僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)300話『地獄の轟くん家2』のネタバレ・考察やっていきます!
前回299話では、ホークスが母親の自宅を訪れて、自らの正体がヴィラン側に漏れたのは母親からということが判明しました。
また、ヒーローたちが事務所を畳み、ヴィランが闊歩するようになった、ある意味世紀末のような街の様子も描かれており、超常解放戦線との戦いの余波が大きく世界を変え始めていました。
そして299話の最後では、ホークスが、自分のヒーローとしての原点であるエンデヴァーを救おうと決意して終わりました。
荼毘が死んだはずの長子・轟燈矢であり、また自分の過去の非道が全国的に暴露されたエンデヴァーは、戦闘中に完全に心が折れてしまっていましたが、果たして立ち直ることができるのしょうか・・・
前回299話のネタバレは下記からご覧ください!

目次
ヒロアカ300話のネタバレ
ヴィランの脱獄と脳無の存在で都市部はパニックに
オールフォーワンたちによる刑務所襲撃で、大量の凶悪なヴィランが解き放たれたこと、そして脳無の存在が決定打となり、都市部はパニックに陥っていました。
©堀越耕平・集英社
全国では、真偽不明の脳無目撃談が広がっていました。
人ならざる不気味な脳無という存在は、雄英高校に現れて以来、深層下で人々の心理を蝕み続けていました。
“噂”の浸透は人々の抱く不安感情の表れであり、溜まり続けていたフラストレーションがついに決壊し、都市部はパニックに陥ったのです。
一般市民の武装戦闘が広がる
紫安刑務所脱獄囚のサイダーハウスというヴィランが、『とりあえず飯と金じゃああああ』と飲食店で暴れていました。
すると『そうはさせねぇぞ』『街は俺たちが守る』とサポートアイテムで攻撃をしかける店員たち。
©芥見下々・集英社
ヒーローを見限った人々が自衛の手段を求めたときに、リデストロのデトネラット社が市場に広めたサポートアイテムがその需要に応えたのです。
対敵戦闘訓練を受けていない一般市民の武装戦闘は周辺一帯を巻き込み更なる被害を、全国で生んでいました。
明らかにヒーローの数が減っていました。
引退するNo9ヒーロー・ヨロイムシャ
この混乱の中で、No9ヒーロー・ヨロイムシャが瞬速の引退表明を行いました。
No9ヒーロー・ヨロイムシャは、若かりし頃の活躍を貯金に現役を続けていた壮年男性。
引退表明にあたって『此度の被害・・・腹を切るより他あるまい』として兜を置きました。
しかし『腹を切るって辞職するだけでしょ!!』『今やめてどうすんだよ!!』『責任逃れじゃねぇか!!』と厳しく追及されていました。
そんな状況にヨロイムシャは「俺は・・・・求められなかっただけなんだ・・・」と独白。
©堀越耕平・集英社
このヨロイムシャの引退に端を発して、ヒーローを辞職するものが続出。
平和が壊された世界で、奇しくも”ヒーロー”がその意味を今一度問われ、ヒーローが篩にかけられていました。
またその裏で、真のヒーロー以外を許さないヒーロー殺し・ステインも脱獄していたようで、再び刀を手にしていました。
©堀越耕平・集英社
心が折れたエンデヴァー
エンデヴァーの入院する病院に多くのマスコミや一般市民が詰めかけていました。
人々は、この世界の混乱の全ての責任を、エンデヴァー一人の肩に乗せようとしていたのです。
©堀越耕平・集英社
『焦凍くんたちはとりあえず大丈夫です』『あなたも何とか一命を取り留めた』『エンデヴァーさん私は応援しています』と語り、エンデヴァーの病室を後にした医師。
麻酔でボーっとする意識の中で、自分は生きていることを実感するエンデヴァー。
