版によると、シゾイドパーソナリティ障害に陥る原因として下記の理由を挙げています。
小児期に養育者が感情的に冷たい、ネグレクトする、そしてよそよそしい人物であったことが、シゾイドパーソナリティ障害の発症に関わっている可能性があります。
子供の頃の親からの、ネグレクトや冷たい態度が発症に関わっている可能性を指摘しており、苛烈な虐待を受けていたカナヲが、シゾイドパーソナリティ障害を発症しても何ら不思議ではないのです。
参考:シゾイドパーソナリティ障害(ScPD)-MSD家庭版-
性格改善後の栗花落カナヲ
炭治郎との交流をきっかけにして、徐々に感情を取り戻し言ったカナヲの、性格改善後の行動を解説していきます。
炭治郎が改善のきっかけを作る
炭治郎は、自分の意志のないカナヲを勇気づけようとして、コイントスをして表が出たら『カナヲは心のままに生きる!』と宣言をし、見事に表を出して、カナヲを勇気づけました。
シゾイドパーソナリティ障害の治療には、医師と患者の信頼関係が重要になってくるそうです。そもそもシゾイドパーソナリティ障害の人は、他人に心を開かないので、医師から認知行動療法などの治療法を勧めても実行に移さないのです。
炭治郎は、機能回復訓練の中で、誰よりも強くなろうと努力し、実際に著しい成長を遂げました。そんな炭治郎の姿を見つめているカナヲの姿が作中の中で描かれています。
ある意味、こういった炭治郎のひたむきに努力する真面目な姿や、実際に成長を遂げていく炭治郎の姿に、心動かされる部分があったのでしょう・・・
炭治郎はまず、この日頃の勤勉な姿で、カナヲからプラスの加点を得ていてたと考えられます。
そして、炭治郎は塩対応のカナヲにもめげずに何度も話しかけました。その際も、物腰柔らかく、他人を不快にさせなように相手の懐に入り込んでいく長男はさすがです・・・
そしてコイントスで一発で表を出すというラッキーを演じてカナヲを驚かせ、さらに『表が出るまで何度でも投げ続けるつもりだったよ』とイケメンスマイルで微笑みかけました。
こういった炭治郎の積極的かつイケメンな姿勢がカナヲの心を動かして、カナヲ自身を変わってみようという気にさせたのです。
性格の改善には、何よりも本人の意思が重要になってきます。
徐々に自分の考えで行動するように
栗花落カナヲの変化は、遊郭編の冒頭、音柱・宇随天元に、神崎アオイらが無理やり連れて行かれそうになった際に現れています。
神崎アオイらを助けるかどうかを迷った栗花落カナヲは、再びコイントスによる意思決定に頼ろうと一瞬迷いましたが、炭治郎のことを思い出して、自分の意志で宇随天元を止めました。
喜怒哀楽が明確に出てくるようになる
上記の行動を端緒として、遊郭編における上弦の陸・堕姫・妓夫太郎(だき・ぎゅうたろう)との戦闘で、重傷を負った炭治郎を積極的に看病したり、昏睡状態から目覚めた炭治郎を見て安堵の表情を浮かべるなど、喜怒哀楽の表情がだんだんと出てくるようになりました。
さらに、胡蝶カナエの仇である、上弦の弐・童磨(どうま)戦では、珍しく憎しみ・怒りの表情を見せました。
そして、童磨(どうま)に勝利したのち、死した胡蝶カナエ・胡蝶しのぶの二人の姉を想い、かつて泣くことができなくった分、大粒の涙を流して、泣いたのです。
おそらくこの童磨(どうま)戦が、栗花落カナヲの感情を完全に呼び戻す戦いとなったといえます。
鬼滅の刃で誰と性格が近いか心理学的に診断
心理学で最も信頼性が高いとされるビッグファイブ分析をベースに、あなたの性格に近い鬼滅の刃のキャラクターを診断します。1分以内で回答ができて信頼性が高い内容なので、是非受けて見てください!
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下記の、鬼滅の刃のキャラで恋愛相手として相性の良いキャラを診断する恋愛診断を併せて受けてみてください!
まとめ
無関心で冷淡に見える人は、辛い過去が原因で、本記事でも紹介したシゾイドパーソナリティ障害に陥っているかもしれないのです。
カナヲを完全に、シゾイドパーソナリティ障害と断定はできませんが、かなり近い特性を持っているのは間違いありません。
カナヲの心の闇の正体は、このシゾイドパーソナリティ障害が原因しているのかもしれません。