そして「地獄で息子と踊ろうぜ」と満面の笑みで語っていた荼毘の顔を思い出します。
©芥見下々・集英社
「俺が生き延びるとわかっていたのだ」「俺という男を知っているからこそ」と荼毘の心理を推察するエンデヴァー。
「動けなかった」「あの時同じ・・・息子の危機を前に俺は固まっていた」と、かつて夏雄がヴィランに捕まった際、一瞬躊躇して動けなくなった時のことと、今回荼毘の攻撃で危機に瀕していたショートを守るために動けなかったことを重ねて、悔いるエンデヴァー。
「・・・返ってきただけだ」「俺がかつてしてきた事が全部・・・!」と自分に泣いて訴える、幼いころの燈矢(とうや)の顔を思い出していました。
そして『俺は生き延びても・・・エンデヴァーは死んだ』『大量殺人者(むすこ)と戦えない』と涙を浮かべて、力なく声を漏らしました。
©堀越耕平・集英社
たとえ息子であっても、大量殺人者であり犯罪者であるヴィランと戦うことができないエンデヴァーはヒーローとして死んだのです。
病室の扉を開けて、泣いているエンデヴァーの姿を目撃して『お・・・』と固まる焦凍の姿ありました。
そんな焦凍の姿に気づいたエンデヴァーですが、すぐさま焦凍は扉を閉めて、扉の向こう側で『泣いている・・・!』と話す声が聞こえました。
思わず『ショートォオオオオ!!』と叫ぶエンデヴァー。
©堀越耕平・集英社
すると長女の冬見が『お父さん』と先陣を切って病室に入りました。
エンデヴァーは取り繕うかのように『よかった・・・!ようやく皆で顔を合わせられた・・・!』『おまえたち・・・無事か・・・!?』と語りました。
『何・・・泣いてんだよ』と夏雄。
『すまん・・・本当に・・・すまない』『すまん・・・・』『遅すぎたんだ・・・後悔が・・・罪悪感が・・・今になって・・・!』『心がもう』と涙を流すエンデヴァー。
©堀越耕平・集英社
すると『心が何?』と遮るようにして言葉を発したのは、精神病院に入院していた妻・轟冷でした。
©堀越耕平・集英社
『後悔も罪悪感も皆あなたよりうんと抱えてる』と続ける冷。
冷の顔を見て驚愕の表情を浮かべて『冷!!?何故ここに・・!?』とエンデヴァー。
『話をしに来たの轟家のこと燈矢のこと』と冷が切り出し、300話終了です・・・!
©堀越耕平・集英社
次回301話のネタバレは下記からご覧ください!

ヒロアカ300話の考察
冷は荼毘の秘密を知っていた?
298話で、轟焦凍の病室に夏雄や冬見と共に訪れた影がありましたが、やはりエンデヴァーの妻・冷でしたね・・・!
冷は、エンデヴァーの暴力や息子を追い込む非道に精神を病み、最終的には焦凍の顔の左側(炎熱の個性を宿す方)がエンデヴァーの顔に見えるまで追い込まれ、焦凍に煮え湯をかけてしまい、精神病院に長らく入院していました。
焦凍とは、手紙でコミュニケーションを重ねたりして、関係回復の兆しがみられていました。
その矢先に荼毘の暴露VTRを、病室で冷が目撃しており、その暴露の衝撃が冷にどのような影響を与えるか心配でした。
しかし今回、自らの足でトラウマの元凶であるエンデヴァーの病室に訪れていることからも、精神的にダメージを受けて憔悴しきっているというよりも、むしろ何かしらの意志や決意を固めて行動を起こしているように思えます。
冷はエンデヴァーに「轟家」と「燈矢」のことを話に来たと語っていました。
これは冷がエンデヴァーの知らない「轟家」と「燈矢」の秘密を何か知っているということでしょう。
もしかしたら、冷は「燈矢」が生きているのを知っていたのかもしれません。
「燈矢」は火事で死亡したとされていましたが、火事場から「燈矢」を持ち出し荼毘として蘇生させるのに冷が何かしら関わっていたのかもしれません。